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桜崎物語S48年

S48年、オイルショックの年である。原油価格の引き上げにより、急激なインフレと品不足が社会問題となった。高度成長期は終焉を迎え、これ以降は安定成長の時代となる。田舎町である桜崎では、大したパニックにはならなかったようだが、それ以外の問題がいろいろと発覚したのである。

品不足の為、店の前に行列が出来るという光景は各地で見られた。しかし、この人たち、なんで模型屋に列をなす? まあ、プラモデルも石油製品には違いないが。

kNR本線は、普通列車3両、急行4両に増強され、それに伴って駅のホームもさりげに延長されている。駅前もいつの間にかに歩道付きの道路になっているし。

緑ヶ丘ニュータウンもようやく町らしくなってきた。画面右下の空き地はショッピングセンター建設予定地ではあるが、一向に何も建つ気配がない(VRMのストラクチャにはスーパーマーケットなんてないし)。また、造成後にはやたらと『杉』の木が植えられた。これが30年後、どういう結果を招くかは言わずもがなである。

緑ヶ丘急行電鉄には変わりはない。

オイルショック直前までにはマイカーの普及も著しかった。交通量が増え、お蔭で開かずの踏切になってしまった。

賢明なkNRは、このことを予想して本線の高架計画は持っていた。踏切右下のフォークリフトがいる所がその為に確保した土地である。駅の反対側も線路を付け替え高架工事用の土地を確保してある。しかし、オイルショックの為、計画は全面見直しになった模様である。

線路左手の土手も造成が進みアパートや店舗が建つようになってきた。画面左上の一本杉はかろうじて健在である。

工業地帯では、なんと汚水垂れ流し事件が……海の色が変るまで何を垂れ流したのか。現在、工場は閉鎖中で、当局による事情聴取が行われている。

S40年頃から、公害も大きな社会問題となっていた。写真を見て頂ければ分かるように、空の色も昔に比べて随分とくすんで見える。光化学スモッグでプールの授業や運動会が中止なったりもした。

大築堤と国道256号線の交差はこんな感じに。この辺りは緑一色だったのが、排気ガスの影響か枯れ草色が混じる光景に。

注)上記写真にはレイアウト作成中の物も含まれますので、配布しているレイアウトと異なる場合があります。