ようこそ神戸理科出版へ

かじってみたい量子力学だが思わせぶりなイントロ本はもう結構、しかし本格的にやろうとするとたちまち壁が・・・とため息をついている諸君に!本格的に量子力学に現在チャレンジしているが何か空まわりしているような感じという諸君に!“量子力学中枢部一挙入門”(花木香司著)を強くお薦めする。

本書の特色

1.やさしい課題に理論を応用
準備なしでただちに場の量子論を多体問題ではなく1電子問題である水素原子に応用し、そのなかで場の量子論を学ぶ。また標準教科書では本格的学習の前のウォーミングアップとして登場する1次元ポテンシャル問題にフェルミのゴールデン・ルールもその前では大きな顔の出来ぬ偉大な方程式、Lippmann-Schwinger(リップマンーシュウィンガー)方程式を応用するなど、いわゆる習うより慣れろが本書の指針である。

2.予備知識は高卒レベル
行列、複素関数等の数学が盛り込まれているが、高校標準教科書程度の数学とボーアの水素原子モデルをフォロー出来る程度の学力があればOK。読了後は大学数学に対する自信も若干つくように配慮されている。

3.不器用な学習者に
量子力学、なんの問題もなく習得できたけど”とのたまう人がいるなら、その人はシッフなどと同じくらい偉い人か、あるいはつきつめて物事を考えないであやふやなままで何でもわかったような気になってしまうのんき坊主かのどちらかである。本書は不器用な積み上げタイプの人への書である。

本書はA5版166頁で、以下の10章からなる()
第1章 量子力学のシミュレーション      第2章 水素分子イオン
第3章 行列とベクトル              第4章 場の量子論
第5章 水素原子の超微細構造        第6章 ヘリウム原子
第7章 遷移                    第8章 散乱
第9章 Lippmann-Schwingerの方程式    第10章 電気双極子による輻射
各章の1ページをクリックして読むことができます。ただし第4章から第9章まで図等があるため画像表示になっています。



なお入門分子軌道法(講談社)、ロバート・オッペンハイマー(朝日新聞社)の著者、藤永教授より以下の書評をいただいています。

書評

まえがきに述べられていることが見事に実践に移されていて大いに感心いたしました。読者にとって有益な導きとも、はげましともなる文章がいたる所にちりばめられており実にユニークで、確実に有用な量子力学入門書の一傑作であり、ぜひ出版さるべきと思いました。私たちは自分がたどった長い旅路で味わった苦労の詳細を時がたつにつれて忘れがちなものですが花木さんはそれをよく覚えておられて、これが貴著が本気で量子力学を勉強したいと思う人達に思いやりにみちた道案内になる理由になっていると思います。

1993年2月     
Alberta大学教授 藤永茂


この画面から直接注文される方は送付先住所(郵便番号を含む)氏名をご記入下さい。電子メールアドレスをお持ちの方はメールアドレスもご記入ください。