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天間家三兄弟紹介...長介(長男11才)、次郎(次男8才)、三太(三男3才)...仮名


2002年11月18日(月)  病院運ばれ事件

土曜日の昼、11時半頃であった。
長介も次郎も朝から友達が誘いに来て外へ。夫は仕事。私は三太と家の中にいた。と、長介が
ママ、次郎が怪我したってA君が言ってる
A君というのは近所の6年生で、どうやら次郎と一緒にいたらしい。長介は同級生の友達と家の前にいたので、A君の知らせを伝えに帰ってきたのであった。
玄関に出てみると、びっくりしたような顔をしたA君が立っていた。
あの、自転車乗ってて、次郎君が足を怪我して、血がいっぱい出て、一緒に来て下さい。
なんだかよくわからないけど、大変な様子なので、長介に三太を頼んで取るものもとりあえず自転車でA君の後をついて行った。現場はかなり遠かった。こんなところまで遊びに来ているのかと思うほど遠かった。坂も多い。途中で息が切れてくる。こんなことなら車でくればよかった。第一、自転車では次郎を運べない。そしたら、救急車か。そんなことを考えながら必死にペダルをこいだ。上り坂では歩いたが...。
A君の話では、同じく近所の6年生のB君と現場近くの大人の人がついていてくれているらしい。大人がついているならひとまず安心だ。そのB君と次郎が二人乗りをしていて、荷台に乗っていた次郎が車輪に足を挟んだらしい。大人の人が家に電話をしてくれようとしたけど、次郎は電話番号を覚えていなかった。それで、A君が知らせに走ってくれたのだった。

現場へ着いてみると、そこには誰もいなかった。A君が「ここ」と指差したコンクリートには血痕が。事情を知っている人はいないかとウロウロしていると、近くの家の人が顔を出して、「通りかかったトラックの人が家まで運んで行った」と教えてくれた。お礼を言って、A君ときた道を戻る。途中、S病院の前を通りかかるとB君がいた。
こっちです

次郎は、S病院に運ばれ手当を受けていた。受付で、
今、足を怪我した子供が運ばれてきたと思うんですが...母親です。
と言うと、話はすぐにわかり、運んでくれた人の会社名と名前を教えてくれた。すく近くの会社の人で、次郎を抱きかかえて運んでくれたということだった。それから、次郎の確認。
「名前は、天間次郎くんですね。生年月日は平成6年12月○日ですね。」
「いえ、平成5年ですけど...」
次郎は自分の産まれた年を間違えている(苦笑)。受付の人は作ったカルテの訂正に慌てていた。
私は診察申込書に住所と電話番号を書いた後、治療中の診察室へと案内された。待合室では、すでに次郎の騒ぐ声が聞こえている。

診察室へ入ると、ベッドにうつぶせなって枕を抱える次郎がいた。
うわぁー!うぎゃぁー!
と大騒ぎしている。足を見ると、左足のかかとの上のアキレス腱のあたりが、ざっくりと足首半周くらい切れていて白い骨のようなものが見えていた。次郎に、
「どう?」
と聞くと、
僕、がんばった!
と答えた。それにしても、次郎、騒ぎ過ぎ。騒ぎ方もチャンバラの切られ役のようでわざとらしく大袈裟だ。
医者はちょうど消毒をしているところで、挨拶すると、
自転車のこういう怪我は多いんですよ
と言った。医者の指示で、看護婦さんが麻酔の注射を取り出すと、次郎はまた大騒ぎ。しかし、すでに麻酔が効いていて痛くないらしい。注射をしていても、見えないので
今、なんかしてるの? うそ〜、何にも感じない
とか言っている。少し、黙ってなさい!
まぁ、骨も折れていないようだし、入院する必要もないということがわかり、
「お母さんは、外で待っていて下さい」
と言われたのを機に、保険証を取りに戻り車で出直すことにした。

待合室には、A君とB君がいた。二人とも責任を感じて心配そうにしている。
「ありがとう。もう大丈夫だから二人とも家に帰っていいよ」
と言ったが、
いや、ちょっと今帰る気になれない
とか言っている。結局、次郎の治療が終わった1時頃まで一緒に待っていてくれた。大きな傷を見てしまったので,二人ともショックを受けてしまったようだった。

次郎の足は包帯で固定され、傷口が開くといけないので、しばらくはケンケンして左足に体重をかけないようにということであった。抜糸は10日後くらい。骨折ではないので松葉杖は必要ないそうである。でも、次郎は松葉杖を使ってみたかったらしい。

その日は、少し遅い昼食の後、次郎を運んでくれた人の会社に菓子折りを持ってお礼に行ってきた。当人は仕事で不在だったが、会社の人も話は聞いているようで、次郎の怪我はたいしたことはなかったことを伝えてもらうようお願いして帰ってきた。

今朝は、学校へ車で次郎を送っていき、職員室へ行って担任の先生に事情を説明した。長介の担任の先生もいて、6年生と一緒にいた時の事故ということで、職員室はちょっとした騒ぎになってしまった。6年の担任の先生も出てきて、A君とB君にも事情を聞くと言っていた。
次郎は先生に聞かれるたびに、
「骨が見えた」
と自慢している。次郎の説明では、何がなんだかよくわからない。

しばらくは、学校への送迎とガーゼ交換のための通院である。やれやれ。

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