不定記

1999年2月 / 3月 / 4月


1999年3月

1999/03/28

ダン・シモンズのエンディミオン
<ハイペリオン>二部作の続編だが、前二作に劣らず分厚い。午後5:30から読み始め、日が変わる直前にようやく読み終わった。とりあえず面白いが、続巻(The Rise of Endymion)への引きが多すぎるため、読むのに集中し切れないところがある。両方の翻訳が出てから読むべきだったかも。

カバーの著者紹介を読んで気付いたけど、第一作のハイペリオンが1989年発表だから、もう10年も前の作品。この位の傑作になると、10年程度では全く古びないってことか。

1999/03/22

引っ越し当日にして、連休最終日。
引っ越し荷物をレンタカーに積み、父の運転で沼津へ出発したのはよかったのだが、秩父回りで山梨を抜けて行こうとしたのは間違いだった。寄居を通り長瀞に入ったところで、いきなり吹雪である。長瀞でこれでは、山に入ったら動けなくなるとの判断で予定変更、首都高を抜けて東名に乗ることになった。渋滞もほとんど無く、順調に進んで沼津に着くと、長瀞の吹雪が幻だったかのように暖かい。静岡っていいなぁ。

荷物を下ろした後、私は三島駅から新幹線で大阪へ。車中の暇潰しに読んだ、ジョン・ウィンダムの呪われた村が中々良かった。侵略テーマの古典だが、構成が緻密で安心して読める。小学生の頃、同作者の海竜めざめるをジュブナイルで読み、その余りの間抜けさにこの手のは二度と読むまいと思ったのだが、ジュブナイルで作品を評価しちゃいかんという事か。

1999/03/21

雨の中、秩父で墓参り。
前日からの急激な冷え込みに加えて、「ゆんべは雪降った」なんて証言が得られる場所だけにとにかく寒い。が、頼みの母の実家には暖房が皆無。何年もほったらかしなので、隙間風が吹き抜ける冷蔵庫の様な空間である。

仕方がないので、去年切った木や竹を薪代わりにして焚き火。雨曝しだったにしては乾燥していて、よく燃える。父が親戚回りをしている3時間、ずっと燃やし続けていたら、薪の山が半分になっていた。何かで「火は何も生まない」ってな台詞を聞いたけど、暖まれれば何も出来なくたって文句ないやね。

といった具合に、寒さは人の思考能力を奪ってゆくのでありました。

1999/03/19

初めて有給休暇を取った。
午前中はゆっくりして、午後に実家へ向けて出発。弟が引っ越すのでその手伝いに呼ばれたのだが、箕面(大阪府)から熊谷(埼玉県)まで新幹線を使って5時間だからなぁ。ちと遠い。

新幹線の中で読んだのが、山田正紀のエイダ。フランケンシュタインの怪物やホームズら空想の人物が登場する奇妙な現実の中で物語の意味を問う、本格SFの名が相応しい作品。が、実はそんな事はどうでもよくて、今までの山田正紀とは微妙に違う、丸みのある文章が魅力だったりする。

1999/03/17

コンビニで、日刊スポーツの'99プロ野球選手写真名鑑を購入。
とりあえず一通り目を通していたら、昨年引退した選手の一覧表があった。そんな中で気になる名前が三つ。

1999/03/14

ふじさんに借りたCT-80NET(通称Brazil RS)を調べてみた。
カートリッジ上面にはSirial端子の他にVIDEO出力端子が付いていて、微妙な違和感がある。ケースを開けてみると、MSX1に80字モードを追加するためのチップが外されており、VIDEO出力端子がただの飾りになってしまっているのが少々哀しい。

BIOSを覗いてみた感じでは、i8251/i8253を使ったMSX標準RS-232Cと同じようである。TCP/IP protocol setをSingle channel版の標準RSに対応させる作業には、これで一応の見通しがたった。はるかぜに比べると、BIOSが妙にややこしくて解析するのが厭になるが。とゆ〜か、MSXの古いRS-232Cが遅いのってBIOSのせい?

残るはASCII謹製MSX-SERIAL232だが、どうやって手に入れたもんか。売ってるの見たことないしなぁ。

1999/03/11

fj.comp.lang.cを読んでいると、木屋さんという方の投稿を発見。
ちょっと引っ掛かるものを感じてsignatureを見たら、木屋 善夫と書いてある。....これってあの木屋氏だよなぁ。日本ファルコムでXanaduSorcerianを作ったプログラマの。

Dragon Slayer IVもあなたが作ったんですか? と聞いてみたかったが、いきなりそんなメールを出すのも妙な気がしたので見てるだけ。

1999/03/09

J.G.Ballardの結晶世界を読んだ。
最初に読んだ時(10年近く前)は何が面白いのかさっぱり分からなかったが、今読むとBallardならではの味が感じられて中々楽しめる。ただ、結晶化した森の描写はどこかピントが外れているような感触で、文章から湿度と暑気が漂ってくる沈んだ世界に比べると今一つだったような気がする。

1999/03/07

同期の友人からPC-9821Cx3を買った。爆安価格500円。
スペック的にはPentium100MHz/RAM 16MB/HDD 850MBと流石に古臭いものの、CRT付きでこの値段なら悪くない。問題は何に使うかだが....今のところ案無し。とりあえずFreeBSDを突っ込んでみる予定。WindowsNT4.0を買ってくるというのも考えたが、こんなマシンに投資したくないのでやめた。

1999/03/05

仕事で作ってるWeb site。IE3で見ると字が小さすぎて何が書いてあるのか分からない、との苦情あり。
調べてみると、font-sizeの単位にemを使っているのが原因らしい。なんでもIE3ではemが使えないらしく、1.0emとやると1.0pxだかptだかに解釈されるようだ。はっきり言って馬鹿過ぎ。絶対値しか書けないんでは、怖くて継承できんだろ〜に。Micro$oftの連中、CSSのCの意味を忘れてたに違いない。

こんな腐ったUser Agentの為に時間を使うのは馬鹿々々しいので、お定まりの一手で逃げることにした。元のcssファイルの名前を変え、そのファイルをimportする(@import url(...))だけのcssファイルをhtmlからリンクするように変更。IE3やNN4は@importに対応していないためUser Agent標準の表示になるが、必要な情報はそれで十分伝わる。
こ〜ゆ〜実装依存の対処法(@importに対応しているからといってマトモなUser Agentである保証はない)は大嫌いなのだが、好き嫌いで仕事するわけにいかないのが辛いところ。はぁ。

1999/03/01

TCP/UDPのInterfaceをどうするか。
とりあえず、TCP/UDPそのものは通信路直結の拡張BIOSとして提供し、そのwrapperとしてSocket libraryを作ろうと思っているのだが、問題が一つ。私は正統Berkeley socketを触ったことがない。WindowsのWinSockなら結構いじってるのだが、Berkeley socketとは違うような気がするし(当たり前)。
で、Berkeley socketをいじり倒せる環境もないので、結局WinSockに似たSocketモドキを作ることになるんではないかと。って、まだこ〜ゆ〜事書く段階じゃないわなぁ。


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