●D・O・T 2012年9月15日青山レッドシューズHIROSHIさん(B)とMARU(Dr)さんを中心に、2010年にライブデビューしたD・O・T ですが、このたびメンバーも変わり、約11ヶ月ぶりとなるライブが青山レッドシューズで行われました。その模様をレポートします。新メンバー(Vo)はREIKAさん(元NURSEのNEKO)。現在メンバーは3人で、ライブはギターレスで行われるとのこと。いつもギターの陰に隠れていたHIROSHIさんのベースが思いっきり聞けるいい機会!と始まる前からとても楽しみでした。ベースは、ベースアンプとギターアンプ両方につなぎ音を出していて、かなり歪んでいました。私が大好きなあぶらだこADKソノシート時代の音に近かったような気がします。ドラムは生音でしたが、会場が小さくかなり大きな音で響いていたので問題なし。MARUさんのドラミングもライブごとにパワーアップされ、しばらくハードなドラムは叩いていなかったはずですが、そのブランクを感じさせません。NURSE時代のナンバー「赤い月」からスタート。NURSEのことはよく知らない私ですが、おそらくNURSE解散後、音楽シーンから姿を消したREIKAさんが、HIROSHIさんとMARUさんに会ったことで20数年前の衝動に呼び起こされて、この曲で再びNEKOとなり完全復活を果たした、ということなのでしょう。現在REIKAさんは、エジプシャン・ダンスの第一人者として活躍する創作舞踊家で、日本に初めてエジプト・アラブ舞踊を紹介したパイオニア的存在であるとのこと。ストレートなツー・ビートのハードコアを基調としていたD・O・T サウンドは、エジプト・アラブ系の民族音楽的要素が取り入れられて、さらにREIKAさんのダンスという”見せる要素”も加えられ、大きく変化していました。演奏された8曲のうち、6曲が新曲でしたし、Voが変わったというより、新生D・O・T として生まれ変わった、と解釈したほうが正しいかもしれません。新メンバーでの初ライブということもあり、まだ三人の強力な個性がぶつかりあって融合しきれず、荒削りのまま放りだされている部分もあったように感じました。しかし、とにかく勢い、パワーがあるので、私としては逆に、そこがとてもスリリングで面白かったです。(でももし日本の80年代ハードコアに、ピラミッドパワーが融合しちゃったら、もの凄い世界ができてしまうかも・・・これが本当のエキゾチック・ジャパンコア!?)曲の感想については、私もまだ消化できてないのでまたの機会とさせていただきますが、ただ、AQUARIUSはHIROSHIさんらしい名曲だと思います!10/21,11/22(ワンマン)とライブも決定していて、これからが楽しみ!