投稿時間:22/01/29(Sat) 20:50 投稿者名:直人
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タイトル:Re: ご質問させていただきます
森田療法は体験、自覚療法とも言われます 勉強をして理論を学ぶ事は必要ですが、理論を知って自分を当てはめて、実行して治すのではありません 理論的に自分を治すのではなく、今の自分のままで現実に挑戦して、人生を進めます(あるがままに生きる) その時の体験自覚から、治癒に進んで行きます パニックの様な症状が起きた時に、そのまま生活、仕事に取り組むと、特に問題ない事を体験します(精神交互作用) 嫌な忌み嫌う状態(症状)が起きても、対策を立てずに辛抱していると、苦痛が去る事を体験します (感情の法則) こういった体験を通じて、自分の症状への取り組みの間違いを知らしてくれます、森田理論は一種の説明書ですね 自分と現実の中で起こる状態を説明してくれます、そういった説明を知りながら、自分が現実えの取り組みが変わります あくまでも自分対現実です、そこで起こる心の葛藤や変化を、どうしてそうなるかを、森田博士は説明しています 現実、自分、森田理論と三者一体になって、人生を進めた時に、体験自覚があります、そして治るがあります。 あるがままに人生を進めた場合の、失敗、苦痛は耐える以外に方法はありません。
森田博士の著書より 「心理的説明は、ここで強迫観念の治った人にはよくわかるが、しかしこれが理解ができたからとて、直ちに治るのではない。 理屈でわかるよりも体験ができさえすれば治り、治りさえすれば、理諭は容易にわかるようになるから、体験を先にするほうが得策である。」
「神経質の人が種々の症状に悩むのは、そのかぎりない欲望に向かって逼進するようになるための過渡期であり、ついには悟りに達すべき迷妄の時期である。 それは自分の苦悩のみを誇張して考えてこれに執着し、自分の本来の心を自覚することのできない時期である。 それがある機縁にふれることにより、ひとたび生の欲望を自覚して心機一転したとき、はじめて、そこに従来の苦悩が雲散霧消するのである。 そしてひとたび自覚を得たのちには、前の苦悩はまるで夢のように思われ、かつて苦悩を去らんがために百方手をつくしたことがいかに馬鹿げたことであったかがわかり、 百八十度の方向転換をして、ひたすらに向上心に駆られて勇猛心を起こし、苦痛困難を度外視して、努力奮闘するようになるのである。」
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