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強迫性障害 投稿者:a 投稿日:2022/03/16(Wed) 11:57:57 No.55

ゲームの設定を一日に何度も見返してしまう

Re: 強迫性障害 投稿者:直人 投稿日:2022/09/10(Sat) 22:41:26 No.61

「いろいろの強迫観念も、根本は同一であります。不眠も、耳鴎りも、物象回転も、計算恐怖も、それを恐れ
じゃまものあつかいにしてなくそうとするから、ますますそれが苦揃となり、執着を深めるのであります。
それを当然のこと、あるいはやむを得ないことと決めてしまえば、そんな感じはいつとはなしに消えてしまうのであります。
「迷いの中の是非は是非ともに非なり」であって、はてしもなく間違いを重ねてゆき、しかも自分ではその間違いに気がつかないのであります。」

「だから対人恐怖に限らず、神経質症状を治すには一つ一つの症状を治そうとせず、生活全体を
積極的に推進さして、毎日することが多くて、忙しくて一日が短い、というような生活をするよ
うにするのがよい。生活の外向化はどしどし仕事をするに限るのである。気のついたことは直ち
に手を下してやる、という生活態度が身につけば、すなわち自己に即せず、外界の事物に即して
ゆく生活が実現すれば、神経質症状はおのずから消散するのである」

「強迫観念は神経質症状の中でも複雑なものであるが、それは普通の人にもありがちな観念を、病的
あるいは異状なものと思って心配するだけでなく、それをなくそう、克服しようとムリな努力をする
ために、こんがらかった煩悶をおこし、苦悩を増すものである。なくそうとするから、ますますその
感覚や観念ばかりにとらわれることになる。言葉をかえていえば、わざわざ自分でその苦悩をよび起
こし、養成し、増悪させてゆくのである。」

「神経質症を治すには、心の執着・葛藤をそのまま人間本来の生の欲望へ転換させれば良い
病気を治そうとする工夫と止めて、苦しみをそのまま忍受し、病気の重荷を負ったまま
自分の仕事に精出すことである」

「強迫観念は、ひとたび、逃げ道はない、治す事はできないという事を、よくよく知り分けさえすれば
その苦痛ただこれを忍受し恐怖を突破して新生面を切り開くよりほかに方法はなくなり
初めてそこに悟りがあり、強迫観念が全治するのである。」

「強迫観念のために、われとわが心から「思想の矛盾」により自縄自縛しているものであるから、ひとたびその縄を絶ち切れば「大疑ありて、大悟あり」というふうに、その悩みの大きかったほど、ますますよく完全に治るのである。」

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