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一 括 講 読

投稿時間:17/10/10(Tue) 12:09
投稿者名:神経質問答P25
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タイトル:知識欲
老い先の短い年で、やたらに知識を貯えこんでも、あの世に持ってゆくばかりで、何にもならないはずであります。
しかしなお深く自分自身を観察してみますと、それは私どもが死ぬまで食うことをやめないのと同様であります。
知識欲も食欲もともに、私どもの本来の性情であるからであります。
私どもは知識欲や仕事欲、あれもしたい、これにも手を出したいと、限りない欲望に満ちています。
この希望の心が、私どもの光明であり、元気であります。

投稿時間:17/10/10(Tue) 12:11
投稿者名:神経質問答P50
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タイトル:思想の矛盾 強迫観念
それは一口にいえば、自分には得られないことを得たいと望むことで、私がいつもいう「思想の矛盾」であります。
自分の持っているもの、あるいは自分にラクにできることは、当然のことでありますから、とやかく思想するには及びません。
ところが、自分にはなかなか得られないこと、あるいは容易に実現できないことに対しては、それに対するあこがれのために得たいような気がし、それを求めて思想し、努力し、煩悶します。
それが実現不可能な努力であったときには、強迫観念になるのであります。

事実はできないのに、ただうらやむだけのことであります。

人の職業や性格をうらやんだりするのは、自覚が足りないからであります。
自覚とは、自分は果たしていかなるものを好み、何を人生の目的とするかということを、正しく、かつハッキリと認識することであります。

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