親鴬の『正信偈』の中の「不断煩悩得浬薬」 今の心の状態に関係無く、必要に迫られた事柄に直下に取り組んでいくことである。それが「横超」であり、「頓悟」なのである。上を向いて歩こう、涙がこぼれないように、泣きながら歩く、一人ぼっちの夜永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九が歌っていた「上を向いて歩こう」の歌だがこれは「そのまま前進」と同じことではないかということである。とりわけ、「泣きながら歩く」はその端的をいかんなく示しているではないか。これは親鴬の『正信偶』のなかにある「不断煩悩得浬薬」と同じ義でもある
神経質問答 P166ただその苦痛そのままでけっしていろいろの自己批判をせずに純一に苦しんでいさえすれば、苦痛そのままでそれが意識から脱却してしまうのであります。それがすなわち、煩悶即解脱であります。