人を追いかけていって、意地わるくするはずはありません。恐ろしい先生から、いつも遠ざかり、逃げていながら、

先生ばかりに無理な願かけをするようでは、たとい相手が観音様でも利益はなかろうと思いま、水谷君などはいつも私に接近していることを、皆さんも承知でしょう

自分の気分や想像で「治った」とか「よくなった」とかいっても、そんなことな問題になりません。
ただ、実際に治ったという事実が大切です。体重がふえたとか、終日よく働くようになったとか、気転がきくようになったとかいう
事実を観察して、初めて「治った」ということが決まるのであります。