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一 括 講 読

投稿時間:19/11/04(Mon) 16:07
投稿者名:HappiN.M
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タイトル:こころは万境に随って転ず
こころは万境に随って転ず。転ずるところ実に能く幽なり。流れに随って性を認得すれば無喜亦無憂なり

「心は非合理なので、心の自律性に従って空の雲のように変化する。しかし、その変化のままに任せていると、誠の自由を得ることが出来る。このへんの消息を得れば、嬉しいとか悲しいとかの差別はなくなる」
「もし心が自然のままであった時にはその発動がざかんであって、周囲に適応することがきわめて微妙であり、強盛であることを体得することができるのであります。」
「われわれの心は、周囲の事情の変化につれて、常にたえず移り変わるものである。強く打てば大きく鳴り、軽く当たればかすかに響く、その変化の滑脱自在なことは、まことに幽玄微妙である。ちょうど鏡の前に物がくれば映り、去ればなくなって、影をもとどめないようなものである。この心の流れのままに随っていれば、そこに自己本来の性情を見ることができる。そのときには、喜びはそのまま喜びであり、憂いはそのまま憂いである。」

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