諺に「閉居は病を養う」とか「保養と怠惰は似て非なるもの」とかいうように、患者はそれを治そうと、なおその上に静養と称して安逸に流れ、長い時間寝て過ごし、気無精の生活をするせいで、「鉄は用いざれぱ錆びる」というように、身体は惰弱になり、元気を失い、疲労しやすく、頭はますます重く、精神はぼんやりするのである本能と療法P42