投稿時間:20/09/28(Mon) 09:44 投稿者名:happiM
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タイトル:強迫行為
強迫観念症について、従来学者がそれを強迫観念の他に、恐怖症と強迫性行為を分類することが一般に承認されているけれども、 私の見解では強迫行為はまったく神経質とは別種のものであって、意志薄弱性の素質から起こるものである。 したがって、強迫観念は容易に治癒するが、強迫行為は治療がはなはだ困難で、ほとんど不治性のものである。 強迫行為は、強迫観念のように精神葛藤の苦痛を伴うことはほとんどなく、その行為は多くの場合衝動的で、 縁起であるとか潔癖というようなことである一定の感想に対し、たんにそうしなければ気がすまないというだけで直接それ相当の行動を採るものである。 患者は深い自己内省もしくは病識を欠き、自ら治そうとする意向が少しもない 強迫観念も、発病後数年がたったり、また退行期の年齢になったり、その他場合によって外形上、強迫行為とは なはだ区別の困難なことがあるけれども、精神の葛藤と治療したいという意向のあるなしでこれを鑑別することができる。
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