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一 括 講 読

投稿時間:18/09/14(Fri) 08:31
投稿者名:happiM
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タイトル:生活の外向化を図る
あまりに内向的になれば生活が萎縮してしまう。キャッチ・ポールをやるときポールを見ておれば、手は一々意識しなくても、おのずからその方に向くのであるが、自分の手を見ておれば、ポールを取り外してしまうようなことになる。
人に対する時、自分の気持ち、顔の感じ、自分の態度等に気を向けていると、一層圧迫を感じ、人の話も上の空に聞いて面白くもなく、相手も気乗りがしないという調子になる。
だから対人恐怖に限らず、神経質症状を治すには一つ一つの症状を治そうとせず、生活全体を積極的に推進さして、毎日することが多くて、忙しくて一日が短い、というような生活をするようにするのがよい。
生活の外向化はどしどし仕事をするに限るのである。気のついたことは直ちに手を下してやる、という生活態度が身につけば、すなわち自己に即せず、外界の事物に即してゆく生活が実現すれば、神経質症状はおのずから消散するのである。

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