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一 括 講 読

投稿時間:18/09/19(Wed) 09:02
投稿者名:happiM
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タイトル:恐怖症について
日常、自然の感想に対して、自らことさらにそうあってはならぬと反抗し、苦悩するものである。すなわちその感想そのものが病的であるのではない。
これを病的と思いちがえて、いたずらにこれに反抗するところの反抗心 そのものが異常を引き起こすのである。

恐怖症について思い出すままに名前を挙げてみれば、
縁起恐怖、不潔恐怖、毒物恐怖、徽菌恐怖、疾病恐怖、梅毒恐怖、癌病恐怖、精神病恐怖、窃盗恐怖、殺人恐怖、漬神恐怖、怨恨恐怖、火事恐怖、閉所恐怖、高所恐怖、尖り物恐怖、数の恐怖、失念恐怖、不徳義恐怖、間違いの恐怖、誤解恐怖、懐疑恐怖、虚無恐怖、計算恐怖、読書恐怖、夜の恐怖、排尿恐怖、性欲に関する恐怖、地球回転恐怖

皆の人が、誰も起こすのではない、すなわちその特殊な気質というものが、その原因でなくてはならない。すなわち原因は内 にあって、外界からくる刺戟、もしくは境遇は、たんなる機縁たるに止まるのである。

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