投稿時間:18/05/16(Wed) 21:35
投稿者名:森田博士著書より
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タイトル:劣等感に支配される人の心理
われわれが自己内省だけに支配されるときには、劣等感にとらわれ、空想にほんろうされ、自分が本来もっている才能や力量を窒息させ、活動力を失ってしまうようになる。
「小胆者」、それは、自分の微弱、劣等感のために、何事にも躊躇して、これに当ろうとする気力のないものである。大学に入りたい、達人になりたい、冒険をやってみたい、とかいう気は起こるにしても、とても自分にはできそうもないと、われとわが身を見くびって、奮闘努力心のないものをいうのである。
いたずらに劣等感にとらわれる人は、人の会釈笑いを見れば、人はみな朗らかだが自分はとてもだめだとか、人の飯炊きを見れば、人は器用でなんでもよくできるが自分は不器用でだめだとか、実に上手に手際よく他人と差別を立てて、自分をへこます事がうまいのである。
偉い人になりたい欲望は一杯で、しかも自分で、馬鹿と思う事の劣等感が、苦しくて嫌やである。常に偉くなりたいあまりに、偉い人を尻目に見ながら、まともに見る事ができず、しかして自分の劣等感に悩み、常にこれらの自然の人情に反抗して、強迫観念を起こしている。
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