神経症治療に 実績を残した方々の お言葉

田正馬 東京大学医学部卒業 慈恵医大教授 精神科医
 精神医療を行い新しい分野を開き、従来容易になおらない
 とされていた神経質症状が博士の療法で治るようになった
 博士自身が青年時代に神経質症状に悩んだ経験があり
 それが神経質症状の本体を発見する機縁ともなった。

森田正馬全集 第五巻 P318
「不眠でも、赤面恐怖でも、なんでもこれを
 治そうと思う間はどうしても治らぬ
 治す事を断念し、治す事を忘れたら治る」

森田正馬全集 第五巻 P164
「神経質の症状を治すという事については
 まず最も大切な事は、自分の病を治す事を
 忘れねばならない。これを忘れない間は
 決して治らない」

森田正馬全集 第五巻 P389
「神経症の治ると治らないとの境には、苦痛をなくしよう
 逃れようとする間は、十年でも二十年でも決して治らぬが
 苦痛はこれをどうする事も出来ぬ、しかたがないと
 知り分け、往生した時は、その日から治るのである。」

生の欲望 P235
当たって砕けるという態度で事件のまっただ中に突入すれば
そこにおのずから臨機応変の処置がとれるものである。



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