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一 括 講 読

投稿時間:17/09/30(Sat) 10:21
投稿者名:hppiM
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タイトル:強い人間
全集5巻 P726
神経質の者が、一度自覚して病気を脱すると、その複雑な知識をもって、簡単な敵に対して向かう事
になり、ネバリ強くなる時には大胆にもなり、あきらめる時には、あきらめるから強くなる。

全集5巻 P58
すべて治療的または修養的の事をやめさせる。それでここでやった人は、
石の上で修養したよりも、割合に抵抗力も持久力も強くなるようである。
絹布団の上に坐る事も、席の上に坐る事もそのときどきの境遇に応じて自由にできるようになる。
全治した人は、誰も不思議に風邪をひかないようになるという事であるが
、今日お集りの諸君の経験はいかがでありますか。


全集第5 P440
自分は修養の気がない、すなわち意志薄弱者である」と考える人は、それは既に修養にあこがれる
人で「自分は勉強しなくて困る」という人は、既に勉強したいという欲望の強い人であると同様です。
意志薄弱者には、決してこの様な心の葛藤がないのであります。

全集第5 P447
しかしこれらは、治った後には、丁度反対にこれを残酷とは少しも思わず、かえって有難
い事と考えるようになる。婆やにやかましくいわれる事も、初めは随分恨む事があるが、
後にはこの事をいつまでも、感謝の心をもって、思い出すようになる。

我々は、腹のへるために、飯を食えば栄養がつくけれども、栄災のため
に、強いて食事をすれば腹をこわすように、
読書も仕事も、知りたいため・興味のため。あるいは必要のため・
拾てておけないためにするのであって、修養のためにするのではない

全集第5 P584
「感じから出発する」という邪で、ある自由自在なる心の働きが得られる。
これを自覚といって、悟りのような心境であろうと考えているのであります。

全集第5 P606
そもそも自信とは、どんなものですか。強い人が勝ち、弱い人が負ける、
上手の人がよくできて、下手な人が、うまくできない。それが事実であって、
その事実をそのままに認めるのが、信念であり自信であります。

できない事ができ、強い人にも勝つように、自信というものを作りたいという野心があるのではありませんか。
そこが自欺のもとであり、間違いだらけになる原因であります。

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