都古流美和会
「伝統文化いけばな子供教室」
家元 武井美恵
去る平成14年5月、当流の創流40周年の記念華展を、岡谷市カツラホールにて行いました。 その折り会場の一済みに小・中学生対象に、いけばな体験学習コーナーをつくりました。 それには日頃から、私なりに考えて居りましたことがあり、その1つは華展を立派にすることはもとより非常に大事なことですが、 それだけではどうしても自分よがりは免れない。 それだけでは終わりたくない。 未知の子供達対象に何とかいけばな学習にふれて少しでも日本古来の伝統文化に関心を持って頂きたいと常々思って居ましたので、 流展開催の前に市の教育長さんに御相談申し上げ、お許しと励ましを頂き、それを行いました。 流展を見学した子供さんが体験学習に大勢参加の上、早速に10名からのお子さんが、おけいこを希望されました。 他にボランティアが出来ない私としましては2つ目としまして私の出来ることは子供さん方に、 ボランティアでいけばなのお勉強をして頂くことでした。 1ヶ月に2回土曜日の午後1時〜4時半まで、三々
五々来ていただいて、楽しく心技一体のいけばなのお勉強をして参りました。
未熟な私ですが自分の学んだことを地域社会に少しでも還元出来ることを感謝する日々でいます。
そんな最中平成15年7月、文化庁に委託された(財)伝統文化活性化国際協会(会長:平山郁夫)より連絡あり、 尚市の教育委員会からも御沙汰あり是非と云うことで、教育委員会を通じて種々の書類提出早速採択されました 。 「伝統文化いけばな子供教室」の指定をうけ平成15年10月〜16年3月末まで一応そ
のもとに勉強して居ます。 特別募集はして居ませんが現在15名ほどとなり、1人アシスタントの先生にお手伝いして頂き乍ら、
14年開設と全く同じペースでと言う所です。 みなさん本当に休まずつづけています。
近々教育委員からのお話で、岡谷市の重要文化財になっている旧家の林家に於いて、
子供達にいけ花をいけて、飾って欲しいとのこと3月27日(土)の午前中に一同いけこみ午後から31日(水)の夕方迄5日間、
ミニミニいけ花展をすることになりました。 如何なりますか? さて先頃(財)伝統文化活性化国際協会より16年10月〜17年3月末まで引きつづいて行う様に連絡ありました。
私は国から御沙汰あるなしにかかわらず、14年から形式、趣旨全く、変わらず今後も続けて参り度いと思って居ます。
子供達の輝く瞳と、可愛らしい笑顔に夢を託しつつ・・・・・。 どうぞ私のささやかな体験御賢察の上、1人でも多くの先生方に、これからの日本のいけ花の存続のためにも、頑張って頂ければと寄稿させて頂きました。
