keimei main -> キハポスト@VRM -> VRMチップス -> 部品をモジュール化する

VRMチップス〜部品をモジュール化する

上の写真は、VRMでの作業風景です。左の大きな窓は現在作成中のレイアウトですが、中央の小さめの窓が、今回紹介するモジュールファイルです。

MDIとは?

VRMはMDI(Multi Document Interface)=一度に複数のレイアウトファイルを開いて作業することができます。作業効率のアップにこれを利用しない手はありません。

こんな場合に

(1)決まったパターンをいちいち作るのは面倒:駅やヤードで用いる分岐ポイント(転轍機)はパターンが決まっています。例えば、IP742L、IR742-15、IS66と言った部品を組み合わせますが、これらをいちいちPARTS窓から拾ってきて、必要に応じて回転させ接続するのは面倒です。レール以外でも、例えば道路の90度カーブを作る場合、部品としては15度の物しかありませんので、これを6個拾ってきて、それぞれ15度単位で回転させて組み合わせなければなりません。

(2)デカいレイアウトを作るとレイアウターのレスポンスが落ちる:レイアウトの大きさというより部品点数が関っているようですが、とにかく待たされます。部品1つを置くだけで待たされ、回転させたりちょっと移動しただけで、また待たされます。ソフトの仕様にハードが追いついていないので仕方ないですが、なんとかしたいものです。

(3)とにかく面倒:そうです。決まったパターンを作るのに労力を掛けることはありません。あなたの貴重な労力は、オリジナルな情景の作り込みなどに費やすべきです。

モジュールとは?

上記(1)でいう「決まったパターン」というのがモジュールです。これはVRMに限らず、プログラム開発などでは、決まったパターンをサブルーチンとして登録しておき、必要に応じていろいろなプログラムで使いまわします。VRMでも同じ発想を用い、決まったパターンを別のレイアウトにモジュールとして保存しておき使いまわす訳です。このモジュールばかりを集めたレイアウトファイルが最初の画像の中央の窓にあるものです。(分岐ポイントのパターンや、右下には高架橋のパターンが見えています。)

使い方

モジュールファイル内の必要な物をまとめてコピーして、作成中のレイアウトにペーストするだけです。部品の向きを合わせる場合は、モジュールファイル内で行います。(2)のように、作成中レイアウトが大きく重い場合でも、モジュールファイル内である程度作業を行ってから、コピー&ペーストすれば大幅な作業効率アップになります。特にやり方というのはありませんので、各自工夫してみてください。場合によっては、ファイルを3つ(作成する本番レイアウト・モジュールファイル・作業用の一時的レイアウト)使うのもありでしょう。

「ふむ、しかし、何をモジュール化すればいいのか分からん」「そのモジュールファイルを作るのが面倒」「とにかく面倒」・・・もっともなご意見です。モジュールファイルを作るのに仕切りなおす必要はありません。いくつもレイアウトを作っているうちに、あなたがよく使うパターンというのに気付くはずです。そのパターンを作成中ファイルからモジュールファイルにコピーしていけばいいのです。いろいろなレイアウトを作るにつれて、あなたのモジュールファイルも成長を遂げて行く筈です。

また、ストラクチャの組合わせで奇抜で面白い物が出来たら、それをモジュールファイルにコピーして取っておけば後日使いまわす場合に便利でしょう。逆に滅多に使わない部品の場合、PARTS窓のリストから探し出す場合、「あれ?どこにあるんだっけ?」ってことがよくあります。こういった部品もモジュールファイルに登録して置けば、いざという時に役に立つかも知れません。

作業効率のアップという点から、モジュールファイル自身が大きくなりすぎてレスポンスが落ちては意味がありません。モジュールファイルに保存しておくパターンは必要最小限の物に止めておいた方がいいでしょう。

★モジュールファイル例(ダウンロード:246kB)★

私の使っているモジュールファイルです。百聞は一見に如かずなので、「ふーん、こんな程度なのか」と思って下さい。私個人が使いやすいように用意した物なので「なんじゃこれ」と言うのはナシです。これを参考に、あなただけのモジュールファイルを作ってください。