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VRMチップス〜情景を動かす

本当にストラクチャが動く訳じゃないので念為。どうすれば動いているように見えるか、という精神論です。

まずは、左の写真を見てください。駐車場に車を置いてみました。4台の車が整然と並んでいますが、これでは動きがありません。つまり、この情景は、お前はもう死んでいると言えます。

 

4台の車のうち1台を30度回転させ位置もちょっとずらしました。どうでしょう? 右から2番目の車が今にも駐車場を出て行こうとしているように見えませんか?あるいは、車庫入れの最中なのかも知れません。つまり、これで動きが生まれた訳です。

さらに、4台ともランダムに動かしてみました。ううむ、これでは、動きというかなんだか分からない状態になってしまいました。右から2番目の車も他車の動きに紛れて死んでしまっています。

このように、動きを表現するには、整然と並べたモノのうち1つを違える・・・パターンを外すと言えばいいんでしょうか。秩序の中にあってこそ変化が生きてくる、と言えます。
これを発展させると、鑑賞者の視線をどこに集中させるか?という問題に帰着しますが、それはまた後日。

応用例として私のよく用いるパターンの1つです。フォークリフトが今にもコンテナを運んで行こうとしています・・・あれ?よく見るとフォークリフトは無人ですね。運転手は荷物を運んでいる途中に飯でも食いに行ってしまったのでしょうか・・・と、ここまで想像して頂ければ、この情景は成功だと言えます。