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桜崎物語S39年

オリンピックの開催によりそのピークを迎えた高度成長期の波は、この桜崎町にも及んでいた。人口と輸送量の増大に対し、kNRは路線の全線複線化に踏み切ったのである。未だ非電化ながら、最大3両編成の列車が頻繁にすれ違う姿に人々は鉄道へ夢を託していた‥‥‥時にS39年、「夢の超特急ひかり号」が開業した年でもあった。

複線化による用地買収に断固立ち退きを拒否する農家。しかし、ここは高架橋による施工になったため、この田んぼはそのまま残った模様である。

複線化に於いては外回り(時計周り)線が追加された形になっているが、東側の勾配区間では山から下る方向になる為ループは不要とし、内回り線とは別ルートを走っている。

駅の東側に立ち並ぶ公団住宅。文化的な生活に憧れる人々により、申し込みが殺到したという。駅から徒歩5分・全戸南向き・日当たり良好・自転車置き場完備、おひとつ如何?

元引き込み線があったkNR所有の用地を提供して建てたもの(これがきっかけでkNRは不動産業務にも手を伸ばしていく)。代わりに本線北側の農地を買収して新たにヤードを建設した。ちなみに、ここの農家は最優先で公団に入居させてもらったらしい。

駅東側:いきなり橋上駅になっているが、ホームは古いまま。複線化に伴い信号機などの設備も一新された。列車は新たにキハ48系2両が導入され、通常はこの2両編成だが、ラッシュ時には既存のキハ40(ヤードで寝ています)を加えた3両編成となる。複線化により駅での交換が不要になり、列車の運転密度は大幅に上昇した。

本線の北(右)側に新しく家が建っているのにも注意。

駅西側:元単線だったのがよくわかる配線である。踏切に遮断機が付いた他、道路の舗装、街灯の増強、駅周辺の電線の地中(トラフ内)化も確認できる。また、駅前には路線バスが止まるようになったのにも注目したい。なお、画面左側の御神木は健在である。

これ以外にも変化した点は細々とありますので、暇な方は前回のレイアウトと比べてみてください。

注)配布しているレイアウトは複線化完成時の物ですが、上記写真にはレイアウト作成中の物も含まれます。