アークザラッド(WOWOW 月曜19:00〜19:30)[放映終了]

 これってプレステのゲームだったやつですね。確か第1作目がとんでもないところで切れていて超顰蹙だったという話を聞いたことがあります。まぁ「親の罪は子に及ばぬ」ではありませんが、その辺は白紙に戻してリーザちゃんに期待しましょう(結局行き着くのはそこか?>をれ) 何だか“冒険”を見せてくれそうな予感がする作品です。

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#1 炎の少年

 『それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト☆ヨーコ』と違って実に手堅い作りだったと思います。過去と現在、説明と伏線を絡めながらTVの1話の枠を破綻させていないので、見終わった後で次回への期待へとすんなりと気持ちが移行しますね。特にエルクがしっかり描かれているので過去から現在までの彼の生き様がちゃんと存在しているかのような気持ちにさせられました。この調子からもうワンステップ“作品の味”を出せれば『ポポロクロイス物語』のようにハマること確実でしょう。


#2 運命のはじまり

 エルクシュウ、この二人の立場と考え方、その辺の微妙な違いなんかもうまく対比するように描かれていたんじゃないかと思います。特にエルクの少年らしさというか気持ちの動きが視聴者にもきちんと伝わる感じでした。さらに過去のシーンを挟み込むことで今後への伏線を強く印象付けていますね。突出した出来ではないにしても手堅くシリーズとして盛り上がりそうな感じがする第2回目でした。余談ですが2話目にしてEDのイラストがアップと遠景のペアになっていることに気づきました。エルクは誰が見てもわかるんですが、リーザに気づいて「もしかして」と探したら残り二人も見つけられました(^^;


#3 時雨の心地

 戦い冒険もなかったけど、キャラそれぞれの違いというか個性を描いていた回でした。エルクリーザが子供なりに戸惑い行動しわかりあっていく感じや、シュウの大人のに絡まれている意外な面など、今後の伏線も含めて物語の基盤もきっちり固められている感じですね。まぁ何やかんや言ってもリーザちゃんの近年稀に見るストレートな可愛さというのは個人的ヒットですねぇ(^^;最近ひねくれたの多いから


#4 蒼き女神

 今日のヒットは「料理も出来て可愛くて包丁構えて隠れた姿もお茶目なリーザですねヾ(^o^;ぉぃぉぃ その陰でエルクシュウがハンターらしく目と目で会話しながらその後の行動のやりとりをしていた(ような描写に感じられた)のは、派手ではないけど話とキャラに厚味を出すのに一役かっている演出だと思います。そうした手堅い積み重ねをしつつもマンネリや停滞感が出ないように、追跡していたつもりが逆に罠にはめられた展開、女神像の異変、アークの出現と出してくるあたりは非常にうまい“見せる演出”ですね。だからこそ次週も見たくなるってもんです。


#5 犯罪者たち

 いよいよエルクアークが出会いました。親のとしてアークを倒すことを今まで生きる支えのようにしてきたエルクにとっては待ち望んでいた絶好のチャンスだったのでしょう。シュウの言葉も振り切って突っ走ります。この辺はエルクの想いの深さを垣間見せると共に、思いもよらなかったアークの言葉が小さいながらも鋭くエルクの心に刺さってしまう反動とそこから(エルク自身にはきちんとした自覚というか決意はなかったかもしれないけれど)さらに走り出す結果を生み出す流れへとうまく繋げていますね。エルクにはエルクの、アークにはアーク立場想いがあるという点を描いているので、それぞれのキャラの出番は少なくても話の一部としての存在感はちゃんとあると思います。


#6 波音の彼方

 アークに追いすがろうとするエルク暴走行方不明になるシュウ、偶然流れ着いた小島にいた厭世の医者は謎の組織の関係者...う〜む、これを王道と呼ぶかパターンというかは見る側の判断でしょうが、少なくとも私は「ちゃんと前後につながる出し方である」ということでオッケーですね。でも繰り返してはやらんで欲しいけど(^^; とりあえずは夜の砂浜でのエルクリーザのやりとりが、二人の若さそのままの駆け引き無用で微笑ましくていいですねぇ。キャラに無理がないというか、芝居臭さがなくて。


#7 古の守護者

 今回のポイントはまさに“リーザvsリア”女の戦いでしたね(^^; 飛行船を修理しているアークのところで楽しそうなリアのところにやってきたリーザ、途端に不機嫌になるリア・・・可愛いじゃないですか(^^; でもアークは気づかないけど、リーザは気づくところが細かいですね。その後もリア一喜一憂が本当に子供らしい感じで楽しいです。でも一番笑ったのが守護者にリーザのことを聞かれたリアが「いい人」と答えた途端にほっと胸をなで下ろすリーザ...君、一抹の不安があったんだねぇ(^_^; 結局医者のおっさんは「あの少年は・・・」で終わってしまったけど、リアでオッケーでしたヾ(^o^;ぉぃぉぃ

 ところで出発の浜辺にいた変なシルエットって守護者のなれの果てっすか?


#8 逃亡

 う〜ん、もうちょっと緊迫感が欲しかったですね。特に町中ではハンターがうろうろしているはずですし、エルクシュウの家がばれている時点で見張りが付いていてもよさそうだと思うんです。その意味ではシャンテの登場に「ほほぉ〜、ここでエルクと対決する側へまわすのか」と期待したんですけどねぇ...もうちょい引っ張るのかな? 列車への乗り込みや尋問もテンポというか流れが悪くてイマイチな感じでした。ついでに言えば作画のレベルもシーン毎の差が目を覆いたくなる程だったし...(;_;)


#9 残された友

 『白い家』からの脱出の際にやむを得ず残してきてしまった友達、リムルジーン。忘れた訳ではないけれど、心の片隅に仕舞い込んでいた記憶ジーンとの再会で蘇ります。そんなエルクジーンはこの任務、リーザの奪取に自ら志願したことを、そして真の目的はエルクを殺すことだと告げます。

 というわけで、今までとは違いかなり過去に踏み込んだエピソードで、重いながらもいい筋立てだとは思っていたんですが・・・如何せん作画演出が足引っ張ってますね。一番の山場のエルクジーンの対決に緊迫感がないんです。残された者の苦しみ、何よりも信じて待ち続けたリムルに自分では何もしてやれない無力感に嘖まれてはいたが、最期にはやはり自らもを信じて散っていったジーン想いエルクが受け止めた感じをしっかりと描いて欲しかったです。リーザの行動もポイントとしては良いんですが、ちょっと中途半端な感じが否めないので、思い切ってカットした方がよかったかも。

 ただジーンの「リムルを・・・殺してくれ・・・」という遺言からラストの「聖母様」という繋がりは結構背筋にくるものがありました。エルクリムル再会(と恐くは別離)がどのように描かれるのか楽しみです。


#12 白い家

 いろいろな確執がありましたが、エルクリーザアーク達とともに“白い家”までやってくることが出来ました。はやる気持ちを抑えてトッシュに協力しながら内部へと進入したエルクですが、実験体として捕らわれた子供達を守るためにトッシュがキメラ化したスタッフを斬ったことでジーンの言葉がフラッシュバックし、ついにリムルを探すために単独で突っ走ってしまいます。リムルの声に導かれたエルクがその先で見たモノは...というわけで、いきなりの急転直下という感じのエピソードでした。ちょっと各々のエピソードのポイントが散逸気味なのが残念ですが、それでも次回への期待感orボルテージはそれなりにあげているのがいいですね。

 そういえばジーンが出てきた回にもちょっと思った事なんですが、ジーン背の高さとかリムル胸の大きさ(^^;と比べるとエルクって年をとっていない感じがしません? 少なくとも“白い家”の時の3人はほぼ同い年に見えていたんですよね? もしかして何かの伏線(^^;?

 ついでに個人的な願望を言わせてもらいますと、リムルのデザインでは普通の手にして、背中に両側から繋がれているようにすれば羽根のように見えて、『聖母』というか『聖なる者』という感じが重なったんじゃないかと。それに最後にはやはり手と手を触れ合わせてやりたいなぁ〜という気持ちもありますし(恐らく十中八九リムルは助からないでしょうから)。


#13 微笑みの聖母

 ・・・辛いよなぁ、避けられないを迎えなければならないってのは。エルクリムルの会話の切なさ、一見楽しげでもその実決して触れあうことのない言葉、淡々とした時間の流れが否応のない運命の歩みのような残酷さを感じさせます。でも驚いたのはエルクリムルの首を絞めて彼女にとどめをさしたって事です。てっきり彼の腕の中で死を迎えるばかりだと思っていたんですが...甘かったですね。エルクジーン最期の言葉、友達としての最後の約束を果たして、自らの運命と同時に彼らの運命をも背負って生きるを選んだんでしょう。口で言うのは簡単ですけど、ここから先を描くのは非常に大変だと思います。でもそれだけに期待するところでもあると言えるでしょう。


#14 精霊の巫女

 白い家編が終了し、聖櫃編が始まったというわけで、今までOP&EDにはさんざん出ていたのに本編にはちょこっとしか出ていなかった“精霊の巫女ククル”が本格的に登場しました。いや〜美人だねぇ・・・って、この作画の乱れじゃ美人度20%だよ(;_;) 同様の被害はリーザちゃんにも及んでいたなぁ。男性陣はそれほどでもなかったような気がするけど、単に私がまともに見ていたのが女性陣のみだったからかも(^_^; とりあえずリーザククルが様々な思惑から狙われていることが明確になったので、エルクアークには『命に代えても』護って欲しいですなヾ(^o^;ぉぃぉぃ


#15 焔立つ

 のっけから濃いシーンを出してますけど、いいんですかねぇ(^^; ストレートにでやるよりも妙に色っぽい感じで個人的には好きなんですけど。まぁ#13よりはやばくないから大丈夫なのかも。

 で、本編ですけど冒頭でのシーンを皮切りにアークククルの占める割合がドンと増えています。リムルの死によって生きる目標を失ったために「敵(と見なした者)を全て殲滅する」ことでしか前に進めなくなったエルクと、そんな彼に何もしてあげれない自分を責めているリーザにとっては、アークククルがそれぞれ良き理解者として関わってくるはずなんで、その比重が増えてしまうのは若い二人が彼らなりのを見つけるまで仕方がないでしょう。ただ、リーザの方は素直にククルと打ち解けているのに、エルクは完全に周囲が見えなくなっているので余程痛手を受けないと目が覚めない状態ですね。クライブが1ランク上の悪役らしさを出してきて、なおかつ精霊の力をふるえる面を見せたことからも、次回あたりで精霊の結界が破られてククルリーザに危険が迫るのは必定でしょう。その時にエルクがどう動くか、あるいはエルクをどう描いてくれるかが楽しみですね。


#16 奪還

 何だか白い家編をピークにテンションがなだらかな下降状態に陥っているというか、エルクリーザの若手二人がモタモタしたり、暴走してキャラがつかみ所のない状態になっている一方で、先輩格のアークククルがしっかりと支えていたという感じだったんですが、今回はアークまで頭抱えちゃう面を見せてくれました(^^; エルクに対して攻撃部隊から外したかと思えばエルクの抗議であっさりトッシュのところに押しつけてしまうし、総攻撃のも肩透かし喰らったような感じでした。今まで感じられたアークの思慮深さ、慎重さが積み上げていた彼の『確かさ』とでも言うべきものが、今回はあっさり崩れて行動にいい加減な感じが蔓延していたと思います。頼みの綱のアークがそんな調子ですから、前回同様に暴走して殺戮しまくるエルクとか、思い込みだけで突っ走って見事に敵中に突っ込むリーザとかを止める手だてはありません。(リーザのアレは治しようがないので(^^;)早いとこエルクには正気に戻ってもらうか、あっさり消えて欲しいですヾ(^o^;ぉぃぉぃ


#17 緋色の王城

 最終決戦と意気込んでいた割にはあっさりアンデルを逃したかと思えば、思いっ切り都合良く空間転移してククルの危機を救ってしまったアーク、炎の精霊の言葉も耳に入らずこれからの道が(視聴者側にも)暗中模索状態で掴み所がないほど薄くなったエルク、もはやトラブルメーカーになってしまったリーザ、一歩引いた立場で底知れない背景を演出するつもりがただの気障になってるクライブ・・・何だか負の面ばかりが強調されて後味の悪い話でした。


#18 キメラ使い

 何処ぞのサイトの感想にもあったけど、アイリスの設定はちと卑怯ですねぇ。こんな話をやられると私は弱いんですよ。

 盲目で両親とはぐれたという不幸にもめげず、健気に花を売って生きていこうとする美少女、しかも自分を救ってくれて一緒に住んでいるのがキメラだと知っていてもそれをおくびにも出さずに笑顔を見せる強さ・・・炎の精霊の加護もなくなって今の自分には何の力もないと思い込んでいるアークにはアイリスの存在がとても痛かったでしょうし、そして彼女(とアーク)を守るために命をかけた生き方は今まで単純に信じていた「キメラ=悪=倒すべきもの」という図式に十分疑問符を投げかけるものだったでしょう。最後にアイリスを救った男の言っていた組織の正体と共に、アークがこの一件でそう簡単に変わらないまでも自分の道を見つけるのか、あるいは見つけようとするのかが今後の課題(見所)ですね。


#19 両雄対決

 エルクをめぐってトッシュシュウの二人が合い見えるというお話でした。エルクが保護されていたのはどうやらトッシュの馴染みの町のようで、彼を慕う子供たちや訳ありな感じの女性バーテンダーも登場します。この女性がトッシュのことを心配している感じがいいですね。わかっているような言葉を口にしていても、ふと本音が漏れるときの哀しげな表情が微妙な関係を暗示しているようです。シュウとの対決といい、トッシュはちょっぴりを上げた感じです(^^; さて、謀らずも対決することになったトッシュシュウですが、謀られて(^^;共に窮地に陥ります。お約束のようにエルクが協力することでキメラを倒すことができるのですが、ここではまだエルクの炎の精霊の力は戻っていません。そこでエルクは子供に「力がないからできないのではなく、立ち向かわないから力にならない」という勇気の基本(^^;を教えてもらう結果になるわけですね。まぁそう簡単には精霊の力が戻るとは思ってもいませんでしたけど、エルクのキャラとしてこ〜ゆ〜ステップを踏むとは思ってませんでした。果たしてエルクが今回の経験で得たものは何だったのか、それが次回ではっきりしますし、今回の評価も変動するでしょうね。


#20 再会

 油田に偽装した洗脳施設を破壊するために、トッシュに率いられたグループが突入するところからお話が始まります。その中にはエルクシュウも含まれているんですが、トッシュシュウ、この二人のエルクに対する態度(心配を言葉に出すトッシュと目線だけで言葉には出さないシュウ)の違いや、互いへのすれた会話がそれぞれの暖かみを示しているようでいいですね。作戦自体は無事に破壊することで完了できたのですが、気になった点が2つ。まずエルクと組んでいた臆病な男ですが、もしかしてエルクを立ち直らせるためにわざとトッシュあたりが仕組んだんでしょうか? 実は出来る男が臆病な振りをしているのかとも思っていたのですが、結局そんな仮説を裏付けるシーンはありませんでした。結果的には大丈夫だったものの、精霊の力を失ったエルクにはちょっと無茶だったんではないでしょうか? それからホワイトアークって結局止めをさしただけで援護になってませんでしたよね(^_^; まぁ撤退の援護に来たと言えばそうなんでしょうけど。

 さて、物事がうまくいくかと思えば、そうはいかないのが世の中の常(^^; 隣国の親善大使としてやってきた一行は、歓迎レセプションの会場でその仮面を脱いでキメラの正体を露にしてアーク達に襲い掛かります。一方神殿のククルの方も教われますがトッシュ達の活躍で事無きを得て、アーク達と無事を確かめ合います。しかしククルの一言、「リーザはどこ?」が敵の真の目的を明らかに。

 そのころ問題のリーザはというと、昼間のエルクに対するそっけない態度は何処へやら、強気の押し&涙目という美少女の武器を総動員してエルクを押し倒しの気持ちを確かめることに成功していました。思えば昼の態度も伏線だったと考えると・・・女って恐いなヾ(^o^;ぉぃぉぃ しかぁ〜し、物事がうまくいくかと思えば、そうはいかないのが世の中の常Part2(^^; 油揚げリーザはとんびクライフに攫われてしまいました。リーザを助けるために心から精霊に願ったときエルクの力も復活していたのですが、その上でも阻止できなかったのは泣きっ面に蜂でしょうね(^^; ちょっと前迄のエルクなら再び力の無意味さに悩むループに入っちゃうんでしょうけど、先週の経験がおそらくここで生きるんでしょう...たぶん(^_^;


#21 真実の在処

 いよいよ物語も佳境に入ったようで、黒幕がはっきりしてくるし、クライブ君はタイムリミットありな様だし、エルクも頭を使って行動するようになったようです(^_^; 前回リーザを目前でさらわれた結果、突っ走るだけでは突破できない壁の存在を知ったエルクは、徐々にですがアーク達の輪に馴染んできたり、「ハンターにはハンターのやり方がある」と別行動をとるシュウを見送ることもできるようになっていました。まぁここに来てそれぐらい出来ないようならダメなんですけどね(^^;

 が、今回なんといってもインパクトがあったのはリーザでしょうね。アークエルクに「リーザを殺せるか」といったあたりで“嫌な予感”がしたんですが、まさかここまでヤバい展開(誘拐→監禁→初潮→聖母手術)になるとは思ってもみませんでした。でも第1部のラストでリムルエルクに絞め殺させた事を思えばリーザの受難も『ヒロインの特権』かもしれないですねぇヾ(^o^;ぉぃぉぃ 


#22 影に潜む

 それにしてもリーザってばとうとう“傷物”になっちゃったんですねヾ(^o^;ぉぃぉぃ クライブのためと思い込んだセレンディア(己の想いに囚われているようなので、そろそろ切られる頃かな?)の独断専行のために、聖母の核を埋め込まれてしまったリーザでしたが、そこはそれ、精霊の巫女の力ってやつで自力堕胎しちゃいます(^_^;;; ただ無意識だったので目覚めたリーザは腹部の痛みから自分がリムルと同じ運命に陥ってしまうと錯覚し、どうせエルクに縊り殺されるのなら自殺した方がマシと飛び降りようとしますがクライブに止められてしまいます(一部嘘(^^; リーザエルクのために自殺しようとしたんでしょう。その意味ではちゃっかり二人の関係を意識しているんですね(^^;) やはり、気持ちは決まっていてもそう簡単に飛び降りることのできないリーザがいい感じでした。クライブに見つかって「死ぬことはできない」と自らの逡巡を見抜かれてからの、本当に決意した迷いのない笑顔が表情とは裏腹に悲壮感が漂うものでした。

 そういえばそのクライブもその正体に一歩迫るようなシーンがありましたね。精霊の声を聞く事ができても人間に対する感情は慈しみではなく憎しみであるが故に勇者ならざる者、まるでアークの対極に位置するかのようです。おそらくその心の隙を例のにつけ込まれたんでしょうね。彼の「時間がない」というのはその辺のなのか、あるいは精霊の呪縛なのか...


#23 凍える瞳

 どうせ「もう君の体は後戻りできない体になってしまったんだよ」だの「今度エルクと会うときは君が死ぬときだね、リムルと同じように」とか、ある事ない事吹き込んだダメージで精神的にまいらせておいて、リーザを純粋に言葉の力で操っている感じか? 精霊の加護のある彼女には下手な手が使えないし、一応(^^;一流のハンター傭兵勇者が揃っていれば、脅迫や取り引きといった表面的な束縛による意識的な動きは見破られてしまうだろうから、催眠というのはわかるんだけどね・・・もうちょいトリガーとなるポイントを明確にすれば、リーザアークを刺す直前のシーンで奇妙な空白を感じずに済んだんじゃないかと思うのですが(例えばアークリーザの肩に手をかけた瞬間とか)。あと、『雁首揃えているんだから、誰かクライブを攻撃せえよ』とか『突入時にバレてたんだから、とっととシルバーノア呼べよ』とか『ハンター云々の以前に、突入場所がでかいんだから下調べぐらいしろよ』など、キャラが“らしく”ない動きをしているというか、「なんでやねん」と言いたくなる場面がポロポロ出ていた辺も含めて、ちょっと説得力の弱い回だったかなって思いました。ま、それでも抑圧された意識下にいながらも涙を流すリーザの可愛さはGoodでした。きっと記憶にも残っているだろうから、元に戻ったらさらに自虐度アップだろうなぁ〜楽しみだなぁ〜ヾ(^o^;ぉぃぉぃ 


#24 闇の胎動

 何かエルクエルクらしくないというか、至極まっとうなキャラになっていてつまんないヾ(^o^;ぉぃぉぃ まぁその反動でこれから訪れるであろう“ヒロインとの地獄part2”がより陰惨なものになるんじゃないかと期待するんですが(^_^;;; 一方で世代交代というかやはりピチピチの若さには勝てない現主人公カップルのアークククルですが、前回のナイフが妙だったのはそういうことだったのかという感じでアークの傷はククルの精霊の力をもってしても悪化を食い止めるのが精一杯なほど凶悪なものでした。という訳でそろそろ最後というか最期が近付いてきた感じもありますが、仲間の前と、二人っきりの時とで違うアークククルの姿が(ありがちとはわかっていても)ちょっといい感じでした。


#25 聖柩

 そりゃまぁ命令とあれば持って突撃してくるのは当然というわけで、従来の戦闘様式しか頭になかったアークの仲間達は一掃されてしまいました(^^; あれだけ跡形もなく地面が抉られていたんだから生き残っているはずはないと思うんですが、何故か竪琴が消滅することなく吹っ飛ばされていたところを見ると何やら嫌な予感がしますヾ(^o^;ぉぃぉぃ ま、脇はその辺にしてメインイベントの方ですが、早速“よくいる思い込み女”セレンディアがあっさりとクライブに見捨てられてご退場になっていました。異様に怖い雰囲気(作画)のリーザによって封印が解け始めた聖柩の前で最後の決戦となるわけですが、そこで各々のキャラの『最期予想』(^_^;

・その1「ほぼ全員生き残る」・・・一番つまんない

・その2「エルク&リーザが生き残る」・・・アーククライブと刺し違えて、リムルは聖柩の再封印の人柱。やはり王道でつまんない。

・その3「全滅」・・・やはりエンディングへの繋がりで。

・その4「記憶喪失したリーザのみ」・・・その2+闇のリーザを元に戻すためにエルク死亡。そのショックでリーザ記憶喪失で放浪(^^;

間違ってもクライブが改心したりしないだろうなぁ...ここまで突き詰めてきたんだからラストの(名前の付いているキャラの中での)生存者は少なければ少ない方がいいと思うんですがどうでしょう? ただ全滅というのは素っ気ない気もしますね。ということで個人的には第4案を希望(^_^;


#26 輝(ひかり)の少年

 はい、第1案でした。まとまってるのはまとまってるんですけど、この作品のカラーじゃないような気がしますね。要するに「最終回だけ違和感がある」ということです。別に悲劇を求めて、上で第4案を求めていたわけでなく、「白い家編」のラストで踏み込んだ領域から何でわざわざ戻るような真似をするのかわからないんですよ。このラストならそれなりの道筋が、描き方があっただろうと思うんです。最後でこんな風なラストを見せられると、今までのわずかな期待感というか、個人的に感じた領域が単なるだったのかとさえ思えてしまいます。非常に後味が悪い最終回でした。


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