デュアル!〜ぱられルンルン物語〜(WOWOW 木曜19:00〜19:30:放映終了)

 何か番宣で受けた印象と本編がえらい違うんですけど(^^;>スタッフ

 さり気なく描かれた世界の分岐点、その為に他人とは異なる、他人には理解してもらえない日常をおくる主人公、そして非現実が現実となる事件、それに絡む一見お嬢様風ヒロイン&マッドな親父(^^; いいですねぇ〜 次第にテンポの良さとシリアス&ギャグのバランスが取れるようになってきた感じがあるので個人的には春の新番組で一、二ですね。

 下でも書いていますがエヴァと似ているからダメとか、パクリとか言うのはちょっと短絡的じゃないかと思うんですけど、まぁ他人の感想なんて(私のも含めて)良くも悪くも視点が違うんだと思うことにしています。“坊主憎けりゃ〜”って視点は結局損しているとも思うんですけどね。(放映中期追加コメント)


《感想いろいろ》 →最新へ

#1 ライフ・シンパシー

 「普段は嘲笑の対象だった幻視を学校のヒロインに興味をもたれた」からといって世の中そんなに甘くないってことですね(^^; しっかしマッドサイエンティストな親父さんとは意表をつかれたけど、よくよく見てみればこのにしてこのありって感じがうかがえます。こそっと親父さんの背後で謝っているお茶目なところとか、一人ボケツッコミするところとか、結局転送実験を止めたようで最後にスイッチを押してしまうところとか(^_^; 見た目はリリーナ様@ガンダムW系なんですけど、中身は案外庶民派的可愛さのあるサリーちゃん@マイトガイン系(ただし貧乏ではないが(^^;)みたいですね、と矢島晶子つながりでまとめておこうヾ(^_^;これこれ


#2 マイ・ホーム

 そうか、主人公は三月だったのかヾ(^o^;ぉぃぉぃ 美味しいところはちゃんともっていくし、OPでもどうみても一番メインだし(^^; それにしても実際に空想していた平行世界、だけど今までいた世界と見た目には何一つ変わらない異世界に飛び込んでしまった一樹に対する周囲の反応がシビアに描かれていたのはなかなか良かったですね。たいてい『きっと何処かにはあるはずの他人の好意』『希望』を見せがちな演出が多いんですけど、現実は今回みたいなもんでしょう。両親に対して頭を下げるシーンに至っては見る方も一樹の居たたまれない気持ちに多少なりともシンクロしていたんではないでしょうか? いよいよ来週からはパイロットも勢揃いして一樹争奪戦が始まる感じですね(ほんとうか?>をれ)


#3 イリーガル・ガイ

 何か雰囲気的に「(エヴァンゲリオン+ヤマモトヨーコ)×天地無用!」って雰囲気がなきにしもあらずだけれど、単なる寄せ集めのツギハギじゃなく、ちゃんとしたパッチワークとしての一つの作品になっているのがこれの良いところ。正式にパイロットとしてやる決心を固めた(ように見える)一樹ですが、いざ戦闘となれば勉強のように予習復習で対処できるモノではありませんでした。しかし一樹の窮地を救ったのはコアロボットに残っていた前任パイロットの思念か、それとも一樹自身の意志の力か? それにしてもなでなでは美味しいぞっと(^^;(最後はそれかい!>をれ)


#4 ノー・ディスガイズ

 少しずつキャラの見せながら物語のも広がっていくようで期待がもてますね。最初っから大風呂敷を広げたはいいけど、結局終止がつかなくなった(あるいはなりつつある(^^;)作品も多いですから。前半は同居することになった一樹三月ですが、三月びびり方が可愛くて良かったですね、何か如何にもという感じで。最初は言葉通り「年頃の男の子と一つ屋根の下」ってのが原因かと思っていたのですが、ぽつんと漏らした三月の言葉と後半の様子では「一樹だから」ってのがポイントのようです。で、怪我も癒えた弥生が外見とは違って一番女の子らしいアプローチで一樹に接近、ちゃっかり三月チェックが入っているあたりがご愛敬(^_^;


#5 キャンパス・ライフ

 いやはや魅力というか、予想外の可愛さにグラッときましたねぇ(^_^; 「私は構いません」「早まったこととは?」ってあたりは学習中の無表情さで突っ込んでるんですが、「はい」のように一樹相手だと妙に可愛く聞こえますね。これも学習の成果でしょうか(^^;? それにしても寝起きのパジャマ(少し肩がはだけたバージョン)ってばヤバいです。案の定(視聴者の期待通りとも言うが(^^;)、超光速で三月平手が炸裂します。でも素直さが問題を引き起こす(日記帳を捨てちゃう)と共に解決の糸口(三月のわだかまりをとく)となるところまで短いながらもちゃんとまとめてあって演出もGoodです。

 一樹も掘り返すを止めるのではなく、何も言わずに手伝うあたりに彼らしさが出ていて、三月の納得に影響を与えていた様子もよかったですが、転入生として座ったのがかつて自分が座っていたというのが結構センチでした。実際いつもと同じようにコンピューターに打ち込もうとしても一樹の目にはかつての風景は映らない...(;_;)

 で、弥生...王子様に憧れる気持ちはわかるがそのエプロンはちょっと...なぁ(^_^; この調子で次週に続くと三月臨界点を突破するのもそう遠くないかもヾ(^o^;ぉぃぉぃ


#6 イントリーグ

 そう遠くないと先週思っていた三月臨界点ですが、予想よりも早くブレイクしてしまいました(^^; まぁ“動”三月の方ばかり目立っていましたが、“静”弥生がそれらを誘発するだけのアプローチを、これまた見事なまでに堂々と展開するものだから、仕方ないといえば仕方ないですね(と思わせるだけの話の流れがあったと思います)。年齢的にも経験的にも上の弥生がこのような直接的なアプローチを見せる限りは、いくら冷静沈着な三月といえども分が悪いでしょう。

 で、三月はとうとう策略を巡らすことにするわけですが・・・これはちょっと演出的に失敗だったかなぁと思います。あ、三月がとった行動ではなく、最終的に一樹がとった行動ですね。4kmの最終防衛ラインを越えるということは、空港まで数百mに迫っていて流れ弾一発で弥生その他がに直面する事態だということに思い至らないのはちょっと脳天気すぎです。前半のコミカルな部分が上出来だった分、後半の戦闘でのちぐはぐさが目立った感じのする回でした。


#7 ハードケース

 戦闘すらも日常化した日常一樹三月弥生も誰もが多少の波乱はあるにしても変わることのないと思っていた日常壊れる・・・その瞬間は突然やってきました。いつも通りに臨んだ戦闘は敗北に終わり、いつもいた一人がいなくなっていました。

 というわけで「一樹の姿が敵地でロスト」(でも実体は敵の女幹部をナンパしにヾ(^o^;ぉぃぉぃ)したわけですが、これまでで一番感情的な反応を示したよりも驚いたことに三月が一番予想外な積極的な行動に出ていましたね。最後につぶやいたのも「一樹君」ではなく「一樹」だったのが、三月の正直な気持ちの現れだったのでしょう。

 そうそう、後半部分のシリアスさを前半部分の何気ない日常の描写が支えていたと思います。繰り返される中にも少しずつの変化が現れるのを『家族』という形で見せていました。変化といえば“懲りない寝起きのD”“もう確信犯的な弥生”“三月の電光石火の往復ビンタ”になるかと思いきや、その後一樹の洗濯物の山に手を出そうと懸命になる様子はやはりの変化の現れだったんでしょうね。

 ちょっと後半の戦闘のテンポが崩れていた感じがありましたが、全体としては1話の中でターニングポイントを描こうとしていてなかなかgoodだったと思います。


#8 Mitsuki

 おぉ、化粧を落とし、コスプレを脱いだミス・ラーって...羅螺みつきって典型的大和撫子型美少女だったんですねぇ...一樹が性格が正反対ってのも頷けますヾ(^o^;ぉぃぉぃ 一樹の正体がバレた時も揉み消そうとし、あまつさえ脱出の手引きまでするとは、マジで本気ですね。その一樹の脱出の協力をしてもらえるところを見ると、部下の3人組やら技術者にも人望が厚いようで、いい娘だというのがわかります。脱出ポッドを見送るが切なかったですねぇ(;_;)

 ただ娘と違い、食わせ物なのは母親ですね。まだ隠し事の2つや3つありそうです。

 対する真田側では・・・恋する女性の三者三様(^^; 授業中もついつい目をやってしまう弥生、ずっと一樹の部屋にいた、いつでも迎えられるように夜食を準備していた三月・・・いいですねぇ、それぞれの“らしさ”が出ています。特に三月がしおらしくなっていたのですが、ラストでは元気を取り戻していたのが可愛いというか...そうそう、その三者を端的に表したのがラストの『言い慣れない素直な言葉にどもる三月→確信犯的に割り込む弥生→無意識に割り込んで押し倒すという美味しいところをもっていく』という力関係そのままのシーンが良かったですね。

 というわけで、として戦ってきた羅螺軍の人たちと接触したことで、戦闘に慣れてきていた一樹がどういう反応を示すのか...ただ拒否という甘えを示すのか、それとも...というのがこれから楽しみですね。

 それにしても真の侵略軍って一樹だと思う今日この頃ヾ(^o^;ぉぃぉぃ


#9 エスケープ

 なるほどねぇ〜、“エスケープ”って一樹の『現実逃避』ではなくて、みつきちゃんの『恋の逃避行』だったのかヾ(^_^;ぉぃぉぃ それにしても前回にも増して“恋する乙女”モードバリバリでした(^^; 夜に一人でベンチに腰をおろしているみつきちゃん・・・少し前までその横にいた“暖かみ”は今はなく、ただ冷たく月明かりに照らされている空間があるだけ(;_;)うぅっ そんなみつきちゃんを見かねて3人娘が一肌脱いで、恋のキューピッドならぬ恋の郵便配達屋さんになるのですが・・・無事、一樹の元に届くには届いたんですが・・・三月弥生にもバレてしまい、例によって和洋フルコース2セット攻撃(^^; それでもめげずにレシピ兼日記を読んでいるところが一樹の凄さなのかも。

 そんな真田側とは対照的に羅螺軍では事態が深刻化、今や羅螺軍の名実ともにトップとなっていた母親の鮎子が、HIMC(ひみこ)のパイロットとしてテストされていたみつきちゃんの挙動から一樹への想いに気付いてしまいます。この母親がただ者じゃあなくて、例の3人娘を人質にとる形で、実の娘のみつきちゃんをマインドコントロールしてしまいます。この辺はトップとしての非情さなのか、母親としての真剣さなのかは今の所不明ですが...ともかくも徐々に動きを見せてきましたね。

 みつきちゃんの乗るHIMCが一樹の乗るハルツィーネンを攻撃してしまった結果、デジャビュに襲われたが叫び、一樹の意識がZINV(じんぶ)を呼び覚ます・・・このあたりはヤマ場なんですけど、ちょっとカット割りが変なのか作画が足引っ張ったのか、もたついた感じが残念でした(でも、ZINVが圧倒的な力で反撃する様とか、HIMCの中のみつきちゃんを助け出すところはゾクゾクっといい感じ)。

 これからも“もぅどうにでもなりやがれ”状態の一樹争奪バトルロイヤルと、“ようやく姿を見せ始めた遺跡の真実”の2本を軸にバランス良く、出来れば両者を絡めるような感じでラストスパートしてくれないかなぁ〜ってのが個人的願望(^_^; とりあえず来週は真田側についたみつきちゃんを巡る一騒動(おそらく主犯は三月だろうヾ(^o^;これこれ)が勃発しそうで、それはそれで楽しみ(^^;


#10 リパトリーエート

 今回案外可愛かったのはみつきちゃんよりも三月の方でしたね。先週の予想通り、みつきちゃんの“静かな侵略”に危機感をおぼえた三月は、同様に焦っていた弥生を先兵に仕立てることに成功したんですが、如何せん相手が一枚上で、弥生はあえなくラーメンで懐柔されてしまいます(^^; そんな事をしているかと思えば、足を出して寝ているみつきちゃんに布団をかけてあげたり、鮎子と繋がった国連にみつきちゃんが拉致されようとしていたら、一樹に連絡するなんて、ただの意地悪じゃないところがいじらしいというか、健気というか。その影響か、までもが直接的な行動(とはいっても、和洋中三つ揃いの朝食にレトルトカレーをかけるというものでしたが(^^;)に出ていたのが意外でしたが微笑ましかったです。

 さて本編ではいよいよ本性を出してきた鮎子が持ち出してきた『次元砲』に一樹が吹っ飛ばされてしまいました。鮎子の言葉と予告から考えると、どうやら別次元に飛ばされちゃったようですね・・・三月と一緒に。う〜ん、マクロス(劇場版)の一条&早瀬の遺跡都市遭難パターンですねぇ...ってことは、一樹を尻にひくのは三月?! もしそうなると、みつきちゃんの“失恋=恋しさ余って憎さ百倍”って展開がありそうで恐いんですけど(^_^;


#11 リアル

 一樹三月が次元砲で跳ばされたのは異次元ではなく元の世界でした・・・しかし一樹にとっては既に異世界だったのかもしれませんね。結果的にライバルを一掃した感じになって内心嬉しさを隠せなかった三月も,次第に何処か遠くを見つめて考え込むようになった一樹の姿に薄々感づいていたのかもしれません。だからこそ,それを確信した『一樹の実家潜入』の後で,精一杯二人でいることを楽しんだのでしょう。そしての浜辺での遠回しな告白・・・やっぱり三月みつきちゃんだなという感じがしてよかったです。報われないところが三月らしいというか何というか(^^;

 ちゃんとパンツを洗えるようになったところでちょっとした“続き”を描くことでキャラの変化をさり気なく描いたり,“卵”を見つめる一樹の回想から向こうの世界での日常の一端をサクッと見せるところなんかうまいですね。それにしても,相変わらずが美味しいですねぇ(^_^;

 さて何だかんだであの世界に戻ることにした二人ですが,跳ばされた時と同じようにまたもや一樹が一ヶ月ずれてしまいました。その間に三月は羅螺軍に捕らわれてしまい...というところで次回に続く(^^; 予告を見ると素直には戻ってこない三月を,恐らくその原因であろう一樹が強引に迎えにいくみたいですが...さて,ここが重要なポイント一樹はいったいどんな気持ちだったのでしょうか? 「大切な人」? それとも「仲間」


#12 アーデント・デザイア

 ラストに向けて人間関係ではなくストーリー的なスパートをかけまくった回でした(^^; 一樹と遺跡のどちらかの存在を消さなければ2つの世界は消滅する・・・真田長官は迷うことなく遺跡の破壊を決定しますが、そのことで遺跡が唯一の過去=自分がいた時代との接点であるの反乱を招いてしまいます。一方、羅螺軍に捕らわれた三月を救出しようとする当の一樹ですが、今一歩というところで詰めが甘いというか、女運の悪さが炸裂しているというか、ともかくも失敗してしまい、さらにはHIMCに三月が乗るところまでいってしまいます(個人的にはみつきちゃんの無邪気さが一番三月の逆鱗に触れたような気がするけど)。最後にはHIMCがみつきちゃんのコアロボットを狙った攻撃が、かばったZINVに直撃してしまい・・・というところで続いちゃうんですが、ちょっと歯切れが悪かった感じがありますね。三月が洗脳されてなかったのは何となくそうかなぁと思うんですが、曖昧にするならするでもう少し“表現できない感情表現の裏返し”をしっかり描いて、そのエスカレート具合を見せて欲しかったです。

 で、予告でZINVに羽根生えているんですけど(^_^;? まさか○○○○インパクト起こしたりしないでしょうねぇ...あるいは薄々思っていたんですけど、一樹=特異点ということで『オーガス』的エンディングを迎えちゃったりして(^^;(でも、それが“一番女の子を泣かさないですむけど都合のいい終わり方”なんですよね) さて、ストーリー的にも四角錐関係(^^;の決着としても楽しみな次回は最終回『ザ・ワールド』!


#13 ザ・ワールド

 ...いや、ここまで前回の予想通りにいっちゃうとねぇ(^^; とりあえず「物理法則も何もあったもんじゃない」って荒技で、文字通り全てを丸くおさめてしまいました。オーガスデュアル!では多品種少量生産式エンディングと一点豪華主義的エンディングとの違いがありますけど、やっぱり『女の子を幸せに』って信念が生み出した点では同じですね。

 まぁ最終回って事で終わり方も注目していたんですが、意表をついてクリティカルヒットを喰らわせてくれたのが、Dの人間バージョン寝ぼけみつき姉さんwithネグリジェでしょう。心の壁を乗り越えたことで自らの肉体に戻ったってば喋れるし積極的でもう無敵状態でした。みつき姉のボケっぷりもところかまわず炸裂していましたし。でも最終的に思い返せば要所要所で真田博士がいい味だしていたなぁって思ったんですけど...?

作品としては破綻しなかったけれど飛躍もなかった、でも平凡だったかというと結構楽しめた、結果として及第点+αという感じで個人的にはオッケーだったと思います。


[Home] [Back]