ゲートキーパーズ(WOWOW 月曜18:30〜19:00)

ゲーム自体のCMは結構以前から流れていましたので、妙に作品名は知っていたりします。その分、先入観もバリバリだったわけですが...

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#1 地球防衛を開始せよ!

 思っていたよりも楽しい作品のようですね。少し昔のレトロな町並み、秘密裏に結成された地球防衛機構、特殊能力をもつ主人公達、画一化された侵略者・・・一つ一つはパターンであっても演出や脚本で『作品』に仕上げてくれそうな期待が第1話から得ることが出来ました。ちょっと偏見で見ると「デュアル!」っぽい感じとでもいえるでしょうか?(設定云々ではなくイメージ的にという点で)

 いきなり“はな垂れ”にされてしまったヒロイン(?)ルリ子が哀れ(^_^;


#2 平和のために立ち上がれ!

 さて、正式にゲートキーパーズへのスカウトを受けたですが、そこはそれ、ちゃんとのことを考えて悩んでいるのが青少年っぽくていいですねぇ。しかし、現実には侵略者と対決しないことにはの存在、家族の命すら危ういという局面に出くわすことで、彼も決心するという経過が描かれていたわけですね。その一方で、過去の汚点(^^;を消し去るべく必死に頑張るルリ子ですが、やはりゲートの種類の差か、今一歩及ばず。しかし、との連携が今後のポイントとなりそうな気配を残していますね。この辺は「サクラ大戦」的な雰囲気といったところでしょうか。


#3 魅惑の曲を響かせろ!

 第3のゲートキーパー、幻惑のゲートを操る朝霧麗子登場!...なんですけど、この娘のボケっぷりが凄まじく、一歩間違えば(というかほとんど(^^;)ただのバカ状態ですヾ(^o^;ぉぃぉぃ ただ今にして思えば、麗子のボケはゲートの力と同じで周囲に対するカモフラージュだったのかもしれません。ピアノの回想のシーンで出てきたように麗子も小さい頃は明るい少女だったのに、どうやらその後の両親が不仲になり、徐々に覚醒し始めたゲートの力の為に周囲が麗子を持ち上げれば持ち上げるだけ、両親の間、両親と麗子の間が離れてしまったと麗子が思い込んだ結果、孤独な内面を隠すための外面としての『ボケ娘』を演じていたと思うのは贔屓でしょうか(^_^;? まぁ演じていた仮面がいつのまにか『地』になってしまっていたとすれば悲劇が一転喜劇なんですがヾ(^o^;ぉぃぉぃ 「オー!モウレツ」といい、「エッチ、スケッチ、ワンタッチ」といい、郷愁を誘う懐かしのギャグをやる為の時代設定かと思えるほどですが、そこそこに『らしさ』というか『雰囲気』を保って面白そうなのでとりあえず見続けてみようという感じですけど、あと一歩この作品のウリが欲しいところでしょうか。


#4 新たな戦士をさがせ!

 何というか、ギリギリで面白いというラインを保っている感じがありますね。設定などはあくまで背景として割り切っていて、キャラ勝負なあたりはやはり「デュアル!」に似た感じを個人的に感じます。今回なんかは、途中下車というか、置いてけぼりをくらったら、そのまま日本城廻をやってしまう麗子(しっかし、名古屋から松本城(長野だっけ?)、二条城(京都だっけ?)と「お、ちゃんとそれなりに姫路に近づいているな」と思わせておいて、いきなり五稜郭(函館?)とは(^^;)、嘘臭さやパターンもここまでくればパワーで押し切っちゃう番長(妙に綺麗な作画が相乗効果だし(^^;)、周囲がボケキャラ総動員な状態なのでツッコミまくりで百面相状態なルリ子など、話に合わせたキャラの側面がうまく描かれていて、それが面白さに繋がっていたと思います。ただ、心配なのは側面はあくまで側面であって、毎回違ったりするとキャラがぼやけますし、逆に固定しすぎてもマンネリになるので、これからの展開が難しいという点でしょうか。


#5 夢へと向かって駆け抜けろ!

 第4のゲートキーパー、近衛かおるが登場するお話でした。

 確かに、浮矢(疾風)ルリ子(生命)のように現実とは比較できない能力であったり、麗子(幻惑)のように競技だけでなく個人での活用(麗子の場合だとリサイタルのように)が出来れば、かおるも屈折せずにすんだかもしれないですね。なまじっか誰もが持っている肉体の能力を増大させるというゲート能力だったことが、そしてそれが生来のものであって、かつ努力では埋められない差であったことが、彼女の不幸でした。とりあえず、浮矢の前向きな(というか後ろを省みない(^^;)姿に感じるところのあったかおるは、自分のゲート能力を活かす道=ゲートキーパーズを選ぶことにしたようです。副作用として、どうやら浮矢を好きになって、ルリ子に軽く宣戦布告していたようですが、二人には通じていないというのが、如何にも『らしく』て微笑ましかったです。どうせならここで普段はボケまくっている麗子が「あら...あらあらあら、大変ですわねぇ」と妙に鋭い一言を入れてくれれば、なお良かったです(^_^)

 しかし『迫撃のゲート=身体能力を飛躍的に増大させる』ということらしいんですが、表現を見ていると身体能力というよりも重力制御に近いんじゃないかと思えます。例えばバスを引き上げたり、落下してきたインベーダーを受け止めたりする際、かおるは両足で踏ん張っていました。相当な質量が足の裏の面積にかかっていたはずですけど、(足場にしていたバスの屋根は多少凹みましたが)特にその辺の描写はなかったので「あれ?」と思ったわけです。身体能力だけが増大しても周囲の環境は変化していないわけですから。そこで、もしゲート能力が重力制御ならば、跳躍はいうまでもなく走る場合も体重の軽減に加えて進行方向への引力偏向といった形で身体能力の増大のように見えますし、バスを軽くすれば普通の身体能力でも引き上げられるし、足場に影響することもないと思うんです。まぁあんまり細かいこと言っても仕方ないですけど(^^; 


#6 恐怖の女子寮に潜入せよ!

 いきなりの戦闘シーンかと思えば、今回は対インベーダーがメインではなく、女子寮に入ったばかりの麗子かおるが巻き込まれた、というか引き起こした一騒動がメインのエピソードでした。事件の顛末なんかはごくありふれたネタなんですが、例によって作品の作風やキャラとギリギリのところでバランスを保っているので、今までの話と同様にまだ見れるレベルだと思います。逆に考えれば、この辺をやるために設定を組んだとも考えられますが、判断はもうしばらく見てからでしょう。とりあえず相変わらず実戦で役に立たない(^^;ゲート能力の麗子や、何故に体操服ブルマなのかわからないけど恐らく誰もがOKであろうかおるとか、些細なきっかけで毎度毎度張り合っている浮矢ルリ子といったキャラ方面と、ストーリー方面とがうまくかみ合ってさえいれば十分楽しい作品なのは間違いないです。

 それにしてもかおるがしっかり浮矢に対するルリ子の対抗馬を担っているのに当の二人に前回から変化がないのがちと残念ですな。特に浮矢かおると二人っきりになるのは意識しても、かおるの懐で人肌になっていたであろうパンその他の食べ物にトキメかないのは修行が足りんヾ(^o^;ぉぃぉぃ それと麗子ってやっぱりピアノがないとゲート能力が使えないようですが、これってゲートエンジン並に使えないですよねぇ(^_^; ピアノなら何でもOKなら危機一髪のところを公園の砂場に落ちていたおもちゃのピアノでゲートオープン!ってネタもありなんでしょうけど...どうなんでしょう? あるいはルリ子浮矢のように専用の装備を開発してもらうのかも。その点に関してはかおるも同じで、今回なんかバス投げてましたけど、やっぱ公共物というかのものを武器に使っちゃダメだですよねぇ(^^; ゲート能力からみても純粋に物理的なエネルギーを用いた攻撃になるなので浮矢損害責任の双璧をなしちゃいそうです。あ、もしかして純粋な肉弾戦を想定してかおる専用に開発された装備ってのが体操服&ブルマだったりしてヾ(^o^;これこれ


#7 大空の敵を撃ち落とせ!

 う〜む、ギリギリのところで保っていたバランスがちょっと崩れてしまった感じでしょうか?

 まずOP。この曲は以前のEDで使われていたモノのアレンジ元のようなんですが、ハッキリ言ってEDバージョンの方がイイ感じです。OPの方はボーカルが前に出過ぎて演奏の方が薄いように感じました。

 次に鳳妃玲(フェン・フェイリン)。チャイナ服はお約束としても、ウッキーヤは滑りすぎでは? せめて当て字でもいいから漢字表記にしていればまだ良かったんですが。それに冒頭の空戦シーンも妙で、「インベーダーを追ってきた」はずなのに、アレはどう見ても襲われていたようにしか見えないし、何より「インベーダーが逃げた」=鳳妃玲が無事or悔しがるシーンがないので単なる事件のシーンに見えたり、ラストでの鳳妃玲のこだわりに説得力がなかったりするんです。ま、その辺の拙さも今回はルリっぺポニテで帳消しということでヾ(^o^;ぉぃぉぃ

 そういえばおもちゃのピアノが出てきて思わず驚いたけど相変わらず役立たずな麗子さん、今回もその役を全うしていましたが、たまには役に立つところも見たいですね。例えば今回のでも、浮矢が足止めせずに麗子がソニックブームでゲート能力を叩きつけるという形にすれば出来ますよね。ついでに麗子さんとは違った方面でお荷物になりそうなかおる。前にも書きましたが、手近にあるモノを投げるだけでは物損が増えるだけですし、通常兵器が役に立たないインベーダー相手ではよっぽどの大質量をぶつけないと効果がないでしょうから、やはりここは専用装備(運動系らしく劣化ウラン製の砲丸やヤリとかヾ(^o^;ぉぃぉぃ)の必要性を感じます。でないと今のままではインベーダーの物理的攻撃からの防御にしか役立たないんではないかと...しかもその役には次回から専任が登場するようですし。


#8 侵略者を見つけだせ!

 第5のゲートキーパー、『鉄壁のゲート』能力をもつ(くろがね)の登場・・・とはいうものの、ルリ子に対する競争意識や、自分を唯一認めてくれていた(と信じていた)先生を目の前で失ったこと(しかもルリ子も一員であるゲートキーパーズの手で)が、彼女のゲートキーパーズ入りに障害となりそうな気配ですね。の頑ななさも筋金入りというか、文字通り鉄の意志を持ってそうですから、一度心を閉ざすと(たとえそれが間違いだと気付いても)なかなか仲間にはなりそうもないですけど、そこを如何に突き崩すかが見せ所とも言えるでしょう。鉛筆削りの一件でが素直にルリ子から借りたあたりを見ていると、がただのへそ曲がりなイヤな奴で終わらないと思えるのですが、この辺のわだかまりの解消を端折ってしまうと、折角出てきた「幼なじみ」「恋」とは別の仲間関係の面白みが半減しちゃうでしょうね。

 あと意外だったのは浮矢もインベーダーの正体というか、戦闘時以外の日常では自分の周囲にいる人たちと何ら変わりがない、というか何の疑問もなく生活の中でつきあっていた人々がインベーダーである可能性というのを教えてもらってなかったんですね。これって結構重要事項だと思うんですが...例えば、このことを知らなければ、番長のようにイージスの一員として認めてもらおうと連れ込んだらインベーダーだったという事態を引き起こしかねないんですよね。追々教えるつもりだったのかもしれませんが、やっぱりイージスを秘匿しておく意味からも最優先で教えられておくべきですよ。う〜ん、この後に浮矢が悩む展開があるのかもしれませんが...いえ、もしあるとすれば、その為に浮矢がインベーダーの実態を知らないことにした訳で、ちょっと話の流れとしては本末転倒気味じゃないかと思います。


#9 漆黒のゲートをうち破れ!

 典型的な『主人公、使命感と現実の壁に挟まれる』パターンですね。ただ、少しひねっているのは浮矢に手をさしのべるのが、同じゲートキーパーズの仲間ではなく同じ人間のゲートキーパーでありながらインベーダー側についている影山であったという点でしょうか。恐らく正体をバラした時に浮矢の受ける衝撃を倍増させる為だと思いますが、今回の一件を自力で乗り越えられなかった浮矢が受ける次回のダメージが相当なモノになる筈ですし、その辺をちゃんと描けるのか、はたまた別のエピソードで今回のように先送りにするのか、心配ですね。

 そういえば、あっさりゲートキーパーズに入ってしまったですが、屋上のシーンで一人距離をとっていたり、福岡先生への思いを口にしたり、さらにはルリ子への対抗意識がゲートキーパーズに入隊した理由であることを明言するなど目一杯暗いです、ひねてますヾ(^o^;ぉぃぉぃ でも妙にその辺がいいですね(^^; 一筋縄ではいかないというか、他のキャラがあっさりしすぎているというか、浅く見えるからでしょうか? 石油の漏れているコンビナートで『火』で攻撃するフェンなんて頭痛いですし、肉弾戦が有効なら今まで投げつけていたのは無駄だったの、かおるちゃん?と言いたくなります。もう少し、キャラを巧く使って欲しいですね。


#10 悪魔の夢をふり払え!

 いやはや何とも願望炸裂というか、やりたい放題というか...でもまぁ、それなりに面白かったからいいかヾ(^o^;ぉぃぉぃ 各々のキャラの個性を失わせずにちょこっと意外な面をインサートしていて幅を広げているという点でもなかなかだったと思います。麗子の家庭にしても、単なるギャグとしてだけではなく、ゲート能力の開花の引き金ともなった両親の不仲を見続けていた麗子が厳しい家庭環境において唯一知り得た『夫婦』の姿(たぶんテレビのドラマか?それも他人の家でとか)だったのかもと思えば結構ぐっとくるモノが・・・ないかなぁ(^_^; 登場が遅かっただけにここぞと見せ場を作っていたのはフェンですが、普段着があのチャイナではボロい家に対して浮きまくっていて、それまで盛り上がってきた気持ちを目一杯下げられたのは私だけでしょうか? はナマコで相変わらずなのがいいというところでしょう(^^; ただ、せっかく広げたキャラクターを巧く使いこなせるかどうか、下手をすると今回ので墓穴を掘った可能性もありますからねヾ(^o^;これこれ そういえば「己の願望」という言葉にゲートキーパーズの面々が視線を向けた先にいたのは...浮矢? となると今までかおる×ルリっぺという単純な図式だったのが、最大5人によるサバイバル戦に突入する可能性もなきにしもあらずということですよねぇ...どうなるんでしょ?


#11 あの新幹線を止めろ!

 やはり前回のアレの為に、今まで以上に危機感を感じたのか、あるいは恋がスキップしながらの助走状態だったのが全力で爆走状態(^^;へとスイッチが入ってしまったのか、かおるちゃん大奮戦でした。暴走する新幹線に乗る浮谷を助けるため、多摩川の迎撃ポイントでウォーミングアップする際の真剣さはルリっぺですら瞠目する程でしたし、ラストでの母妹に挨拶する様は「おぉヒロイン級!」と思わせるほどでした。が、悲しいかな、あくまで「級」であって「そのもの」でないのは、この時期にこのパターンは「浮矢ルリ子のキューピッド役(;_;)」で墓穴掘るパターンか、「級」がとれる代わりに「悲劇の」がついてしまう退場パターン(;_;)のどっちかの可能性が高いんですよね。

 しかし、そんなかおるはまだいい方でした(^_^; ストーリーのメインから外れたキャラが次第にその扱いがぞんざいになっているような気がするのは私だけでしょうか? フェンは車両切り離しで活躍した一方で脈絡もなく番長に頬赤らめているし、相変わらず麗子は役立たずでしかもそれが笑えないし、中途半端な緊迫感しか出せない爆破スイッチよりは最後の防衛ラインとしてを配置した上で浮矢かおるが戦っている暴走新幹線に対してがゲート能力を発動するか否か(=仲間を見捨てるか作戦が失敗するか)で一波乱見せた方がましだと思うんですよ(もちろんお約束で冷静にゲート能力を使いこなしたが作戦を成功へと導くのに一役買う。しかも当たり前という顔で(^^;)。


#12 北の大地へ飛べ!

 後藤キャラ定番の冷めた無口少女の登場、ただし互いの距離は縮まれども未だ仲間にはならずといったところでしょうか。例によってその縮まっているのが浮矢というのが問題大ありというか火種になりそうな気配ですが(^_^; ちょっと謎めいた...どころか、思いっ切り不思議少女な雪乃ですね。どう考えても数百年は生きている感じですが...もしかしてほとんどの時間(雪乃の時間)を止めていた(一種のコールドスリープ状態)のか、極限まで雪乃の周囲の時間の流れを遅くしていたのかも。まぁ一番の不思議はどこまでがゲート能力でどこまでが別の力(いわゆる超能力的なもの)なのか?でしょう。インベーダーを撃退した氷結能力(あるいは気象操作)はゲートをオープンする描写がありましたから間違いなくゲート能力ですが、後で見せた時間の流れに関与する能力は明確な描写がされていないので判断つきません(テレポーテーションはその能力の延長とも考えられるのでひとまずおいておきます)。もしかして水などの物質はおろか素粒子レベル、果ては時間までも『凍結』してしまうゲート能力という形で全部説明しちゃうんでしょうか?

 とりあえず今回は登場人物を実質3人(+一匹)に絞ったおかげで中途半端な描写で終わることもなくそこそこの出来だったと思います。


#13&14 倒せ、最強二大幹部!

 前後編ということで、感想もまとめて(^^;早い話が手抜きか 

 話の展開自体はごくありふれたパターンですね。なりゆきと勢いでどうにか敵をやり過ごしてきた日本支部の面々に、与えられた特権に見合うだけの責任を果たすプロとしての現実を突きつける他の支部のゲートキーパー達。一度はその壁に屈しかけたメンバーですが、伊達にインベーダーを倒してきたわけではないパワーというモノをルリっぺが、浮矢が示したおかげで敵幹部二人を倒すことに成功したわけです。まぁお約束が定番であるこの作品ではありな展開ですが、その流れの中でルリっぺの過去の想い出がいい味だしていました。無意識にしても結果的に自分を助けてくれた浮矢の優しさと、それとは対照的に自分自身がきちんと出来なかったことに対しての後悔の念が、今のルリっぺにとっての『三つ子の魂』になっていたんですね。しかし、これでルリっぺの株が上がってしまい、かおるを含めた他のメンバーのキャラが一層薄まった感があるのは痛し痒しです。ただでさえ数の多いメンバーの中でルリっぺだけがキャラ立ちしてしまうと、話数から考えても他のキャラを同様に扱うのは難しいですから、その存在意義がより減ってしまうわけです。唯一、浮矢ルリっぺだけに接点を持つ雪乃は別格的に扱えるかもしれませんが...


#15 お見合いをぶっつぶせ!

 う〜ん、何だか作画が妙じゃなかったですか? はっきりとおかしいと言うほどではないんですが、背景と人物の動きがあっていないとか、手の動きが宇宙人っぽい(^^;というか、アップなどでの止め絵ではかなりクオリティが高い場面もあっただけに、ともかく違和感が所々で見受けられました。

 秘書さんの結婚話の方ですが、ストーリー的にはよくあるパターンだといってしまえばそれまでですが、パターンというのは効果があるからよく使われてパターンになるのであって、パターンを使ったこと=ダメではもちろんありません。ただ使いこなせるかどうかが問題であって、今回の場合、説得力の無さがパターンを滑らせてしまっています。まず秘書さんのキャラクターですが、これまで特に性格的なモノの描写が少なかっただけに、「祖母が決めた婚約者」に盲目的に従ってしまうことに疑問符が生じます。どうせパターンなら「実家の○○が詐欺紛いの行為にひっかかって背負い込んだ多額の借金の肩代わりに」という方が「イヤでも実家のために」という気持ちにある程度は納得できるはずです。次に番長の扱いですが、彼はあくまでも人並みはずれて力が強くても普通の人という扱いにしておいて欲しいです。具体的には今回のように戦闘に参加してしまう(しかもちゃんと効いている)といくら相手が一人であったとはいえ問題だと思うんです。つまり「重火器で武装したイージスの隊員達が次々と死んでいるけど、浮矢達が生き残れているのはゲート能力のおかげ」という構図が崩れてしまっているんです。#12で雪乃がつくった隊員達のお墓を見た後では今回の番長の活躍は見たくなかったです。

 ただ今回のメインである影山の暗躍というか二面性の部分とルリ子の恋の自覚あたりはまぁまぁ面白かったです。影山ルリ子の懐柔をあきらめての方に矛先を向けたのがなかなか面白そうですし(^_^;

 ところであの海外組3人は? 幹部二人を倒したので自国に戻ったの? 何の描写もないというのはちと寂しいです。


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