下級生(サンテレビ 木曜24:40〜25:10)[放映終了]

 ToHeartでも最終2話で“無敵のヒロイン・あかりvs反逆の親友・志保”(しかも志保の逆転エンディング)という展開を希望した私だけに、今回のヒロインに南里愛の起用は当然起こるであろう『親友と恋との天秤』という葛藤劇という観点から期待しているわけですよ(^_^;

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#2 桜色のときめき

 何ともラブコメ路線まっしぐらという感じですねぇ。雛山理緒@ToHeartの回がどちらかといえば『往年のりぼん路線』であったのに対して、今回の下級生のシリーズは、ややエロチックな表現を除けば『鳥肌が立つとか痒いとかを通り越して快感ですらあるMBコミックス路線[折原みとタイプ]』と言えるでしょう。徹底した愛ちゃんの前向き思想(ただし妄想気味(^^;)は恋する乙女のパワー全開で、些細なことなど問題にならないという感じですね。典型的なラストの日記がオッケーかどうかが、この作品への評価の半分を占めるでしょう(個人的には余裕でGoodですけど)。で、次回からはいよいよみたいで楽しみです。


#4 雨雲の向こう側

 思ったよりも話としてはまともな作りのような感じですね。ToHeartよりは原作に忠実(^^;な部分を残しつつ、それなりに一話一話を仕上げている点は評価できるでしょう。それよりも評価の分岐点が、愛の“妄想的暴走(^^;”を笑って受け止めれるかどうかというあたりになりそうな気配が更に濃厚ですねぇ...人によってはちょっとついていけないかもしれないでしょう。


#8 わがままな秋桜

 流石というか筋金入りのお嬢様、一話程度では見かけの変化なしですね。でも、だからこそステロタイプと言える麗子のいじらしさが微妙であっても活きていたんじゃないかと思います。ま、どっちかというと定岡の方が重点置かれていたような感じでしたが(^_^;


#9 すれ違う落ち葉たち・・・

 今回は総キャラ出演で各キャラ間のしがらみを絡めつつ、新しい結びつきや亀裂を効果的に生み出していたと思います。麗子も逃げたりせずにやる限りは持てる財力をコスチュームに投入するあたりは流石に前回で学習した成果かなと思ったんですが、ダンパに定岡連れてステップ云々というあたりじゃまだまだですね。他には自分の道を見つけた涼子とか、これまでの話の繋がりを感じさせるような演出がいい感じでした。

 しかし、みこちゃん・・・何だか時間軸さえも異なるようなペースですねぇ(^^; 真由美のさりげない一言とともに、自分が美雪への想いを自覚させた張本人とは全然自覚していないのが凄いというか何というか。ちゃんの思い込みも時にはヒットするということで、美雪の視線から彼女の想いを知ってしまって、さぁメインイベントの開幕ですヾ(^o^;ぉぃぉぃ


#10 冬の予感・・・

 何気ないの言葉が美雪の心に棘のように刺さるのが見ている側にも痛々しいです。そして晴彦に嘘をついた負い目の分だけの言葉をただ肯定するしかない辛さと、今までの反動かへの想いを否定しきれない苦さが、美雪の心の中で渦巻いていて、その混沌さが先行きの不透明さとして感じさせていますね。それにしても晴彦の暗躍が他愛ない分だけクリティカルに効きそうで怖いです。何せロッカーに隠る根性と執念深さだけは見上げたものですから(^_^;


#11 雪降る夜に・・・

 まぁ女の子を追い込むのだけは巧いみたいだな>佐竹 普段ならボロ出して自滅するかふられるかするんだろうけど、精神状態が不安定な美雪は運悪くズルズルと手中にはまってしまってますね。しかし反動で目一杯美雪の元に走らせた結果を生み出したんだから、多少は役に立ったというところでしょうか。対照的に作画と相まってちゃんのいじらしさが炸裂していました。玄関先でのキスを外すあたりはまだまだ本来の可愛さを残しているようでGoodです。いよいよ彼女の座を射止めた現チャンピオン・と、挑戦者の自覚を得つつある美雪決戦が始まりそうですね(^o^)わくわく


#12 揺れる冬木立

 やるな、美雪! とうとう宣戦布告するか(^_^; ちゃんも引き下がることなく受けて立つ模様で、"To Heart"では志保が回避したために起こらなかったヒロインvs親友の全面戦争に突入状態ですな。両者に自覚がある以上負けた方も勝った方もともに痛手を受けるのは必死なのも見所ですし(^^; さらには美雪『剛を愛から自分の方へ振り向かせてみせる』と言い切った以上は“決定的な何か”がないと美雪が撤退しないのも明らかなのがポイントでしょうね。しかしなぁ...作画の方、もうちょい何とかならんかいな(^^;


#13 春風・・・再び

おぃおぃ...ちゃんの関係を知った上での前回の「振り向かせる」宣言じゃなかったんですかい?>美雪 それとも今回のの素振りが余程決定的だったとでもいうんでしょうか? いずれにしても美雪の撤退理由がイマイチ納得できないですね。ここまで踏み込んだらやるとこまでやってくれないと見ている側にフラストレーションがたまっちゃいますよ。まぁその辺の尻切れトンボ的なところを除けば、王道でもそこまでやらんだろうというぐらいなちゃんの純愛ベタベタ路線なんかが、この作品の持ち味というか集大成的な感じでgoodでした。それにしてもエンディングがまともだっただけに、今までで馴れてしまった身には逆に違和感を感じてしまうのは何といってよいのやら(^_^;

振り返ってみれば、良くも悪くもやはりキャラの特異性に依存していた作品でしたね。『同級生』の時から異次元へシフトしていた(^^;みこちゃんだけでなく、一番まっとうにヒロイン的扱いだった真歩子とか、他にも涼子とか麗子あたりの印象が強いです。その辺を逆に見れば、最終回で美雪が自滅してしまった為に直前までの期待感が高かった分だけ作品の主軸としてはちょっと評価を下げてしまった感じですか。『純愛』をベースにヒロインvs親友で作品を仕上げるのなら、「星の瞳のシルエット」的なのを期待したんですが・・・やはり地上波ではあの際限のない底なし沼状態を描くのは無理なんでしょうかねぇ。


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