美人な先生は宇宙人...ってくりゃ個人的には星子先生を思い浮かべるんです(^_^; (誰だ?ひかる先生とか言っている年寄りは?ヾ(^o^;ぉぃぉぃ) 「女教師と男子生徒の秘密共有から成立した仮初めの関係がそのうち...」というべたな設定に加えて、I'veサウンドがどうなるかってのも注目点であったのですが、さて?
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#1 おしえてティーチャー ・・・すいません、白旗掲げます(いきなりかい>をれ)。羽音たらく氏のメガネでタレ目なキャラデザにきっこさんのボイスが加わるとこうも破壊力満点になるとは予想以上でした。ちと「最優先事項よ」ってフレーズが耳についた感じはありますが、年上でありながら嫌みのない可愛さがこの1話だけで十二分に発揮されていたんじゃないでしょうか? 特にOPでのプライベートビデオの映像らしき部分でのポーズ、しぐさ、表情、視線といった部分の重なりがせつなさ炸裂(死語)の物語を垣間見させるようでとてもいい感じです。あと桂の友人周りも、密かに主人公に惚れてそうで明るいけど端々にいじらしい感じを見せる小石、背は高いけど案外女の子らしい雰囲気の楓(何故だろう...この胸にチクッとくる痛みは(T_T))、そしてぼそっとツッコミ系ロリキャラ苺(しかも田村ゆかり声!)と少ないなりにもいい布陣(って書くのは女性陣だけかい!>をれ)を見せているので後は動かし方次第ですね。
とりあえず演出やストーリーは敷居を低くして、キャラのインパクトで掴もうという魂胆だとは思うのですが、そう簡単に見え見えな罠に...ズッポリ(ハマっとるやないか!>をれ) とりあえず腰までは沈んだ感じなんでこの後沈んで息の根を止められるか逃げ出せるかの分かれ目は、キャラから脚本&演出にウェイトを移せるかどうかがポイントでしょうね。『天使のしっぽ』みたいに「逃げ出そうとしたら頭上に出現した地面に頭がめり込んで即死」という“6・3・3力の前には不条理すら道理”的な死に方も一興ですが、せっかくいい感じでキャラが立っているのでストーリーで死なせて欲しいものです(^_^;
しかしあちこちのサイトで書かれているように、やったことある人間にはどうも「エロゲーちっく」に感じる作品みたいで個人的には「そう思うのは俺だけじゃなかったんだ」と安心しましたヾ(^o^;ぉぃぉぃ
#2 もう、お婿にいけません さらにエロゲーチックというか、キャラがいい感じで人肌感覚ですね。お弁当とか体育の授業という何気ない1シーンでの積み重ねがキャラを少しずつ確かなものにしているようで、人間関係も野暮ったく説明するのではなく少しずつ「見せて」くれています。
今回の騒動で桂の『停滞』がもたらした時間のズレが結婚における年齢の壁を打破しました(というか、その為の設定か(^^;)けれど、教師と生徒という関係は良いのでしょうかねぇ? 結婚したのが教職に就く前とか言い訳すれば何とか...ならんか(^_^; まぁその辺はきっと済し崩しでしょうけど、叔父さんが行き当たりばったりでついた嘘の関係が当事者の桂とみずほの意識のみならず周囲の人々の関係をどのように変えていくか、そしてそれをどのように見せてくれるのか、これからがいよいよスタートという感じですね。
とりあえず桂の叔母さんの怒り具合が微妙に変化している具合が絶妙に描かれててナイスと(^_^)
#3 マズいよ☆先生 今回は桂とみずほの結婚にまつわる色々具体的なエピソード。
まずは何がなくとも婚姻届。躊躇していた桂がみずほのバスタオル姿に思わず押印してしまうところが今の二人の関係のようでおもしろいですね。で、この届のおかげで校長先生にも納得してもらえたんですが、校長が妙に理解がいいのには理由があって何と教え子と結婚していたことが判明。桂とみずほは5歳差に対して、あの写真の校長が今とさほど変わらないことからゆうに30歳以上は歳が離れていると思われるので、桂の「犯罪だよな」に激しく同意するというより殺意が(^_^;
次に一応ということで結婚式。このはさんのお下がりとはいえウエディングドレスを着たみずほが初々しくて、桂が見惚れてしまうのも無理はないかと。誓いのキスでは相変わらず戸惑う桂に対して素直に求めるみずほが婚姻届の押印の時と重なる感じでさり気なく二人の今の関係を強調している感じでしょうか。そういえばここで気になった点が2つ。結婚式の指輪って新郎新婦で交換するって形だったと思うのですが、やはり経済的な理由でみずほのだけになったのでしょうか? それとウェディングドレスって下着つけないで着るんですか? 何せどちらも経験がないもので...って経験がないのはウェディングドレスを脱がす方で着る方ではないので、念のため(^_^;
んで結婚といえば男女関係の清算ヾ(^o^;ぉぃぉぃ 誓いのキスを寸前で邪魔したのは桂の友人達なんですけども、はじめは何気ない興味本位だったのが苺のツッコミが加わるに連れて小石があからさまに焦っている様子で彼女の想いが割とストレートに表現されているのに対し、楓が会話の端々で何気なく漂介を気にしているのが対照的です。いずれにしてもこの辺の描写は丁寧な感じでGoodですね。ところで友人達が帰った後、桂が倒れたのを見たみずほが空間転移しようとしてまりえのミスで診療所の方に転移してしまいますけど、この時叔父さん夫婦てばどうみてもナニの後ですよねぇ(^_^) 訪ねてきた時の漂介の台詞から診療時間中だと思われるのにいいんでしょうか? しかも患者用のベッドの上で。ま、個人的には寝乱れたこのはさんで全てオッケーとしますがヾ(^_^;これこれ
そしてメインイベント、初夜(^_^; 1つ布団に枕2つというステロタイプなシチュエーションが泣けるぐらいいいです。ここまでくれば悪徳商人に騙されて借金のかたに代官に差し出された町娘が開かれた襖の向こうに見た情景に代表されるが如く、この後は押し倒すのが日本男児の血というものでしょう(それは血が汚れています>をれ)。なのに未だここにきても二の足を踏む桂に全国おねてぃ視聴者男性の怒号が浴びせかけられているのですが、意外にもここでみずほの方が積極的にアプローチしてきます。1つ布団に入り、すり寄って、昼間の続きといってキスを...おねてぃって「おねえさんティーチング=おねえさんが教えて、あ・げ・る」の略だったのかぁ!と妙に納得。が、予想通りというかここでまたしてもまりえの暴走が発生してまりえしーるへと転移させられてしまい、前回のような事件を起こさないために徹夜の修復作業となって二人の初夜は終わったのでした.惜しむらくは翌朝のシーンで、桂はズタボロで目の下にくっきり隈(慣れない作業&徹夜のため)&みずほは元気で嬉しそう(まりえしーるの修復がうまくいったため)という様子に叔父さん夫婦の勘違いがハッキリと描かれていれば面白かったんじゃないかと。
それから意外な伏兵がまりえ。てっきり単純な暴走かと思っていたら意図的ととれるようなシーンがあってちょっと驚き。
#4 やっぱり好きかも ちょっと作画とお話がヘタった感じでした。
絵の方は地上波に比べればまだまだましな状態と言えるんですが、やはりWOWOWしかも羽音たらくキャラともなれば視る側の要求も自然と高くなってしまうのも致し方ないので、ここで踏ん張って欲しいところです。演出的にも台詞による説明よりも表情や仕種などの描写をしっかりと、特に脇役女の子3人組(とてもストレートな小石、あまり多くを語らないだけに1シーンが重要な楓、そして一点吶喊主義の苺)のキャラを描き重ねて欲しいので作画レベルのキープを切に願う次第で。
お話的には桂を中心にしそこねている中途半端な感じ。 桂がみずほとの出会いで今までとは違う流れを感じ、それが自らの停滞を打ち破ってくれる存在かもしれないという期待を抱いていたのに、実際にはみずほにはみずほの生活があり、必ずしも自分が思い描いていたのとは違ったことに苛立ちを感じるあたりが今回の"起"なんでしょう。でも桂が停滞によってどのような経験をして今の停滞を忌避する気持ちを培ったのかが未だ描かれていないので、みずほの存在にすがろうとする桂の行動理由&期待感が視ている側にはイマイチ感じ取れなくて結果として桂の苛立ちもわかりづらくなっているような気がします。
橋の上で倒れた後、桂がみずほに停滞から目が覚める時の孤独感や恐怖を過去の経験を交えて語って「だから僕は先生に何かを期待していたのかもしれない...自分勝手な思い込みで」と独白させ、みずほに「私も人と人との関係を理想で思い込んでいたのかも」と受けさせて「何も急ぐことはない。僕(私)達は夫婦なんだから」と本当のスタートをきる形にしてもよかったかなぁと。
あるいはみずほは身体的にはハーフだとしてもメンタリティはおそらく宇宙人側にあるので、監察員として、教師として、そして妻としての立場を同等に扱おうとするために地球人のメンタリティをもつ桂との間に軋轢が生じるのは至極当然というか普通なわけで、その辺のすりよりを描いた方が無難だったかも(平凡だけど)。
しかし桂とみずほが順調にいけばいくほど小石が不憫というか健気さが際だってくるというか...つい判官贔屓してしまいそうだわ(^_^;
#5 そんな先生に、僕は 恐るべし、策士苺たん&妄想娘なっちゃんのちびっこ二人(^_^; ともかく今回は先週のもどかしさを取り返すようなお約束満載の勢いで突っ走った回でした。
叔父夫婦の計らいで新婚旅行へとやってきた桂とみずほ。今まで周囲の目を気にしていた分だけイチャイチャ度がアップしていますね。特にみずほは夫婦の秘密と宇宙人の秘密が口にしないまでも二重の枷となっていたのか全てを知る桂の前では素直に嬉しそうな感じでした。おかげで桂は男の生理現象で辛そうでしたね(^_^)気持ちは分かるぞ が、地球侵略が日本から始まるように二人だけの秘密旅行の行く先にはライバル&トラブルがお約束(^^; 人力飛行のテスト飛行の手伝いという名目でクラスメートが勢揃い。何とか二人だけでいるのを目撃されるのだけは桂の匍匐前進で隠し通せたのですがそこには伏兵苺たんの「大胆なノゾキね、いや〜ん」攻撃が待ち構えていました。
二人っきりの旅行を邪魔されてすれちがいが激化するかと思いきや、みずほは山田先生の対応に脱力しているし、桂は直球勝負からとうとう即死球攻撃をしはじめた小石の対応に追い詰められていて最初の内は手一杯のようでした。それでも先に自由の身となって部屋で待つみずほの方は時間的余裕が出来たために次第に気持ちが募っていく可愛い感じがうまく出ていましたんじゃないかと。そして人違い入れ違いで一騒動あった後に雨降って地固まる的に砂浜でいい雰囲気に...ってまたもやなっちゃんの暴走で寸止め(^^; しかもみずほはなっちゃんの言葉を額面通りに受け取って、哀れ桂はロリコンの人でなしに(^_^; それでもはっきりとは目に見えないけれど二人の間が変化したのは確かなようで。
で、寝惚けた楓は普段心の中に閉じ込めていた気持ちを抑えるタガが外れてしまったのか積極的な感じがまた可愛らしかったんですが、結果的に漂介を押し倒して...漂介の叫び声の後どうなったんでしょうね? 翌朝の朝食でそわそわと落ち着かず視線をあわせようともしない二人をジーッと見つめていたかと思うとフッと笑う苺たんという、まるで新婚初夜翌朝の夫婦と姑のような構図が出来ていたらどうしましょう?(考えすぎです>をれ)
ところでまりえって人前に出ても大丈夫なんですか(^^;?
#6 始まってから始めよう やはりヤッてたわけですねヾ(^o^;ぉぃぉぃ
前回のエピソードにおける楓&漂介の決着とみずほの母はつほと妹まほの登場という二つのポイントがありましたが、どちらかといえば前者がメインな感じでした。現実(体)と心、本来なら後者から始まる恋愛が段階をすっ飛ばして前者でスタートした男女として桂とみずほがいたのですが、今回同じポジションに漂介&楓を置くことで桂に漂介への説得を経由した自分自身の再認識と決意をさせるという方向にもっていったわけでなかなかGoodだったと思います。それにしても展望台での漂介と楓のシーン、漂介が桂に諭されて男らしく告白するのかと思えば極めて現実的な対応で別れを切り出したのにも意表をつかれましたが、それ以上に今までの描写ではそんな漂介に首肯するかと思われた楓が一途に自分の想いを信じ、ただ一途に自分の想いにすがる姿に(使い古された言葉ですが)恋する少女の強さ(と儚さ)を見せつけられた感じでちょっとウルウルしちゃいました。結果的に漂介も好きだったからこそ将来楓を悲しませるぐらいならと考えた上での選択だったわけですが、将来よりも過去よりも今自分自身の心の中の想いが真実なんだという楓に勝てるはずもなかったですね。とりあえずうまくまとまったようでホッと一安心。でも漂介の断りが出た時点で「一旦別れるが二人とも想いを募らせる→ふとした誤解で泥沼→桂&みずほが仲立ちするも四角関係の誤解で超泥沼」という『星の瞳のシルエット』的泥沼王道路線をちょびっと期待したというのは内緒(^_^;(さらに楓がふさぎ込んでいたのはアレが遅れていて...というヤバ気なネタは封印っと)
しかし
年増年上の色気は天下一品の高田由美さんがはつほ、ちょびっと歳の離れた妹的ボイスが心をくすぐるこおろぎさとみさんがまほ...何かもうエロゲ的布陣が炸裂しているって感じですかヾ(^o^;ぉぃぉぃ 多少のことでは動じず桂とみずほの関係について遠慮なく聞いてくるあたりはさすが母親というか大人の貫禄のはつほさんですが、今のところ必要以上には干渉せず成り行きに任せている感じなのは娘のみずほを信じているからなんでしょうか? 何か思いっ切り裏で糸ひいて暗躍してそうな感じがするのは気のせい(^_^;? そんな母親と対照的なのが妹のまほ。感情が即行動に出ているのが清々しいというか恐ろしいというか...みるるのビームも本気だったみたいだし。ただ恐いのがまほもみずほの妹、つまり同じ血が流れているということで『憎さ余って愛しさ千倍』という大どんでん返しにより姉妹対決に陥ったらそれこそ桂の命は風前の灯火(^_^;(とりあえずはつほさん参戦という親子丼ネタは夏の有明に転送っと(^^;)で、妙に自己主張があると思っていたら感情まで備えているんですか?>まりえ&みるる(その前に性別あるんか?) 何かボーイミーツガールでいつの間にかカップルになっていたけど、そのおかげで桂は助かったようなもんだからOK? でも見方変えると桂はまりえよりも鈍くさいということか...(^_^;;;
とりあえず今回ほとんど出番のなかった小石ちゃん&苺たんの活躍を次回希望ってことで。
#7 泣かないで先生 何かもう勝手にしてくれって感じの青春真っ只中の恥ずかしさ満開状態ですな>漂介&楓 しかしこうもあからさまだと周囲の人間は笑うしかないよなぁ。せいぜいみずほの「おめでとうございます」ってのが精一杯かも(あれも「ごちそうさまでした」の婉曲ととるべきなんだろうけど(^^;)。
で、結果オーライ的な漂介&楓とは対照的に次第に泥沼にはまりつつあるのが小石&桂。偶然出会った学校で先のバカップルヾ(^o^;ぉぃぉぃの縁結びの話になったところで小石は漂介から桂に「好きな人がいて告白する」という話を聞いたことを切り出して桂の外堀(逃げ道)を埋めにかかります(^^; 小石の態度ってわかりやすいかと思っていたのですが、こんな情報を漏らすなんて漂介も案外にぶいんでしょうか? それとも知った上での援護射撃のつもりが誤爆しているとか(^^; ともかくこれで「別に好きな人なんていない」という逃げ口上をふさいだ上に「私だったらいいなぁ」「断られたら泣く」と追い込む追い込む(^^; 自分の気持ちにストレートな分だけTVを見ている側からは不憫に見えて仕方がないですね。ただ次回予告を見ると今まで以上に"ヤバい"雰囲気が漂ってきているのが気になります。恐らく最大級の窮地に立たされる桂と同時に最大級の勝負に出た小石の二人をどうまとめるのか...でも黒田脚本だとエラい事態になりそうで怖さ半分興味半分ヾ(^o^;ぉぃぉぃ
窮地といえば小石の包囲網を図らずも破ってくれたのがまりえ、というよりも新たな死地に追い込んだという方が正しいか(^^; 彼の突然の出現に驚いた小石は桂に抱きついて倒れ込むのですが、まりえがいるってことは当然みずほもいたわけで「抱き合って衣服が乱れた二人が慌てて衣服を直す」(これが予告のシーンか)のをみずほは目撃する結果に。ただ以前と違って極めて冷静に教師として対処していた...かと思うと一人涙を...あぁやっぱりゴミで涙目&まほちゃん誤解の拉致監禁攻撃で桂は結局死地だわ(^^; さて、まほが何気なく口にした言葉で桂が『停滞』に陥るわけですが、ここでキーパーソンとなりそうな草薙こずえのイメージがチラホラと出てきます。同姓同世代っぽいのと『存在の価値』ってキーワードを合わせると双子の姉か妹あたりでしょうか? 何にせよ『停滞』の鍵を握ってそうな人物で、最終的にみずほ(心、未来、加速)vsこずえ(魂、過去、停滞)の対峙になるのかも。
そんで前回の感想の予想以上に展開してしまった感のあるのが桂&風見母娘。あの態度は年の功の余裕かと思っていたので先週は親子丼ネタだとかを封印したのに、はつほさんはまほの強引な離婚&再婚計画論にも影響されてかあっさりと桂が満更でもない雰囲気になってしまうし(それにマジギレ気味になるみずほがまた可愛い(^^;)、まほはまほで「お姉ちゃんのため」という大義名分が無くなれば案の定一気に恋する乙女モード(ただし素直になれない小学生レベル)に突入するし(で桂にキスして真っ赤になった直後、みずほの気配を感じて青くなって振り返ることなく一目散に逃げていくとこがラブリー)、肝心のみずほはといえばまほのキスを見て溜まっていた感情が堰を切った感じで子供のように泣き出した結果ようやく桂とキスすることが出来たし(泣き出す直前のみずほの変化とかキスされた後でまた泣くところなんかが初な感じで非常に可愛いです(^^;)。
でもどうせキスしても泣かれるのならそのまま押し倒して別の意味で泣かせてしまっても(核爆
#8 長い夜 いや、ま、なんちゅ〜か予想外にストレートというか真っ当な告白話でしたね(邪推しすぎ>をれ)。全12話(ただしDVDには13話収録)だから今から小石メインで波乱を起こしても収拾がつくかどうか難しいですし、知り合いに先週の予告感想を見て言われた「そんな三択エンドのようなオチだとまるきりエロゲだよ」というのももっともだったなぁと。というわけで、今回は小石ちゃん玉砕がメインの一方で、桂&みずほが名実共に夫婦の絆を結んだ回でした。
互いに寝坊した桂とみずほ。身支度に時間がかかる女性のみずほを無情にもおいていった桂、風邪で病院に寄ってきたというとっさの嘘で切り抜けて桂を遅刻で廊下に立たせたみずほ、その二人のやりとりが「わかっている者同士」の会話になっているのが以前までとの差違を感じさせてとても微笑ましくてGoodでした(目だけが怒っている笑顔のみずほ先生が特に(^^;)。しかし二人が未だ別々の布団で寝ていることで現されるように最後の一線を越えていないが故の不安感と不満が燻っていたようで、ちょっとしたことで意地の張り合いになってしまうんですが、桂が一念発起して自分の気持ちを明確にする行動に出るあたりへの流れに違和感がなかったのは今までの積み重ねのおかげでしょうね。
しかしわかってはいても不憫なのが小石。女の子3人組の会話で決意を固め、夜の駅で身も心も勝負に出たのに玉砕。彼女自身今までの桂の態度で何となく予感していた素振りがありましたし、何より桂がきちんと自分の気持ちを言葉にしてくれたことで区切りはついた感じですですけど、全てがすぐに納得できるわけではないのは当然で、失恋によって今までの自分の想いまでもが否定されたと思い込みかけてしまいます。そんな小石に言葉少なながら的確な助言を与えていたのが、意外や意外に山田先生。思わずほだされた小石が山田先生になびくんかぁ〜と拳を握りしめていましたが何とかその事態は避けられたようでホッと一安心(^_^; ただこのままではあまりに不憫すぎるので少しはイイ想い出をつくってあげたいですね。例えば、ふられたことで今までとは違う視点で桂を見つめた小石は何となくみずほとの関係を見抜いて...
小石「私ね、桂君の好きな人わかっちゃった」
桂 「えぇ〜、何で〜」
小石「ひ・み・つ。でも誰かに話して確かめたいなぁ〜」
桂 「・・・聴き手に立候補します」
小石「よし。ではこっそり喋るから目をつむって」
何の疑いもなく目をつむる桂。すると小石はいきなり桂にキスを!
桂 「な、何するんだよ、いきなり」(みずほの方を見るが怒ってない様子にホッとする)
小石「(みずほの方を見て目一杯の怒りマークを見て)うふふ、やっぱりね。ごちそうさまでした」とここまで割り切ってくれるキャラになってくれるといいんですが。しかし、これでも結果的に不憫なのは変わらないかヾ(^o^;ぉぃぉぃ
さて、そんな小石を糧にして(^^; ようやく名実ともに夫婦になった桂とみずほ。後残る問題は桂の『停滞』を巡る問題、というかその原因でしょうね。前回でちらりとその存在をあらわした草薙こずえあたりがポイントになるんでしょうけど、その辺に微妙に絡んできそうなのが今回の予告で久々にビシバシ存在感をアピールしていた苺たん。苺たんが仲間内から一歩引いた態度でいる理由、自分自身の恋を否定し友達の恋を積極的に応援する訳が、『停滞』による『自分はみんなとは違う存在、みんなの目に映っているのとは違う中身なんだ=受け入れられるはずがない』という思い込みにあるとすれば彼女の体型も含めた行動全般に納得がいくような気がします。もし苺たんが『停滞』者だとすれば、今後同じ『停滞』者同士という接点で桂(とみずほの関係)に絡んでくるのか、それとも『停滞』自体の謎解きに関わってくるのか、どちらもありそうなんで苺ファンにはつらい展開が待ってそうなんですね(^_^; ま、ファンにとっての一番の関心事は「苺たんの実年齢18歳以上ということでナニやってもOK?」ということでしょうけどヾ(^o^;ぉぃぉぃ
#9 もう、おわりにしよう 結局小石エンドを回避してみずほエンドに突入!と思いきや、小石ルートで立てたフラグが祟って苺エンドへまっしぐら?(違います>をれ) 苺たん祭りなのは言うまでもありませんが個人的には桂に玉砕した話を苺と楓にした後で思わず涙ぐんでしまう小石とそれを窓の陰で聞いてしまったみずほのシーンが激萌でした。
今回のキーパーソンは苺たん。予想通り彼女も桂と同様に『停滞』者でした。小石をふった桂に対して初めて感情を顕わにした彼女は『停滞』に陥ってしまい、結果として桂に秘密を打ち明けるというか互いに共有することになりました。彼女の語る言葉に『停滞』の重みが感じられる分だけ、彼女が感情の動きから不用意に『停滞』に陥らないよう普段から寡黙にかつ周囲に最小限にしか接触していなかった、そしてそんな秘密を持ったままの自分に友人として接してくれる楓と小石には決して自分には訪れないであろう幸せを掴んで欲しいと願って行動していた、その辺への説得力がしっかり積み重なってきた感じですね。普段どれだけ自分を抑え込んでいたのか、桂の前で自らの理不尽さをわかって涙を流しながらも桂を責めていた彼女の嗚咽が物語っていたようでした。
対して前回で男を上げた(男になった、か?)桂がヘタレています。彼がみずほに同居を解消しようと言うシーンで『停滞』の辛さは陥った者しか共感できないと言い切っていますが...まず彼の言動からは『停滞』の恐ろしさがイマイチ伝わってこないんでみずほへの言葉に力が無くてその場しのぎに聞こえてしまうんですよね。既に『草薙こずえ』という具体的な存在の関わりを示した『停滞』にまつわるイメージが画面に出ていてだけに、今回のイメージと言葉で『停滞』とその恐怖を現そうとしたのはちょっと物足りなかった感があります。そして何より前回の湖畔でみずほの語った言葉に納得して他人の痛みや哀しみの存在を知った上でみずほと『加速』することを願ったのではないのか?と問い詰めたいです。
で、今回の選択によって結局桂は自分の首を絞めると同時に苺たんを救うようで逆に追い詰めているんじゃないかと...桂が苦しむのは自業自得で放っておくとしても、小石はあれでも結構鋭いですから「桂とつきあえる」ことを喜ぶよりもその理由を訝しむでしょうし、当然その小石と桂の悩む様子とは苺たんに自責の念を喚起してしまいかねないわけで...どう考えても破綻するのが目に見えているんですが(^_^; せめて小石の告白以前に勇み足で苺たんが桂の気持ちを知った形で今回の話に繋がったらまだよかったんですけどね。
しかし一番の問題は「他人の反動で『停滞』を避けるのではなく自ら動くことで『停滞』しない」という桂の言葉で苺たんが桂の方に『加速』してしまったらどうしよう?ということでしょうかヾ(^o^;ぉぃぉぃ いや、冗談抜きにマジで。何せ母親&妹までも籠絡した前科アリの桂ですから(^^; でもいっそのこと最初の一文ではないですが苺エンドへ突き進むのならそれはそれで今回の騒動をおさめる方向としてありなのかもしれない、というよりもそうでもしないと今回の展開を納得できるようにおさめることが出来ないんじゃないかと思いますです、ハイ。
#10 でも やはり、というか当然の如く桂の目論見は破綻したわけで、桂のヘタレ度は大幅アップしたわけなんですが、そこに至る過程で苺たんを絡めてくるのは予想外でした。桂としても同病のよしみということもあって何かと苺たんに連絡を取ったり足繁く通ったりしたんでしょう。その結果、苺たんの方も桂の真っ直ぐさというかバカ正直に進もうとする姿勢に心地よさを感じるようになって...端から見れば恋に落ちかねない状況ですわな(^_^) 当然小石が目撃した状況では誤解されて当然で(まぁ胸に手を当てていたら言い訳のしようも無いというか(^^;)、その誤解を解くために苺たんが真相を話して友情を諦めかけるところを小石がしっかり掴まえなおす...よく言うところの『雨降って地固まる』のパターンですが、ここ数話の二人の描かれ方がちゃんとこのシーンでの説得力となっていたんじゃないかと思います。それにしても不憫なのは小石。桂に呼び出されて付き合えるようになった時から恐らく二人には遠からず終焉が訪れるであろう事は感じていたと思います。それを覚悟の上で桂の復縁を承諾し...精一杯桂との日々を楽しんで...でも楽しもうとすればするほど、桂の方を見つめれば見つめるほど彼の心が自分に向いていないことを思い知らされる日々を過ごしてきたんですからねぇ。でも失ったものも大きかったですが、苺たんと互いに抱き合って涙を流した時にきっと手に入れられたものであろうものも大きかったんじゃないかと。比較は出来ないけれど。涙の最後は嬉し涙であったと思いたいです。
そして今回の隠れた役者がまりえ。本当は無視してよいはずの桂の叫びに応えるように彼をみずほ先生のもとに空間転移させたり、逃げ出そうとするみずほ先生の命令を無視というか拒否したり...よく考えたら恐ろしいほどの判断能力というか自我にすら近いものが。もしかしてまりえってティア@旅立つ船みたいだったりして(^_^;
あとは...そうそう忘れてならないのがなっちゃんヾ(^o^;ぉぃぉぃ 何気なく後ろを通り過ぎていただけなんですが、しっかりボーイフレンドらしき存在がいるのと今は犬に引きずられるようになってしまったという変化が描かれていて笑えましたね。個人的には背景で終わるよりも、「大嫌い」と言った後躊躇するみずほ先生に勘違いのハッパ(例えば「そうよ!女だからって甘えてちゃダメ!本心をそのままぶつけるのよ!!」とか(^^;)をかけたら逆にツボをついた一言だったためにみずほ先生に「大好き」と言わせるきっかけとなってしまうというパターンなんか見たかったですね。そうすれば以前にヒビを入れた言動ともちょうど相殺するんじゃないかと思うし(^^;
以上...え、桂? ヘタレはとっとと停滞してればいいんです。というのは冗談にしても(冗談か?>をれ)、次回予告を見る限りでは『停滞』の謎というか草薙こずえの詳細が明らかになりそうなのでそれまでは放っておいた方がいいかと。
#11 せんせい 結局『停滞』って『逃避』ってことだったんでしょうか?
草薙こずえと桂との関係がイマイチ不明確なままだったのはおいといても(いっそのこと謎は謎のままでもよかったかと思うし)、ただその分だけ桂の『停滞』に陥る説得力が不足していたなぁと感じました。桂の記憶上の存在ということで信憑性が薄いですが今回のこずえの言葉を信じるならば桂同様に彼女も『停滞』する素質があり、なおかつ『完全なる停滞』を選択したということでしょう。屋上から飛び降りるようなシーンがありましたが、『停滞』を選択することで移ろいゆく時を止めようとした者が己の存在を破壊しさらけ出す『自殺』を選択することは間違ってもないと思います。恐らく彼女が『停滞』への一線を越えた時に止め損なったこと(そして取り返しがつかない結果を生んだこと)へのイメージでしょうね。そのような辛いイメージを浮かべるぐらいですから桂が『停滞』に陥ってしまったのは当然とも言えるんですが、ただ何故こずえに対してそこまで己の責任を感じなければならないのかが不思議に思えるんです。例えば『停滞』について何も知らなかったこずえに偶然教えてしまった過去があったとか、止める機会があったのを逸したというのをもう少し具体的に描くとかあれば多少は納得するんですが。百歩譲って桂が八方美人的に何事にも責任感が強かったとするならば、何故『停滞』によって悲しむ人々がいることに責任を感じなかったのかが抜け落ちている感じですし...まぁその辺は本筋じゃないということで置いておくしかないのかもしれませんね。
結局みずほ先生の必死の看病&治療によって『停滞』から目覚めた桂なんですが...これって記憶操作したってことなんでしょうね。確かに一連の騒動の発端にはみずほ先生の存在があるかのように思えますが、ここでみずほ先生自身が見誤っているのはそれらの騒動を乗り越え、桂が『停滞』を克服するにはみずほ先生の存在こそが不可欠だということです。次回では桂がみずほ先生を己の力で取り戻す男っぷりを見せてくれるんじゃないかと期待しておきますか(^_^)