カードキャプターさくら(第1部)

 「NHK、御乱心!?」...「さくら」の放送開始を知った時の原作ファンは少なからずこう思ったはず、ですよね(^_^; CLAMPが手掛けると人間関係が一筋縄ではいかなくなるという定説通りの作品だけにこれから先の展開が心配なんですが・・・ちょっぴり期待もしています。とりあえず原作の持ち味を活かしつつオリジナルな魅力も見せるあたりも安心して見ていられますね。手堅いけど、そこはそこでちょっぴり欲求不満的に思ってしまうのがファンというもので、更なる魅力を見せて欲しいと思う次第ですヾ(^o^;ぉぃぉぃ

《感想いろいろ》
“さくらと思い出の虹”

 うぅ...えぇ話やなぁ(;_;) 原作読んだ時もよかったけどTVもなかなか頑張ったやないか。原作の良さを活かしつつ映像作品としてのプラスアルファを盛り込んだ出来になっていたんやないでしょうか? さくらが持ってきたクッキーを差し出すあたりなんか微妙なニュアンスが良かったですな。

 そういえばこの話を読んだ時にふと「くおん」というコミックの1話を思い出したんです。シチュエーションは逆(「さくら」では曾祖父、「くおん」では孫娘が事情を知っていた)だったんですけど同じ(曾)祖父と(曾)孫娘という構図ですし、何というか話の余韻とでもいった気持ち良さがどちらもGoodだった為でしょうか。(そういえば「カルナザル戦記?」ってどうなったんでしょうか(^_^;?) 「くおん」では許されなかった両親の結婚が娘の理乃ちゃんの純粋な願いと心に曇りのない演技のおかげ(+α)で祖父との和解へと至ったのに対し、「さくら」ではまださくらは「素敵な別荘のおじいさん」が誰なのか知りません。でも『RAIN』でおじいさんに見せた虹はきっとさくらとの心の架け橋になってくれることでしょう(さ、寒いぞ(^^;) そういえば原作では『WATERY』やったけどよう考えたら攻撃魔法の『WATERY』よりは『RAIN』の方が適役でしょう...って原作に『RAIN』ってあったっけ?

 陰でこっそりサポートする知世ちゃんのママ園美さんの心遣いと、全て知っていてさくらを信じて任せたパパがいい意味での大人でした。もしかするとお兄ちゃんも最終的に薄々勘付いていたのかもしれないですけど、この人も無言実行タイプですからねぇ(^_^;

 意外なところでクリティカルヒットだったのが“撫子様(御幼少バージョン)”でしょうか。声が皆口さんということもあって儚気で可愛いお嬢様パワー炸裂でした。言っちゃあ悪いですが、あの服は撫子様に軍配があがるでしょう(^_^;

 次回は「さくらのこわーいきもだめし」。おっしゃぁ!基本を押さえたスクール水着!!(ばきぃ☆)


“さくらとたたかう転校生”

 う〜む、雪兎といる時のさくらの表情って、何というか、こう『くる』モノがありますねヾ(^o^;ぉぃぉぃ 兄貴が混じってるとコロコロと変わるのも百面相みたいで面白いし。それにしてもNHK、本当にいいのか? 小学生と高校生だぞ? ま、大本命利佳ちゃんに深入りしていないから大丈夫か(^^;

 いきなり「小狼は私の婚約者よ!手を出さないで」って、同い年の小学生に何をいっとるんや(^_^)>苺鈴ちゃん 小狼も小狼や、完っ璧に尻にひかれとるがな(^^; しかしげに恐ろしきはマイペース思い込み一直線娘親友の天然ボケ娘に感化された鈍感娘の対決。片やさくらちゃんの一挙一動が親の敵みたいに睨み付けると、もう一方は火に油を注ぐかの如く無意識に相手になって(しかも相手の一枚上を行って)しまっています。こうなると誰にも止められないでしょう。小狼も溜息ばかりついて、既に匙を投げた格好です。でもいざクロウカードとの戦闘になると小狼は別人の如く苺鈴に厳しくあたります。この辺は小狼が育ってきた環境が見えるようで知世の台詞ではないですが「格好いい」ですね。

 苺鈴はどうやら李一族では珍しく魔力がない(byケロちゃん)そうなので、この辺が幼少時のトラウマになり、果ては「誰も相手にしてくれず自分自身の存在意義を見失いかけた時に優しくしてくれた唯一の人、小狼」をあそこまで思い詰めるようになった、というのがパターンですな(^^; もし「小狼=自分の生きる意味」とまで思い込んでいたら、さくらちゃんの今後の苦労は大変なことになるでしょう。さくらちゃんの存在が小狼にとってどんなに影響を与えるのかを苺鈴は本能的に感じたようですから。

 ちなみに今回のカードは「The Fight」。それを相手に「The Power」を使うというのはちょっと無理があるんやないかと思うんですが(^_^; 小狼も対応しきれなかったスピードの相手にただ力押ししても、避けられるか先手とられるかして負けのような気がします。まぐれ当たりだったら、力余って壊した何か(街灯とか電話ボックスとか)が偶然ヒットする、とした方がさくらちゃんらしくていいと思うんですが...それと格闘戦で「打」「投」ありなら「極」もやってほしかったなぁ〜というのが小さな希望(^^;小学生にやらすなって

 ともあれ、これでさくら-雪兎ー小狼という三角形を基本に、さくら命で小狼気にくわねぇの桃矢と対極にある小狼命でさくら(-_-#の位置を占めるキャラが登場した訳で、話を面白くする上でいい構成になってきたといえるでしょう。


“さくらのすてきなクリスマス”(最終話)
 今回は原作とシチュエーションこそ違いましたがFireyのカードを捕獲するお話でした。クリスマスという季節ネタ(ちょっと遅いけど(^^;)を取り混ぜてうまく仕上げていて、特にさくらちゃん&クラスメート各々の可愛らしさは相変わらずでした。ちょっと気になるのはFireyを捕まえてもケロちゃんが元の姿に戻らなかったことですね。恐らくは放映一時休止の影響でクライマックスのプロローグであるその辺に触れるわけにはいけなかったんでしょう。

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