星界の戦旗(WOWOW 金曜19:30〜19:55)

先駆けて放映された前シリーズ『星界の紋章』総集編と特別編『星界の断章〜誕生〜』がうまい具合に薄れかけていた記憶を呼び起こしてくれて、無性に期待感が高まる新シリーズ。さて、どうなるか楽しみですが、個人的にはエクリュアさんがネコネコしていればそれだけでよいかとヾ(^o^;ぉぃぉぃ

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#1 再会

 エクリュアさん、可愛いっす(^_^;いきなりそれかい  何とも素っ気ない対応が如何にもネコっぽい感じがしますし、そうかと思えば何気ない振りをしてジントの席を見つめるあたりに今後の波乱(^^;を期待してしまいますね。ともかく『戦旗』での個人的一押しキャラの地位は揺るぎないです(^_^;

 作品自体は冒頭から前シリーズ以上にアーヴ語バリバリな戦闘シーンが展開して、相変わらず趣味に走っているというか、そんなんで視聴率稼げるのか心配になるようなつくりですね。まぁ個人的には大好きですけど(^_^; しかも妙にラフィールに関して蠱惑的なアングルの多い気がする作画陣も安定した様子なので、今回のシリーズも楽しめそうな予感がします。


#2 幻炎作戦

 うん、原作の持ち味を生かしつつも、アニメである利点も失わせない作品づくりが非常に気持ちいいですね。例えば今回ではダクルーでのシーンでサムソンのおしゃべりの間に彼が周りのアーヴ、しかも女の子に目線を流すあたり(さらにはその背後の妙に無表情なエクリュアさんの視線(^^;)とか、ペネージュさんの気怠さを象徴する口元や剣呑なのアップ、何気なくくっつくエクリュアさんと意識しているジントなどのキャラ描写だけでなく、アプティック門沖会戦の描写のようなところまで、小説にはない描写がアニメでは出来ない描写をフォローする形で作品を支えてるので、作品の世界観を失わず、逆に広げる感じで非常に楽しいです。

 今回もエクリュアさんの無愛想な可愛さ炸裂(^_^;していましたが、対照的にクファディスくんの不幸(見る側にとっては笑い(^^;)も加速度的に増大していましたね。まぁペネージュさんに気に入られちゃったのが運の尽きなんでしょうけど、案外というかそのうち彼にとってはこの状態に幸せを感じるようになっちゃうんじゃないかと、他人事ながら心配しちゃいます(^^; そういえばペネージュさんの『豪奢な天蓋つきの司令座』は出ていないんですね(^^;

 さて、次回ですが、ドゥサーニュ殿下とケネーシュ参謀長の「どっち」問題がいよいよ口火を切りそうで楽しみですねヾ(^o^;ぉぃぉぃ 


#3 突撃艦"バースロイル"

 これから先、舌戦というか、じゃれ合いというか、ともかく今回は会話の妙をみせてくれるドゥサーニュ司令長官とケネーシュ参謀長の前哨戦といったところでしょうか? 何かと女性上位な位置関係が目立つアーヴにおいて、珍しく主導権を握れそうな『性格』のドゥサーニュ殿下には個人的にも期待しているんですが・・・やっぱ、最後はとどめをさされちゃうんでしょうか(^_^;? とりあえずアプティック星系首相とのやりとりでアーヴと人類とのアイデンティティの違いを皮肉っている役で一役かってました。

 一方、バースロイスの方では、エクリュア「やきもち?」発言によりネコ付き三角関係が表面化・・・してないなぁ、これじゃ(^_^; でも戦列艦に喧嘩売る艦長と、抗議してきた戦列艦の様子を見て「おこってる、おこってる」と事も無げに言い放つ次席翔士が相手では同情しちゃうぐらいジントの分が悪いですけど、状態だけを見れば『両手に花』ジントに同情は一片たりとて寄せられないでしょうヾ(^o^;ぉぃぉぃ 

 今回の一押しは何といってもラストの戦闘に突入する際のラフィールの笑みをたたえたような顔でしょう。水を得た魚、宇宙のアーヴ、そして闘いに臨むアブリアルといったところなんでしょうけど、ゾクゾクするようで何とも言えず良かったです。


#4 初陣

 今回はタイトルも「初陣」ということで、戦闘シーンがメインのお話でした。その中でもジントラフィールをメインに『話の流れ』が描かれているのが流石という感じですね。初めての戦闘で突撃艦の役割への疑問を感じたラフィールを何気なく、というかこっそりと気遣うジントがGoodでした。しかし次回予告・・・何やらアニメ版の三角関係は進展するというか、独自の展開をみせそうで個人的には『表面的にはラフィールの勝ち、でもこっそりとジントの遺伝子略奪しちゃうエクリュア』に期待したいですなヾ(^o^;ぉぃぉぃ

 ただ...やはり実際にを耳にすると胸にくるというか辛かったのはドゥサーニュ殿下です。何かもう塩沢さん以外には無理とまで感じちゃうぐらいですから...未完で残されたキャラはいろんな意味で辛いですな。


#5 華やかな狂気
 各方面で、微かにベソかきモードのチビエクリュアによる直撃大破撃沈が相次いでいるようです(^_^; まぁあれはちょっと卑怯というかズルいというか...すみません、私も爆散しましたヾ(^o^;ぉぃぉぃ 小説では一応頭の中で思い浮かべてはいたものの、所詮想像力の貧困な私の頭では限界が知れていますから、今回のような直撃を受けると負け惜しみよりも素直にアニメとしての意味の一面を心地よく感じ取れました。その点では、ケネーシュ参謀長がドゥサーニュ司令長官との会話でビボースの話題になった際に頬を赤らめていたのは逆にちょっとでした。これから先を知っている=原作を読んでいる人にとってはこれから続く会話の中で徐々に盛り上がっていくここで、ケネーシュ参謀長が頬を赤らめるのは二人の会話のテンポからずれているように感じるでしょう。ドゥサーニュ殿下がそれを見逃すはずがないと疑わない私(^^;は少なくともそう感じました。一方でアニメからの人にとってはケネーシュ参謀長が少し軽く見えてしまうんじゃないかなぁ〜という懸念が出てしまいます。この辺が今後うまくまとまっていくのかどうか...って、その前に大問題があったか、声優の変更。あぁ、これでドゥサーニュ殿下のお声、というか塩沢さんのお声も聞き納めなんでしょうか(;_;)?

#6 弔いの晩餐

 意外に着痩せするタイプなんですね>エクリュアヾ(^o^;ぉぃぉぃ 前回のチビエクリュアに引き続いてのシャワーシーンという直接攻撃に各所で死屍累々かと思いきや、WOWOWらしからぬ描写への不満(曰く「ぼかすな」「省くな」と(^^;)が結構あったというのが頭痛いというか、その通りというか。カリークとの通信では無意識か意図的かはわかりませんが、一応明確にラフィールとの間にジントを挟み込む形になっていた点からも、より一層私の野望(#4参照)に近づきつつあると言えるでしょうヾ(^o^;これこれ

 さて今回のメインはアトスリュア百翔長、というより現フェブダーシュ男爵の招きで、ラフィールジントが二人とは因縁浅からぬ前男爵の誕生日を祝う席に赴くというアーヴ流の弔いのお話でした。見る側としてはジントと同じような心情の動きだったんじゃないかと思うので、ジントの視点からのアーヴの流儀への理解がシンクロして感じられたと思います。確かに『生きていた』誰かを偲ぶのには、『死んだ』瞬間を省みるより、『生きていた』日々の延長を心に思い浮かべる方がいいかもしれないなぁという気にさせられますね。この辺はこの作品に流れるアーヴの産みの親である種族への軽いアンチテーゼかも。そういえば、服装はさすがに変化が大きいのにも関わらず、食文化の方は頑なに守られているというのが面白いですね。

 それにしても今回は前にも書いた『蠱惑的なカメラワーク』が効果を出していました。従士達が総出で出迎えるほどの滅多に見れないラフィールの艶やかさ、そのラフィールより年上であろうアトスリュアのより洗練された雰囲気、その辺をちょっとしたショットで倍増させているのがGoodでした。


#7 くらやみの逃亡

 アニメ化された作品ではよく見られる(たいていは話数稼ぎ(^^;)原作にはないオリジナルの回でした。製作側が原作をどのように捉えているのかというのを知るのに好都合な回ですが、下手に外すと目もあてられない状況になるので諸刃の剣でもあるので、今回はどうかなと心配していると...まぁよかったんじゃないですか? 選択しようのない選択肢を前にしても躊躇するのが人類であるならば、最善であると判断した選択肢に全力を注ぐのがアーヴであるという面が出ていたんじゃないかと思います。「ただ生きていく」ことがそれほど苦ではない惑星に執着する人類と、「呼吸することさえ」困難を極める宇宙でありながらそこを住処と定めたアーヴとの差でしょうね。その一方で、アーヴの中のアーヴであるはずのラフィールが、未だ未熟な面を持っている(であろう)為に垣間見せる感情的な揺らぎも描いていたのがGoodでした。平面宇宙での選択のストレス(重み)を和らげてくれていたのがジントであるのは言うまでもないところですが(^_^; 


#8 決戦前夜

 原作の持ち味の一面とでもいうべき『会話の妙』が、単にそのまま映像として作られるのではなく、ある部分はアレンジされ、またある部分にはオリジナリティが加味されているという点で、より面白さが増していた感じですね。アーヴと人類のメンタリティの差を何気ない言葉と話し方で見せていた二組、エクリュアの素っ気なさもよかったですが、サムソンの酔っ払って自国語が出るあたりの流れが個人的にはお気に入りです。ただ、ドゥサーニュ殿下の声が未だに塩沢さんであったのに驚き、その人をくったような喋りの絶妙さに感じ入りつつも素直に一押しに出来ないのは、おそらくはあのケネーシュさんの一喝まで続かないであろう現実がある為かもしれません(;_;)


#10 流れる星

 言葉では難しい戦闘の迫力といったものが充分に感じられるGoodな回でした。一発でもあたれば木っ端微塵になる機雷を相手に、ラフィールも含めた星界軍の突撃艦の奮闘ぶりがヒシヒシと伝わってきましたね。それぞれのクルーが各々の役割を果たそうとする懸命さ、それとは対照的に脱出中の連絡艇さえも標的として攻撃する機雷の冷酷さ、その温度差にも似た違いが戦場の雰囲気を巧く出していたんじゃないでしょうか。


#11 灼熱の戦場

 激しい敵艦隊からの雷撃をしのぎきって、ようやく敵突撃艦部隊が姿を現し、突撃艦の本領である格闘戦が始まった回でした。ラフィールの幼少時の競技をうまく重ねることによって、ラフィールの緊迫感、高揚感、そして戸惑いと恐怖といった感情が巧く描かれるとともに、実際の格闘戦も競技と同じような緩急のメリハリがついて非常に高揚感のあるシーンでした。ジントラフィールサムソンがからかった際にエクリュアの動きがなかったのがちょい残念。表情変えずに何気なく瞳だけスッと横目で見る感じにして、位置的にジントだけが気付くという感じだったら面白かったのに(^^;


#12 アプティック門沖会戦
 いよいよ星界軍主力艦隊の到着ということで、先鋒の第1艦隊を指揮するペネージュさんはイヤイヤといいながらも結果的には強引に蹂躙戦に持ち込んで実に楽しそうだし、それを見ているクファディス君は更に胃を痛めてそうだし、忘れた頃にサクッと「何かあったのはどちらなんです?」と事も無げにたずねるドゥサーニュ殿下に対してケネーシュさんはいよいよ臨界点を越えそうな感じだし、実にとんでもないところですな、星界軍って(^_^; しかし戦闘は実際に続いているのであって現にバースロイルも手酷いダメージを受けて、やむなくラフィールが総員退艦という事態に陥ってしまいます。そんな中でも個々人の動きとか会話に危機感を持たせながらも『らしさ』を失わせない描写がgoodです。

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