天使になるもんっ!(テレビ大阪 水曜18:00〜18:30)[放映終了]

 久しぶりに気を失いそうな程凄まじい破壊力のOPだったような気がする(^_^;思わず一度ビデオ止めた 本編の方もそれに負けず劣らず凄いセンスですな。「だぁ〜〜〜いすきっ!」って台詞で『かぼちゃワイン』を思い出してしまう年寄りな私ですが、比べてみると男女の設定がもろ時代を反映しているようで面白いですね。ノエルのストレートなだけに予測のつかないところはわぴこ@きん注に通じるモノがあるようなないような...現在は何かじわじわ洗脳というか感染しそうで恐さ半分見たさ半分というところですか(^_^;

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STEP1 キスはスキってきもち、かも

 ノエルって女の子の計り知れない純粋さというか、ちょーストレートなが見事に表現されていた...んじゃないかと思います(^^; その上彼女の家族もきちんと個性的に描かれていてキャラが動いており、謎のメカ戦の顛末なんかデザインや台詞なんかも含めたその辺の“凄さ”の結集でしたね。その分人間側の登場人物が在り来たりというか薄く見えてしまうのがウィークポイントかもしれません。


STEP2 ツギハギだらけの恋だっていい

 あぁ!キャラもなら作画も!でもそれが妙に気持ちいいというか心をくすぐられるというか(^_^; 祐介じゃないけどいつのまにかアレが日常のような錯覚をおこしそうで恐い...けど、それはそれでいいかもしれないヾ(^o^;ぉぃぉぃ ノエルの魔界家族もそれぞれオッケーでしたが今回は特にサーラが妹思いの一面をさり気なく出していたのがナイスでした。そういえばサーラって作画楽だけど(というか本人の描きようがないか(^^;)声優さんはシロミも動撮も絵が出来ていても変わらないのは大変なのかなのかどっちなんでしょう(^^;?


STEP3 抱いて、ギュッとね

 回が増すに連れてノエルの理屈もへったくれもないストレートな純粋さが可愛く感じられてきたのは感染した徴候でしょうか(^^;? でも本当に一生懸命な姿ってのはある意味感動的ですよね。 さて今回はメルルじゃなくて(とはいってもこの作画で猫娘とくれば仕方ないだろう)ミルル初登場でした。はじめはガブの幼馴染みでベタ惚れかと思わせておいて、実はディスペルの娘とはねぇ...ほんまに親子かいな?ノエルの兄弟とこと同じで母親似なのかな? そのミルルの策略で祐介がピンチになるとノエルの秘められた力が発動し、カッパキュウリ(^^;をシャンプーハット(って若いもんは知ってるのか?)にしてピンチを脱します。が、この時シルキーに異変が生じ、ノエルの力の発動にシンクロするかのように苦しみ、初めて感情を表に出した言葉を発しました。これってやっぱり最初に3つに別れた天使の卵に関連するんだろうなぁ・・・後一つは夏海っていうのは安直か? それにしてもミカエルといい、笑いの陰で蠢くの部分もしっかりあるようで楽しみですね。


STEP4 大切なもの、大切な......

 何やら体操をしているドボチョン一家ヾ(^_^;これこれ 祐介の顔が赤いと思ったら風邪をひいているようです。ミルルの言葉で思い出したんですけど、この風邪もちゃんと先週の話を引っ張っているんですね。で、ノエルは彼の症状を和らげようと一生懸命頑張ります。そう、一生懸命に「をしたらいいのか?」を探します(^^; 結局見つけた答えは渡せなかったけど、その気持ちはちゃんと祐介に届いたようですね...って、まるっきり純愛ラブコメまっしぐらじゃないですか(^_^; しかしそれですまないのがこの番組、何とうまくいきそうなところへ対抗馬が出てきました。ノエルの姉サーラです。“天然純粋”な妹に対して、“可憐優美”な感じの姉サーラ(しかも家族の中で唯一常識人のようだし(^^;)が来週どのようなアプローチというか行動を見せるのかがポイントのようですね。さぁここで「自分の想いを心の奥底深くに沈めて妹の為に身をひく」のか、あるいは「告白するも真剣に受け取ってもらえない為に、自分の想いをフェイクに二人を結びつける」のか...個人的には思いっ切り少女マンガ路線でいって欲しいのですね(^_^;;;


STEP5 見えなくて、そこにいて

 へぇ〜、サーラって透明化したまま戻れない状態だったんですか。その彼女が戻れるきっかけを作ったのが祐介ということで、予想通り(これまでの伏線も影響して)特別な感情を抱いたようです。彼女にとってはまさに "Girl meets Boy." だったわけですね。月夜の海、包帯が流れる中で願い通りに姿を現すサーラノエルの叫び声に向かって走り出した祐介を見て消えていくサーラ、二人の危機を伝えるため家族に必死で叫んだことで再び姿が現れたサーラ、とても美しく綺麗でした。物静かな中にも想いの強さを垣間見せてくれたサーラ祐介ノエルにどう絡むか、最後に自己紹介されて赤くなった祐介からも期待できそうですヾ(^o^;ぉぃぉぃ 


STEP6 ココロに翼、とかね

 おぉ、ちゃんとOPにサーラが登場するようになっているぞ! まるで扱いはヒロイン級ヾ(^o^;ぉぃぉぃ 個人的には見えっぱなしよりも、透明化の力をしばしば使うようにしておいた方が、これからの展開に面白み(たとえば透明化しているときに偶然秘密の会話を聞いてしまうとかetc)が出るんじゃないかと思うんですが、まぁその辺はお楽しみということで(^^;

 さて今回は以前にも出てきた「祐介の天使になる」という目的に対するノエル的アプローチのお話でした。しかし祐介が気づくまで私も気づきませんでしたけど、言われてみればノエル“天使”の定義を知っているはずもなく、「空を飛ぶ=天使」と思い込んでいたノエルにはバッタも蝉も天使だったんですねぇ(^^; で、ポイントは“こだわりのない、というかこだわるということを知らないが故に翼をつかもうとするノエル、こだわってしまうが為に翼をつかめないと思い込んでいる夏海”の対比ですね。まだまだ素直になりきれない夏海ですが、一瞬見せた笑顔もいつかは普通に出せる日が来るでしょう。

 あれ?そういえば“ミルク関&ミルクちゃん”って??


STEP7 キズナっぽい関係、かな

 イカだ、烏賊だ、ピンクイカだ!!ってわけで、今回もとんでもないシチュエーションで始まりましたが、結局はノエルとその家族には何の影響もなかったということで(^^; それにしても、あの家族にの繋がりがなかったなんて、言われてみればこれほど納得できることもないですねヾ(^o^;ぉぃぉぃ でも突然送りつけられてきたイカ「私はノエル」って言うのをそのまま受け入れてしまうところは以上に似通ったところで『家族』であるかも。特にパパノエルの優しさの表現が同じであったのは『絆』の大切さをうまく表現していたと思います。(でも寿司屋の湯飲みのような茶碗はイカには可哀想な気もするが(^^;)

 それにしてもOPにも出ているし、1話限りにするには惜しいキャラだ>アイカ でも流石にこれ以上家族を“濃ゆくする”のは無理があるか(^_^; その一方でミルルは段々手段を選ばなくなってきているのが怖いというか楽しみというか(^^;

 そして真ヒロインサーラヾ(^o^;これこれ 先週お楽しみと書いたとおりに透明化をうまく交えて描かれてました。特に浴場のシーンって、サーラが入っているところに祐介が入ってきていたんですよね? そうだとしても気にもせずにしているところは豪気というか積極的というか(^^; もしミルルが乱入しなければあの後どうなったんでしょうね?(恐らくサーラが「お先に」って何気なく出ていった後、祐介がパニくるでしょうけど) ただ惜しむらくは、このシーンが後に活きてこないことですね。

 ところでサーラの透明化って体に巻いたタオルまで透明化して、湯船に入っていても存在を感じさせないのは、透明人間というより光学迷彩(って攻殻機動隊の専売特許じゃないよね?)に近いですな(^o^;


STEP8 会いたくて、痛くて

 すっげぇ〜番組だな、コレって。「戦いに散った旦那の仇をとるために、乳飲み子を抱えながらも捨て身の攻撃を仕掛ける母ロボット・・・その時、彼女の前に死んだはずの旦那の姿が...」とか「異様な音を発しながら美少女に迫る無数の触手!巻きつかれた少女の頬が赤く染まる」とか「『天使』に憧れる少女が、無意識に歩む『天使』への道。他人の痛みを知った彼女は自ら痛みを享受する・・・」といった話がたった1話凝縮されているんですから。

 それにしても第1話の伏線がここで活かされるとはねぇ...しかも母子の住むアパートはちょ〜巨大だけどさり気なく風景に溶け込んでいるし(溶け込んでへんって>をれ) ところで父(御飯)で母(ラーメン)ということは子供は何なんでしょう(^^;?

 それにしてもNew天狗ロボといい、ダミーの奴(^^;といい、相変わらず凄まじいセンスです。あのバルーン攻撃ってもしかしてCG? だとしたら最高っす(^_^; 番組の雰囲気何処吹く風で技術力の主張にばかり力を入れたようなCGが多い中でエポックメーキングかもヾ(^o^;ぉぃぉぃ

 CGに限らずこの番組が面白いのは「番組の軸」を見失ってないところだと思います。ギャグやらお遊びやセンスが爆発していても、ちゃんと描くべきところを忘れていない・・・当たり前の基本のようですが、今放映されている番組の中で、これが出来ていない番組の方が多いように感じます。

で、祐介って随分頑張るようになったんですねぇ...夏海ちゃんは男遊びをやめて(ヾ(^_^;コレコレ)そろそろ祐介の方にターンしてくる感じなのにいいんでしょうか(^_^;?

あ、ルカって女の子だったのを婆さんが「娘」って言うまで忘れてました(^^; 海の話でちゃんと水着着ていたのに...でも、俺って来週にはまた忘れているんだろうなぁ、きっと。


STEP9 ダメはダメじゃなくて

 わははは、ウクレレだ、ウクレレ。けだるそうな喋りにあとカンカン帽黒ブチ眼鏡があれば完璧だったんですけどねぇ...って、そんなベタなことされても若いもんにはわからんか。今時ウクレレっちゅうたら高木ブーというらしいし。レレちゃんの奇声でふとミスハワイを思い出す私は大阪人やなぁ〜っと思ってみたりもするが、あっちはウクレレではなくギロでしたっけ?

 で、今週のお話は邪険にされたお婆ちゃんミルルと組んで一家に仕返ししようというのが発端だったんですけど、例によって例のごとくミルルの口車にのせられて、一家ともどもお婆ちゃん“カエル”に。ただ一人カエルにされなかった祐介が、ノエルとの連係プレイで見事皆を元の姿に戻すことが出来てめでたしめでたし...でも、お婆ちゃんが祐介ノエルの仲を認めようとしないにはノエル秘密が隠されているんじゃなかろうか?って感じでした。

 お話としては(ラストのお婆ちゃんの独白を除けば)結構シンプルなストーリーですけど、相変わらずのゲストキャラ“ウッくん”濃さとか、ツボをおさえたダレない演出で、非常に楽しい仕上がりになってますね。お約束のサーラのシャワーシーンとか、カエル化した一家の描きわけ(特にプルルンなノエルはカエルになってもプルルンなあたり)とか、これまたお約束の“攻め受けリバーシブル”なシルキー×ディスペルとか・・・どかぁ〜んと一発大きいのではなく、手頃なスマッシュヒットがポンポンテンポ良く続いている感じとでもいうんでしょうか。


STEP10 穴の向こうに見えるものって

 サーラさんってば、“透明夜這い&目を閉じて顔寄せ”反則一発退場ですって(^_^; 何だか祐介ノエルの関係を認めつつも、ちょっと心残りというか燻っている感じが色っぽさに拍車をかけているというか、危険さを増しているというか...(^_^;

 さて今週は例によってミルルの策略で、祭りの夜店で“エンジェルブンブン”なるモノを買わされたノエル。それからはブンブンに振り回されて、祐介と話をすることも出来ず、一方の祐介も口では嫌がりながらも何だかんだ過ごしてきたノエルとの日常がなくなったことで奇妙な喪失感焦りを感じていていたようです。そんな時に祐介たちがブンブンの正体を見たものだから、ノエルブンブンを手放すように迫るのですが、『天使』という言葉を信じて疑わないノエルには辛い言葉となり、ミルルの目論見通りに二人の中に亀裂が...と思ったのですが、やはりノエル純粋さ心の強さでもあったようです。

 と、その一方で夏海ちゃんの方は破局って感じで、祐介も巻き込んでの一波乱が生まれそうな予感にワクワクヾ(^o^;ぉぃぉぃ

 で、このブンブンなんですが、相変わらずいいだしてますねぇ。個人的にはファービーなんかよりもよっぽど可愛いと思いますです(^^; 脱皮した後も凶悪なんだけど憎めない感じで。脇役もしっかり立っていて、楽しく見れる安定感も変わらず、本当に次週が待ち遠しいですね。


STEP11 ふと、サヨナラのとき

 どうやら安定期というか倦怠期というか変化のないノエル祐介から,夏海の方へとスポットが移動したようですね。先輩の話で夏海の過去を知った上に「夏海を救ってくれ」と頼まれた祐介は,一方でミカエルノエルのことを託されます。しかし案の定煮え切らない祐介はどっちつかずの態度で,その隙にディスペルの策略に夏海が陥ってしまい,時間を巻き戻されて子供の頃=兄・冬雪が生きていた頃の姿にされてしまいます。

 今回は展開のための準備というか伏線の再編の為のお話でしたね。それでも勘違い故にサーラの言葉が鋭く祐介の心を見抜いたシーンとか,夏海絡みの回想シーンあたりの描かれ方が非常にうまくて,1つのお話として破綻していない点が見事でした。

 次回・・・おぉつるぺた(激爆


STEP12 好きは好きになってもらうこと?

 何か祐介夏海ちゃんがバッチリ主役!といった感じの回でした(^^; でも夏美ちゃん&ノエル「へんしん!へんしん!だいへんし〜〜〜ん!」も二人の可愛さが発揮されてGoodでしたし、ルカノエルに対する優しさもさり気なくていい感じでした・・・って、結局それぞれのキャラがきちんとそれぞれの役を演じていたって訳ですね(^^; 最初にも言いましたが、その辺の一番の例が、祐介夏海ちゃんに対する態度が変化する様子がちゃんと描かれているというあたりであり、夏海ちゃんがドリアンのかぶりモノを脱ぐ気になったのが見ている側にも実感として感じられていたと思います。

 で、次週はいよいよドリアン祭ノエルの願い、夏海ちゃんの願いはかなうのか? 予告で舞っていた1枚の羽根が意味するのは? 何だかターニングポイントともいえるお話になりそうで見たいんですが正直一抹の怖さがありますね。


STEP13 回り道して戻ってくるの

 1クールの最後ということで予想以上の展開というか、新事実が山盛りの回でした。まずはじめにミルルの失敗続きに業を煮やしたディスペルが自らノエル捕獲に乗り出してきたことでしょう。あっさりミルルを切り捨てて、始末しようとする冷酷さは今までに見られないものでした。しかし、そのディスペルでさえシルキーの操り人形であったとは...意表をつかれたんですが、妙に納得できてしまうというのは今までの描き方が見事だったからだと思いますね。それにしてもシルキーが黒幕ということで、得体の知れない怖さというのが一段と増しました。

 一方、ルカバーバをはじめとする家族のノエルへの思いやりも暖かく描かれており、中でもサーラの「祐介の天使にはなれないのに」って言葉には自らをも重ねた響きがあって、事実だけども敢えてそれを口にするところに彼女の優しさと辛さが垣間見えます。そして何よりも「祐介の天使になりたい」と願うノエルは、例え元に戻った夏海祐介が少しずつ心を通い合わせ始めて見つめ合っていた横にいても、その笑顔を曇らせることがないというのはある意味で非常に残酷なシーンだったと思います。見ている方としても普段は暖かさと明るさを感じさせてくれる“ノエルの笑顔”が、これほどまでに心を締め付けるような痛みを生むとは思ってもみませんでした。

 あと先生が自分の願いをかけていたドリアンをノエルを救うためにディスペルに投げるシーンの間合いが個人的に救いがあってGoodでしたね(^_^;

 で、恐らく夏コミの「てなもん」本の方向性を決めてしまったラファエル×ミカエル!!ヾ(^o^;ぉぃぉぃ 冬雪に似た片翼の天使ラファエルの登場でミカエルの立場が相当変化するでしょうし、一旦は決着が付いたように見える夏海の過去も再燃する可能性があるでしょう。いずれにしても、今後はシルキーラファエルの動向に目が離せないですね。


STEP14 約束は心の中にあるから

 ノエル祐介の「天使も悪魔も嫌いだ!」という言葉を聞いてから「天使になるのを止めた!」と言い出すまでの間合い描写がいい感じというか絶妙でしたね。単に「祐介が言ったから」とは違う感じ(可能性)を微かに感じさせて、ノエルもちょっと成長したというか変化したニュアンスを見せています。それにしても意外だったのは夏海ちゃんがそれほど一気に祐介のことを意識し出す方向へは動かなかったことでしょうか? 確かに視線が合えば目をそらすようなことはしませんけど、それって普通のレベルですよね? 前回の事件の記憶がないにしても、ここである程度は意識する方向に傾いておかないと次のステップがまた大きくなってしまうと思うんですが。

 そうそう、シルキーってばすっかり行動派になっちゃったと思ったら、エロスっていう“新しい玩具”が出来ていたのね(^^; それにしてもこの番組の声優陣って本当に豪華ですねぇ。まぁそれだけに安心して見ていられるんですけど。

 とりあえず第1クールのテンションを落とさずに続きそうなんで安心です。


STEP15 遠くて遠くてとどかないもの

 そっか、ミューズって毎回何かに化けるんですね。それにしても人間タイプ(でも角付き(^^;)の時と変身後にかなり性格のギャップがあるみたい・・・というか猫かぶっているのか? ギャップといえばシルキーさんもすっかり明るくというか破滅的な性格になっちゃってエロス君の苦労が忍ばれます。とりあえず今後もシルキーの命令ではなく、エロスの単独行動という形でノエルへの干渉が続くみたいですね。できれば、もうちょいシルキーが絡む(エロスと別口で手を出していて、それが原因で失敗してもエロスのせいにする)パターンの方が面白いような気もしますけど、まだまだ2話目では様子見ですね。

 で、今回気になったのはサーラの行動なんです。彼女のこれまでを振り返ると、確かに思いこむ面はありますけどミカエル一目惚れするような感じには見えなかったんですよね。個人的には

ミカエルの様子に何かしら引っかかるものを感じたサーラ
・自室で考え込んでいる隙にミューズにつけ込まれて
・「猜疑心→好奇心→恋」という風に暗示をかけられる

という感じでいけばすんなり受け入れられたんでしょうけど...まぁ私がサーラ贔屓という面もかなり影響しているかもしれませんね(^_^;


STEP16 答えのでない気持ちだってある

 やはりサーラ平凡になってしまっている(;_;) 1クール目のように想いを隠しながらも隠しきれない部分を冗談めいて見せて祐介を困惑させたり、何だかんだといっても妹であるノエルを後押ししてしまうあたりに、サーラ可愛さ優しさがあると思っていたんですが...さらには“一発逆転の大告白or正面攻撃でノエルと対決!”って展開をちょびっと期待していたりもしたんですがヾ(^o^;ぉぃぉぃ 

 その一方で新キャラのミューズが徐々に、そして確実にキャラを固めてきて、見れるキャラになってきた感じがあります。ノエルが1クール目では祐介から見たポジションが不確定であるという特性を活かして、ストーリーや他のキャラに遊撃的に切り込んでいたのに対し、2クール目では祐介との関係にある程度縛りを入れたために前ほど自由なキャラではなくなったと感じていたのですが、その辺はどうやらミューズラファエルといった新キャラが補ってくれそうですね。


STEP17 ほどいたり、結んだり、ね

 やはりノエルの位置を固定した分だけ、以前のような破天荒さが薄れているような気がします。その分ミカエル×ラファエルとかミューズとかがキャラ的には補っているように感じたのですが、今回のような家族話になるとその弱さが目立ってしまいましたね。でもほぼキャラ全員が均等に話に関わってくる形としては面白かったんじゃないでしょうか? ただ、作品としてまとまった分だけポテンシャル的には大人しくなったとも言えますね。その辺がこの後どう変わっていくか...


STEP18 どっちもほしいのはイケナイ?

 最初の出だしは面白くなりそうな感じだったんですけどね・・・後半に入ると作画のレベルが急降下してしまい、話の足を思いっきり引っ張っていました。「誰これ?」というだけでなく明らかに等身が崩れてしまったキャラや、ノリの良さが求められるここ一番というところでテンポのずれた紙芝居状態だったりすると、ストーリーどころではないです。まぁ演出の方も先週から伏線ひいたせっかくのママさんのお話だったのに、何というか山場というか見せ場のない平坦な感じでアレでしたけど。

 救いはそんな中でも意外と可愛く描かれていたミューズの掃除機でしょうか? でも何故に掃除機? 「温かさを与えるので座布団」とか「自分を見つめるので鏡」とか「追試なので神頼み」とか今までは何らかのこじつけ(^^;があったんですけど...単にママさんだから家事道具? あ、ほうきに対抗してか!


STEP19 アイのちから

 う〜む、それにしてもヒロインにおならさせるアニメってのも貴重といえば貴重だわな(^_^; 今回はどちらかといえばエロスルカがメインな話でした。シルキーに美味しい焼き芋を食べさせたいが為に“愛の力(自称(^^;)”で奮闘するエロスと、ノエルを天使にさせる為というよりも、自らの発明を作動させたいが為に燃料となる焼き芋を探し求める“メカの力”を信じるルカが、最終的には互いに認め合うという...言ってしまえばありきたりな展開だったですねぇ。ラストにこれを伏線にした一捻りがあれば頷けるところですけど。


STEP20 近いゆめ、遠いひと

 ミカエルラファエルという相対的に天使側であると思われていた二人のが決して一つではないというお話でした。一番最初に示された天使の卵(?)の分裂がノエルシルキーを生み出したのを連想させるハンマーのシーンが指し示すその後の怖さとか、再登場したジャスミンゼリーがもう一度壊れる象徴的なシーンと絡めたノエルの「近くて遠い」発言の切なさにも似た感情など、印象深いシーンが多かったですね。特に最初にも書いたように諦観した感のあるラファエルと対照的なミカエルの熱意が次第に執念じみたものに変化し、二人の距離が開いていく感じが先行きの不安感を表して今までとは違った展開に期待半分怖さ半分といったところでしょうか。


STEP22 手をのばせば、ホラ

 次第に変化していくノエルノエルの意志とは裏腹に周囲を物理的にも精神的にも切り裂いていくかのように見えた。そのによって最も傷ついたのは誰でもないノエル・・・それはの所為で拒絶されても、逆に今までどおり接されても、周りの人に負担をかけているのを感じ取ってしまうノエルだから。の暴走が最大限に達した時、吹き飛ばされそうになりながらも必死に叫んだ祐介の気持ちが、彼女とを繋ぎ止めていた天使の呪縛の鎖を断ち切るノエルの言葉、「天使になんかなりたくない」を...そしては力無く地面に落ちました。

 いやはや、ノエルがこの言葉を口にするとは思っていませんでした。言い換えれば今まで彼女が祐介のそばにいた存在理由みたいなものでしたからね。たぶんノエルも少しずつではあったけど、天使であることと天使が意味する存在との違いを無意識に気づき始めていたのかもしれません。だから今の自分自身に本当に大事なのは何なのかを考えて、というか直感で感じた結果があの言葉だったのでしょう。だからこそが落ちてもノエル祐介はしっかりと抱き合っていたんだと思います(その意味ではミカエルとの「天使はたくさんの人を救える」「じゃあ祐介もそのなかにいるの?」という問答がノエルの求めるところをついているようで薮蛇だったのかも)。それにしても祐介夏海の会話の雰囲気が変化していて、しかもノエルの心に夏海の言葉が響く様子からしても少し忘れられていた感のあるノエルを含めた三角関係が最初とは異なった方向性、あるいは別の意味で再浮上しそうなところもまた楽しみ(^^; 逆にノエルの輪を拾ったミカエルの表情が、何やら思い詰めた感が漂っていてちょっとヤバそうだけどこれも楽しみだったりするヾ(^o^;ぉぃぉぃ 


STEP23 こわれてゆく心

 「ノエルへの想い」を利用したミカエルの言葉が、ノエルの家族を繋ぎ止めていたを切り裂きました・・・その一方でミカエルノエル「家族への想い」を利用して天使の輪を再び願うように仕向けます。しかしノエルにとって今一番大切なのは何かを見誤っていた為に、再びノエルを拒絶し、ノエルは去ってしまいます。その姿を見つめるミカエルに向かって、ラファエルが差し出した手にあったのは天使の輪。そしてラファエルは輪が落ちた理由を考え直すようにミカエルに説きますが、ミカエルは・・・。

 う〜む、ミカエルが壊れていますねぇ(^_^; 先週見た時点ではここまで壊れてくれるというか、目的のために手段を選ばないというか、“嫌なひと”になるとは思ってもみませんでした。が、その背後に落ちてしまった自らの天使の輪の存在があるとなればミカエルの執念にも近い想いの深さも納得いきますね。彼が目指していた、信じていたものを正当化することで自らの存在をも救おうとするのかもしれません。ただそれが彼の視点であって、他者の立場とは相容れないものであることをわかってないのが問題点でしょうね。


STEP24 扉の向こうに待っているもの

 前回でシルキー天使の輪を見てしまったエロスは、シルキーの求めることに応えることで認めてもらうのではなく、シルキーが見ようとしない真実を突き付け、シルキーに本当に必要なものは何かを決死の想いで伝えました。

 報われない想いを抱いていることを、その相手がちゃんと感じていていてくれた、そしてそのことに彼なりの精一杯の気持ちを返してくれたことにミューズは彼女なりの幸せを感じていたことでしょう。だからこそ彼女は自分の一番大切な者のために叫びました。

 しかし、二人に待っていたのはある意味でわかっていたのかもしれない最期でした。結局シルキー天使の輪を外していることがシルキー存在理由なのかもしれません。だからシルキーにはを切る以外の道はなかったのだと思います。

 一方人間界ではミカエルの執念はすさまじく、ついにノエル一部と言い切ってしまったあたりから次第に狂気をのぞかせつつあるかのようです。そしてとうとう「あくまでノエルの意志として天使になってもらう」から「自らのための手段としてノエルを利用する」という行動に出て、天への螺旋階段を上り始めます。意外というか、やっぱりという感じだったのは祐介。一人ノエルのために家族を再び集めようと東奔西走し、遠慮のないミカエルに対しても臆することなく、イレギュラーな事情で昔の子供に戻った事件の顛末を知った夏海の感謝の言葉に惚けることなく、ノエルのもとに駆けつけようとする姿は主人公の面目躍如ですね。


STEP25 ぜんぶ欲しいから、ナンにもいらない

 うぅ...肝心のラス前なのに作画がボロボロだよなぁ(;_;) アップも変だし、何よりロングでも動きが変なので落ち着いて見ていられないです。唯一救いなのはシルキーの執念深さとそれが根付いている過去の陰惨さが出ていたところでしょうか。ミカエルの滑稽なまでの偏執ぶりもエスカレートしていたので、最終話の出来に期待するとしますか。


STEP26 今、いちばん大切なもの

 いやはや、最後のアイキャッチのためだけに吉松氏を起用して見事に妖しさ爆発させているし(何じゃあの「はぅ」ってのは(^^;?)、最終回だからないはずの次回予告枠を使って最後の最後でシルキーを救ってしまうし(さり気なくエロスミューズをぶら下げているあたりが泣けますね。眼鏡っ子というところでクリティカル食らった人もいそうですが(^_^;)、本当の最後の挨拶の絵までナイスでした。

 で、本編の方といえば、天使になる事を切望し、それが目的だったミカエル、天使になる事(他人との触れ合い)を拒絶し、それが生きる支えだったシルキー、天使になる事を悩み、そして自ら答えを出したノエル。先の二人の頑ななを温かく包んだのはやはりノエルの決して強くはなかったけど純粋なだったのでしょう。しかし天使になってしまったが為に地上から離れていくノエル・・・その時、彼女を地上に繋ぎ止めたのは祐介夏海。「大切なものを諦めてしまった者が苛まれる後悔」を知る夏海の叫びが、諦めつつあった皆を祐介を動かします(このシーンも今まで何気なく描かれ積み重ねられてきた夏海冬雪の想いが一気に噴き出すようで、ゆかにゃんGoodでした)。そして最後に誰も触れないはずのノエルの手をつかんだのは祐介ノエルの気持ちが本当に繋がった印だったのかもしれません。わかっていたはず、予想していたはずのラストなのに見終わった後で何故か嬉しくなりました(嬉しすぎて本気でノエルにキスする祐介に殺意がヾ(^o^;ぉぃぉぃ)。先のシルキーに加えて、ミカエルとか各キャラの顛末にも必要なところにはちゃんとフォローがしてあったし、本当の意味で一件落着した作品でした。まぁラファエルの片翼の理由とか、どうやら完全に方向転換したような夏海の今後とか、夜の闇に消えたラファエル×ミカエルのその後とか(^^; 謎な部分もありますが、その辺はあんまり世界観を締め付け過ぎないための作品の自由度というか“お楽しみ”というところでしょう(^_^;

 途中中弛み的な感じもありましたが、最終的にきっちり作品として締めくくってくれて、なおかつ作品の持ち味そのままな温かさを見る側にも分けてくれた、個人的にはオッケーな作品でした。


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