それゆけ!宇宙戦艦ヤマモト☆ヨーコ(テレビ大阪 日曜9:30〜10:00)

  念の為言っておくと私は原作ファンです。とりあえずOVAは見ていません。初っ端にキャラデザで躓いた上に、立ち直って見ようとしたら周囲から聞こえてくるのは9割方ブーイングばかりだったので...(残りの一割は「この次こそは」という次回逃避(^_^;) TV化としてキャラデザはとやかく言いません。タイラーという前例もあることですし、その他にも探せば例は幾つでもあるでしょう。で、何が言いたいのかというと「この原作を使う必要がある」という確信を得させて欲しいんですよ。それが出来なきゃオリジナルでやれっ!!と思うのは我が儘でしょうか?

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#1 碧い瞳の少女

 え〜っと、オープニングも本編も感想は一緒ですね...「中途半端」 これってTVアニメ第1話でしょう? 掴みもへったくれもなしで演出に凝ってどうするんですか? 初見で視聴者の(特に初めて『ヤマモト・ヨーコ』という世界に出会う人の)興味をひかないでどうするんですか? こんな作りが許されるのはOVAの世界ですよ。地上波の放送で、ビデオで繰り返し見て納得してもらうのを前提にして作っちゃダメです。事故で記憶が混乱したヨーコはいつものヨーコじゃないのに、こんな作りで見せちゃ見る側の記憶が混乱しますって(その前に興味が湧かないか)。しかも原作ファンでアニメ誌などで事前情報を仕入れていない人たちは、ヨーコと紅葉しかパイロットじゃない状況を知らされるまで綾乃とまどかの行動に不思議がってしまうこと必定でしょう。はっきりいって『構成や演出なんかのテクニックは良し。ただし独り善がりである』ですね。


#2 はばたけ!新しい翼

 う〜ん、これを1話に持ってきた方がどれほどましだったかヾ(^o^;ぉぃぉぃ それぞれに友達として思いやる気持ちがそれぞれの形で表現されていて見る側としてもストレスなく見れたんじゃないでしょうか? 個人的には戦闘シーンがもうちょい長くて、綾乃の活躍がみれれば最高でしたが(^^; あ、それから気になる点としては、何だかまどかがお笑い中心のキャラになっているような描かれ方をしているところですね。この子も“不器用”なんだけどいい子で、『おでこ』にしてもヨーコ達がいてこそ“光る”ものだと思っていたのですが。


#3 光る!まどかの青春

 うん、今回はヨーコのクールな優しさとでもいうべき面が垣間見れた感じがして良かったです。その辺を紅葉よりも綾乃がわかっているというのもいい感じでしたし。ところで今回見て気になった点。一つ目はまどかの『バレルロール』って物理的攻撃技でしたっけ? 確かヴェイパーシールドを利用して体当たりし零距離射撃を行うもんだと思っていたのですが...原作本は埋もれてしまって現在位置不明だしヾ(^_^;ぉぃぉぃ 二つ目はサポートAIの名称。確か四人とも名前つけてましたよね。今の所それに全く触れておらず、設定上もないという感じです。確か最初の搭乗時に各々命名していたはずなんで、恐く今後でないでしょうね...パイロット同様サポートAIも個性があるので省かれたとしたら残念です。


#4 四重奏結成!はじめての戦い

 何か何が言いたいのか描きたいのかわからん回でした。まどか綾乃の公式戦デビューということでその辺の緊張とか対処とかをメインに据えるのかと思ってみていたのですが...これじゃあ「ヨーコがいなけりゃ他の3人はダメ」って言われているみたいで嫌でした。カルテットってタイトルに入れた意味がないですね、ただの小隊長と隊員3名。それぞれがそれぞれなりに悩んで自分にないモノを他人に(意図的にしろ無意識にしろ)補い合ってこそのチームだと思うのですが。


#5 脅威!レッドスナッパーズの挑戦

 前回以上に訳のわからん回、というかルージュが考え違いをしている馬鹿者になっているような気がします。そりゃ彼女たちの境遇は彼女の言うとおりかもしれませんし、覚悟は並々ならぬモノがあるでしょう。でもね、だからといってヨーコたちをあんな風に言うことが出来るんでしょうか? そんなことしたらヨーコたちに敗れたNESSの人たちはそれ以下って事ですか? 背負っているモノはそれぞれ違います。だからこそ比較なんて出来ないんじゃないかと思うんです。

 それからもう一つの不満点。何故ヨーコだけがきちんと負けなかったんでしょうか? 言い換えれば他の3人が負ける必要があったのかということです。まどかはともかく、比較的冷静な綾乃や先の二人よりは戦歴のある紅葉は、搭乗艦がいずれも格闘戦用に空母ということで(電子戦でジャミングされているにしても)小惑星帯での戦闘に不利なことはないはずです。爆発光一つで転送されてちゃ全然説得力がないんです。この辺もヨーコの特別待遇が見え隠れするようで鼻につきかけています(主人公だからということでなく、残りの3人の存在がチームor仲間として無意味なんですね)。

 そうそう、最後に一言、「馬、すべってます(-_-#他にやることあるやろ


#6 さよなら未来

 まぁヨーコたちの未来での口だけ達者な自分勝手さもよいでしょう、現在に戻ってきてヨーコが3人に思わずを滑らしたのもよいでしょう...でもね、あんだけ時間かけて想いをまとめたと思ったら「綾乃に謝ろう」ですか? これこそヨーコらしからぬ考えの足らなさではないですか! ヨーコって無神経なようでちゃんと見るところは見て、すべきところではする子だと思っていたので、たとえ勢いであるにしても3人を傷つけたならば3人に謝るはずですよ。綾乃が泣いていたから?そんなことで相手を見るヨーコじゃないです。黙っていても憎まれ口を叩いていても仲間のことを結局は見て感じてしまっているはずです。だからこそ手近に綾乃に謝ろうとするようなまねはして欲しくなかったです。


#7 不死蝶 起つ

 何だかなぁ〜って回でしたね、今回も。ここんところ数回を見ていると心象風景というか演出に凝る前にもっと基本的なことを勉強せぇって言いたいですね。今回はその演出さえも酷い出来で、「結局何が言いたいの?」というのが第一印象でした。結局ヨーコの考えを改めさせたのは時間ですか?(紅葉まどかに言われて一晩寝るなよ) 結局ヨーコ紅葉まどかには何も言わずじまい?(ストレートに言わなくても憎まれ口ぐらいのコミュニケートを描けよ) 結局ヨーコ綾乃の二人がかりでルージュを倒したんですか?(チーム戦ならもうちょいバランス考えたら?)

 何かまるで瑠璃堂どりす@D4プリンセスの麻婆定食状態(もうちょいと思いつついろんな調味料を加えていたら本人にもどうしようもない状態になっていた)ですね(-_-; これを美味しいというチロ@D4プリンセスのような救世主はいるんでしょうか(^^;?


#8 時には 幼女のように

 私は今まで「何か似ているもんがあったよなぁ〜」という疑問を抱えていたんですが、今回の話を見るに至ってはっきりとわかりました。それは『今期の読売巨人軍』。何処が似ているかというと、「個々の戦力(シーン、演出)は特筆すべき物があり、なおかつ数も揃っている。しかし試合(作品全体の出来)は負けてしまう。」というところですね。対照的なのが『ミトの大冒険=阪神タイガース』「始まる前は多少興味を引くことはあっても重要視されていなかったが、やはり引っ張る人が違うとこうも勝つ(出来が違う)のか?」というパターンでしょう。

 結局あの幼女を出した意味は伏線にしておくにしても、そこに至る過程というか、ラストの“どんでん返し”“切り返し”ではなく、単なる“切り離し”になっている時点でそれまで描いてきたものが無意味になってしまっています。そりゃラストへの繋がりを排除してしまえば、ラストシーンを見た側は驚くでしょうね。でもそれは「ほぉ〜」とか「すげぇ」という感動の驚きではなく、「何じゃこりゃ」という呆れと失望の驚きです。

 ラストを暗示させるものを描けとはいいませんけど、せめてラストと繋がらない、無意味な演出=混乱の元(例えば幼女が迷子になるシーンetc)は避けるべきだったでしょう。

 ぼちぼちこの作品も切る時が来たかも。


#9 大迷宮

 個人的には好きなタイプのお話でした。断片的な無関係のように見える小さな事象が寄り集まって最後には一つの作品となる...“エッグ”の見せ方なんか、ルージュをうまく使っている感じでした。ただ、基本的な説得力が欠けているというのが致命的ですね。ルージュ達が遭難したのは偶然なのか、あるいはヨーコ達をおびき出すのが目的なのか? 隠匿されていた遺産をフーリガーが極秘に調査しようとしたにしては人選ミスもいいところですし、こんな時こその副官...あれ?バーニナーって出てましたっけ(^^;? そして幼女オールドタイマーに関係するものであるのは今回で暗示されているとしても、じゃあ何で前回幼女ヨーコがいないところでも普通の迷子のような行動をとっていたのか? (前回からも含めて)その辺のポイントを描いてないので、何か素直に飲み込み辛いというのが感想ですね。

 とりあえず“エッグ”は“オールドタイマーや類似する者の記憶や想い出を惑星規模で再現する装置”(ホロデッキの進化した奴か?)って事だったのではないでしょうか? その意味では老人の言葉の『お庭』ってのが一番的確な表現だったのかもしれませんね。ルージュの「以前の調査と違う」というのも、幼女“エッグ”に接触したので新たな記憶(この場合は前回のお話)で変化したと考えればOKですし。

 さて次週は“エッグ”に触れたことで幼女の記憶と知識(の一部)を得てしまったルージュヨーコに戦いを挑むようですね、ヨーコにこれ以上戦いを続けさせない為に。


#10 たかく翔びたい!

 ルージュって、「これから先ヨーコを待ち受ける運命の絶望を知ってしまったが為に何が何でもヨーコを引き留める」というつもりかと思っていたんですが、いつの間にか「ヨーコの志、決意をはかる」という風に変わっていたんですね...って、それでいいのか?!>ルージュ 何か納得いかんぞ(-_-;


#11 宇宙大海戦

 おぉ、オールドタイマー四次元ポケットだな(-_-# みたいなセンスが見られれば救いがあるんだけどねぇ...どう見てもご都合だけだわ


#12 別れのうどん

 今まで仲間意識の欠片も描いていなかったのに、突然そこを舞台にドラマ仕立てでやられても説得力もなければ面白みもありませんわな。


#13 美しき鬼

 出ました、オールドタイマーの遺産!! ヨーコがものの見事に恐怖していましたが、紅葉への仕打ちを思えば自業自得でしょう・・・全然ヨーコらしくないけど。


#14 死後の恋

 えっと、今回出てきたオールドタイマーの遺産って『桜環(サクラトーラス)』ですよね? トーラス(torus)=円環体だと思っていたんですけど...原作じゃあガストーラスでしたよねぇ...どうやらスタッフには新しい解釈が出来るみたいですね(-_-; この手抜きの前には内容なんてあって無きが如し。

《追加》結局次の回を見ても「トーラス」は単なる名前だけでした。もう見るの止め(-_-;


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