タイトルでピンときた方は「守護月天」ファンです(^^; つまり『シャオリン』最強化計画のことです(余計にわからんって>をれ) 最初はマザーボードのAX59ProとCPUのK6-2-300によるFSB100MHzOver&CPU350MHzOverだったのが、いつの間にやら「Socket7でどこまでできるか?」、さらにはSocket7という枠を越えて「Intelなしでやってやるぜ!」という意地っ張りな挑戦になっていました(^^;
其の一“AX59Proの力”
まず手始めに行ったのがマザーボードであるAX59Proの設定変更です。この母板は電圧設定が非常に細かく行う事が出来、クロック設定も60〜112MHzまで行なえるというもので、最近では2次キャッシュが1MBのリビジョンも出回っています。あれば使うのが人間の性、というわけでジャンパーを差し換えていろいろ試してみました。メモリーが使い回しのPC66だったのでメモリクロックはAGP同期にしたところ、定格(100MHz×3倍)では完璧に安定するものの、それ以外ではWin95の安定動作までは程遠い状況でした。AX59Proはまた異様にリビジョンの改定が早かったマザーで、店頭でも同一店内で異なるリビジョンが積まれているというのがよく見かけられました。私のマザーはRev.Cで、実はRev.Dから電源関係に手が加えられてI/O電圧が3.45VになってK6-2での安定性を増していたのでした(;_;) 普通ならマザーを買い替えようかと思うのですが、世の中には凄い人は一杯いて、とんでもない技が見つけだされていました。その顛末はその三で...
其の二“PC-100の効果”
流石にこのままでは悔しいので(^^; 日本橋へいってPC-100対応メモリを買ってきました。ここでは中途半端な買い物はせずにCL=2でECC対応のにしました。結果はFSB=100では3倍はもちろん3.5倍も時々立ち上がるようなりましたヾ(^o^;ぉぃぉぃ でもFSB=112では倍率を落としても画面がブラックアウトしたままで駄目でした(;_;)しかしFSB=100でもメモリーの足枷が無くなった分だけ心持ち早くなったようですし、安心できるようになりました。
其の三“電源強化”
さて、ここまでくると残る手も限られてきます。K6-2-300かAX59Proのクロックアップ耐性が低かったとなればそれこそどん詰まりですが、まぁ世の中には上には上がいる(堕ちているという意味では下か?ヾ(^o^;ぉぃぉぃ)もので、様々な手段が試みられています。その中で私が最後の手に選んだのは「電源の抵抗操作によるI/O電圧のアップ」でした。上の方でも書きましたようにAX59Proはリビジョンが頻繁に上がったのですが、Rev.CからRev.Dへの変更点の一つに「I/O電圧を3.45Vにアップ」というのがあったのです。この点からも安定性の向上にI/O電圧のアップは寄与するものと考えられ、電圧変更用の可変抵抗がある電源として知られていたSeventeam製を購入、I/O電圧を変更した事による変化を見てみました。通常時のI/O電圧はハードウェアモニターによれば3.37V。起動条件はこの電圧ではWindowsの起動まで行かないFSB100MHz×3.5倍でやってみました。
- 3.37V Windowsの旗まで行かない
- 3.46V 同上
- 3.56V 旗を通過し、デスクトップが出る直前でフリーズ
3.56V以上は設定できないようで、結果としてはWindowsの起動まで行かず残念でしたが、まぁここまでやって駄目なら気がすみました(^_^; でもSuper7の限界を見てみたい気持ちはより強くなったので、その四へと続きます...
其の四“XA-100Plusの導入”
その三でマザーボードのAX59Proに見切りをつけて、乗り換えたのがIwillのXA100Plus。FSBを最高140MHzまで設定可能なSuper7マザーです。とりあえず手持ちのK6-2-300で試したところ100x3.5や112x3が安定して動作しました。実はマザーボードと同時にK6-2-300を買っていました。ちょうど新コアのK6-2[26351]が出回ると聞いたので日本橋で探したものの見つからず、旧コアでしたが当時で最新の43週の[26050]です。さて、同じK6-2-300ですが入れ替えてみると・・・クロックアップ耐性が全然違います。規定電圧[2.2V]で100x3.5はおろか110x3.5や125x3が安定動作しました。2.4Vにあげれば100x4や115x3.5もオッケーです。とりあえず現在常用している375MHz(125x3)でのHDBENCHとFinalRealityの結果を幾つかあげておきす。
★★HDBENCH Ver2.61★★
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
CPU AMD K6 3D 375.0MHz
vender AuthenticAMD
family 5
model 8
step 0
★ ★ ★ HDBENCH Ver 2.610 ★ ★ ★
使用機種
Processor AMD K6 3D 375.0MHz [AuthenticAMD family 5 model 8 step 0]
解像度 1024x768 65536色(16Bit)
Display ASUS AGP-V3200 V1.00 Enhanced Driver
Memory 64,464Kbyte
OS Windows 98 4.10 (Build: 1998)
Date 1998/11/28 7:59
SCSI = AMD PCI SCSI Controller
HDC = ALi M5229 PCI Bus Master IDE Controller
HDC = プライマリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
HDC = セカンダリ IDE コントローラ (デュアル FIFO)
A = GENERIC NEC FLOPPY DISK
CDE = QUANTUM FIREBALL ST3.2S Rev 0F0C
F = TOSHIBA CD-ROM XM-5401TA Rev 3605
ALL
浮
整
矩
円
Text
Scroll
DD
Read
Write
Memory
Drive
23313
23486
29047
74078
4777
45227
460
113
5710
3723
14476
C:10MB
Database Entry <K6-2(125x3) + AGP-V3200>
Benchmark results:
Radial blur, 5A, 28.57, rips, 3.951, Rmark
Chaos zoomer, 5A, 51.24, rips, 2.490, Rmark
25 Pixel, 5A, 105.63, kpps, 3.376, Rmark
Robots, 5A, 40.47, rips, 10.484, Rmark
Fillrate, 5A, 70.03, MPps, 15.158, Rmark
City scene, 5A, 57.87, rips, 14.360, Rmark
Video card bus transfer, 5A, 67.77, MBps, 2.158, Rmark
Direct3D bus transfer, 5A, 58.26, MBps, 4.980, Rmark
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Visual appearance, 100.00, percent
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Overall 3D, 3.884, Rmark
Overall 2D, 3.220, Rmark
Overall bus rate, 3.004, Rmark
-----------------------------------------------------------------------------
OVERALL SCORE, 3.553, Rmark
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3381909050
定格で25%アップ、個人的には満足のいく結果だと思っています。このマザーは最新のBIOSでK6-3対応もうたっているので、これから先もしばらくは楽しめそうです。
其の五“K6-IIIの搭載(廃熱問題)”
気が付いてみると、『シャオリン』だけでなく『妙子』までもがK6-IIIを搭載している状態になっていました(^^; が、マザーボードの安定性や扱い易さから今後も『シャオリン』を中心に計画を進めていきます。
K6-IIIを導入した際に問題になったのは『発熱』でした。正確に言うと『CPUの冷却』は最近では空冷では標準になりつつあるサイズ(本当か?>をれ)のTAKA6030(アルファヒートシンクの原型)を使っているので特に問題はなかったのですが、『ケース内の廃熱』で問題が起きました。定格電圧で使用していても以前よりも増加したCPUの発熱は余力のあるCPUクーラーによって問題なく放出されるわけですが、その後温度の上昇したケース内の廃熱がうまくいってなかった(これまでがギリギリだった)ので、最終的にCPUの冷却も飽和状態に陥り、しばしばフリーズするようになってしまいました。
そこでケース内の廃熱のためにスロット部とケース背面上部に排気ファンを増設しました。配置としては『吸気×2:排気×3(電源含む)』という比率になっていたのですが・・・これが大変な事態を引き起こしてしまいました。起動後しばらくすると焦げたような妙な臭いが漂ってきました。慌ててシャットダウンして臭いの元を探してみると・・・何と電源でした。原因は増設した排気ファン2基が強力だったので、本来排気しているはずの電源ファンが力負けしてしまい風量が極端に落ちていたためにオーバーヒート状態になっていたためでした。
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原因がわかれば対策も立てれるということで、早速ファンの構成を『吸気×2:排気×2(電源含む)』に変更しました。数的には1基排気ファンが減っただけのようですが、実は吸気ファンをそれまで5インチベイに入れるタイプから、5インチベイを3つブチ抜きで潰して作った12センチ吸気ファンに変更しています。こいつがまた強力な奴で、ケース内の気圧が一気に高まって、排気ファンの風量が増加するだけでなく、ケースの隙間という隙間から風が吹き出すのが感じられるほどでした(^^; ともかくもこいつのおかげで以後廃熱問題でフリーズすることはなくなり、安心してオーバークロックなどに手を付けれるようになりました。