423号
2012年4月10日

主な記事のインデックス

 八王子市新学校施設開放員 首切り撤回させた!

 きっと動物園へ戻るぞ! 江戸川動物園分会
 津波の爪跡、放射能の恐怖 2
 びばあちぇR


 
八王子市新学校施設開放員 首切り撤回させた!



「七月で打ち切り」を一年間にさせる

 八王子市は、新学校施設開放員を労働組合法上の労働者と認定した東京都労働委員会命令を不服とし中央労働委員会に再審査申し立てを行いました。一方で、新学校施設開放員が加盟する私たち労働組合の団体交渉申し入れには応ずると回答しました。
 これを受けて、二回にわたる団体交渉が行われ、三月九日の団体交渉で、組合が「今年七月末での制度廃止、八月からのシルバー人材センター委託の中止」などを求めたことに市側は応える対応を示し、以下の三点の合意確認をおこないました。
1.一月三十日・三十一日の新学校施設開放員に対する説明会で「新学校施設開放員制度は平成二十四年度当初(七月末まで)の移行期間後終了し、八月から八王子市シルバー人材センターに業務委託する」と説明した市の方針は保留する。

2.平成二十四年度は、希望する新学校施設開放員に対し、今年度の契約内容を基本として一年間の委託契約を締結する。

3.新学校施設開放員制度の今後のあり方については誠実に協議をおこなう。

組合員四倍に

 この労使確認は、市側の新学校施設開放員百三十六名の一方的な七月末での「契約打ち切り=首切り」を撤回させ、そのあり方について今後労使で誠実に協議することを市当局に約束させたものです。この貴重な成果は、この間の組合員の奮闘、市議会議員二十四名の市長への申し入れや地域の労働組合の支援によるものであり、組合員は結成時の四倍に拡大しています。  【白神】




 
江戸川動物園分会
 
きっと動物園へ戻るぞ!  組合員への不当配転を強行


 三月二十九日、江戸川環境財団と三回目の団交を行いました。パワハラ問題について、財団当局は、加害者から組合員へ浴びせられた言葉の暴力について、一つ一つの発言確認を未だに調査していないばかりか、「(加害者は)故意ではなくイジメをしてやろうとの思いはなかった。パワハラの判断はできない」と発言、パワハラに蓋をする姿勢に終始しました。
 組合は、「パワハラを解決することができない財団の自浄能力の無さ」「パワハラを黙認し、自らもセクハラ行為の当事者である、事務局長が調査メンバーに加わっていること」を厳しく批判しました。

「加害者の異動は、処分の一環」(財団)

 前回の団交で、事務局長は「加害者が異動したことは、パワハラの処分とは別のこと」と、発言し、異動は処分の一環とは認めていませんでした。しかし、今回、専務理事が「(加害者には)特別の処分をするし、異動もさせる」と発言し、異動は処分の一環と認めました。パワハラ問題では、今後の調査メンバーを変更することと、可及的速やかに調査を行うよう再度要求しました。

「たとえ動物が死んでも異動が大事」(当局)

 前回の団交で、異動命令が出ている分会長、副分会長を含め三名の組合員を、引き続き動物園で勤務させるよう再考を求めました。しかし、財団は「異動は人事権の最高のもの」「以前から考えてきたことで、提案どおりいきたい」「大変でもやっていくしかない」などと、納得できる合理的理由を説明できないまま強行する姿勢を示しました。そればかりか、事務局長は改めて、「動物が死んでも異動が大事」と過去に発言したことを認め、区の財産である動物達を死なせても構わない異常な態度を隠そうともしませんでした。

「組合の言う事は説得力ある」(専務理事)

 新年度から異動が強行されれば、職場が混乱することは明らかです。組合員から口々に「専門外の部署に回されるとサービスの水準が維持できない」「HPの更新も誰がするのかわからない」「植物も生き物だが、動物は結果が出るのが早い。だから反対している」「ただ(動物を)飼っているわけではない。固体識別も行っており、それも異動でできなくなるのは問題」と、改めて理不尽な異動に反対しました。これには当局も、現場の声を無視できず、「組合の言う事は説得力ある」と認めました。しかし、「問題は生じない。みんな協力し合ってやるだろう」と根拠もない説明を続けるばかりで、異動問題は決裂して新年度を迎えることになりました。

必ず動物園へ戻る

 十年以上行われてこなかった異動を強行してきたのは、明らかに組合つぶしを策動した、不当労働行為です。このことは、動物園のベテラン職員として働いてきた分会長や、専門性の高い飼育技術を継続してきた組合員に対し、全く専門外の部署へ異動させたことでも明らかです。組合は、パワハラ・セクハラの根絶と民主的な職場環境を勝ち取るため、第三者機関の活用も視野に入れて、あらゆる手段を講じていきます。
          【松崎】


 
津波の爪跡、放射能の恐怖 (2)

南相馬市の青年、Mさんのお話

 3・11から一年が経ちます。私の家は立ち入り禁止区域内にあって壊滅状態のままです。祖母と犬二匹で相馬市の仮設住宅に越してきました。僕の故郷は「核の平和利用」の犠牲になり、代々受け継いできた田も畑も、地域の絆も、生活の基盤全てを失いました。祖父も失いました。しかしそれは僕だけではありません。失ったものを嘆いても時間は帰ってこない。責任は取ってもらいますが、僕ら若い者がここで頑張って、生きてゆくしかないのです。正直、福島を出ようかと何度も思いました。しかし、更に北の新地で農業を再開しようと努力を始めました。安全なものを作る、数値で示す。技術を開発する。力を入れて、ここ福島で農業を続けます。

原発から二十一キロ 地点の酪農家のSさん

 三月十一日夜遅く家に辿り着きました。五十頭の牛が恐怖で今まで聞いた事もない声を出して鳴いていました。原発が爆発して避難命令が出ても、牛がいるのですぐに動けません。迷いました。私は牛一頭一頭に「御免、御免」と言って、置き去りにし、十五日一家で新潟に避難しました。家族を落ち着かせ、四日後に私一人だけ家に帰ってきました。牛は五十頭無事でしたが番犬は瀕死の状態で間もなく亡くなりました。牛乳は出荷できず、餌をやって掃除をするだけの二ヶ月間。両親が心配して帰って来て、やむなく三十頭を処分する事にしました。家族同様の牛です。辛かったです。近所の同じような酪農家から、お腹に子どものいる牛を預かってほしいと頼まれ、十頭預かりました。餌は地元の物は放射線量が強くて使えません。全国から支援の飼料が届きました。嬉しかったです。今は外国産と北海道産の干草を支援していただき使っています。ありがたいです。牛乳は基準値をクリアしました。こんな時ほど、農家の底力を見せて頑張ります。

南相馬市の 小学校教員Kさん

 南相馬市でも沢山の方が亡くなり、子ども達も犠牲になりました。小中学校二十二校のうち、津波で一つの小学校が使えなくなり、原発事故で十八校が中に入れなくなりました。それらの学校は、ユニット、カセット、間借り等で四月二十二日より新学期が始まりました。狭くて暗くて寒い。トイレはこの冬凍ってしまいました。音は筒抜けに交じり合い授業に集中できません。体育館も音楽室もなく、本当に不自由しています。私の小学校は原発から二四・五キロ、三学期から元の学校で授業を始めましたが、三百五十人いた生徒が避難で七十人に減りました。しかし見知らぬ所の避難生活、ストレスで戻ってくる子達などで今は百四十人になりました。ここで生活する事の不安、家族ばらばらで、家でも癒されず、地震の事を思い出して眠れなくなる子達ですが「学校は楽しい」と言われる事が救いです。子ども達に向き合っていく事はこれからです。しかし、昨年五月に子どもが減ったので、教師もいらないと複数の方が移動させられました。放射能の継続している不安の中で教員はきめ細かく子ども達に付き添いたい。県外に教師が出て行ってしまうのが哀しいです。校庭は表面を削って砂を入れ替えましたが、子ども達は思いっきり遊ぶ事ができず、体力が確実に落ちています。地域の子どもを守るのは、地域の大人の役目です。

 私達は重たい気持ちを抱えて、3・11合同慰霊祭の会場へ行きました。記帳し参列者の後ろに立ちました。一斉に鳴り響くサイレン。流れる君が代に戸惑いながら、私はこみあげてくる哀しみと怒りをどうする事もできませんでした。見渡す限りの泥沼と化した津波の爪痕「ここにぎっちりと街並みがあったのです」と語る地元の人。漁港からは穏やかな太平洋が広がっていても、漁業再開の目途が見えない漁民たち。しかしここ福島で生きようとしている方々に、私達の方こそ励まされました。



 
びばあちぇR
 今日はどんな日? 〔世田谷支部  T〕

 このコーナーは「テーマ自由」ということなので、趣味の話でもと思っていた。バイクの話にするか、釣りの話にするか、はたまた子育て(趣味ではない?)の話にするか、などと考えているうちに四月に突入。結局、今日はどんな日?というテーマで思いつくままに。
 原稿締切の本日は、自治体では新年度の始まり。わが職場にも正規・非正規問わず、新しい職員が入ってくる。新卒職員は初めて社会に出て、自治体労働者としての第一歩を踏み出す記念すべき日でもある。
 三十年以上前になるが、私が入所した折に「私は、ここに、主権が国民に存することを認める日本国憲法を尊重し・・・」から始まる服務の宣誓書に署名した事を、おぼろげではあるが思い出した。「公務員は全体の奉仕者であって、一部の奉仕者ではない」と謳った憲法第十五条を基調とするこの宣誓は、今でも区の条例に残っている。
 そんな日に、名前を出すのも忌々しい、あの市長のニュースが伝わってきた。新入職員に向かって君が代斉唱を「指導」し、「皆さんは国民に命令する立場。しっかりルールを守らないと、命令なんか誰も聞いてくれない」と訓辞を垂れた、というのだ。
 民主主義や平和憲法を公然と否定する首長の発言だけに、「戯(ざ)れ言」と聞き流す訳にはいかない。「余は市民に選ばれし市長なるぞ、職員も市民も余に従え」。そういう言い様に聞こえてしまうのは、私だけでは有るまい。 かの市長は公務員バッシングの急先鋒だが、商業マスコミはこぞって賛美している。そういう風潮の中で、定数削減、非正規化、民営化と、自治体労働者と住民、あるいは公務職場そのものを分断する策動は着々と進んでいる。このままでは、国や自治体で働く者は「一部の奉仕者=支配階層の手先」にされかねない。
 そんな事を思いつつ、職場に入ってきた初々しい顔を見ながら、「正規も非正規も労働組合に加入させなければ!」という決意を新たにした。今日はそんな日であった。