438・439
号大会特集号
2012年12月25日

主な記事のインデックス

 公共一般第28回定期大会
本部・支部・分会・職種協議会が一丸となって五千名の組織達成をめざそう

 中央執行委員長あいさつ
 運動方針の提案
 26名の代議員が発言 職場・職域の熱い議論をたたかわせて(一部抜粋) 
 〔まとめ〕 本部書記長から 


公共一般第28回定期大会
 誇りと怒りの大運動の推進で雇い止め阻止、均等待遇実現めざそう!


 公共一般第二十八回定期大会が十月二十八日に東京労働会館ラパスホールで開催されました。
 議長・資格審査・議事運営委員・選挙管理委員・大会書記を各代議員から選出しました。
 議事に入り、書記長から過去一年の活動報告と運動方針の提案。会計から決算報告、予算提案、会計監査から監査報告、債権管理委から組合債券管理運営委報告が行われました。 二十六人の発言があり、全会一致で全ての議案について確認採択されました。また、バックアップ委員会の委嘱専門委員(弁護士・研究者など)と組合債券管理委員も全会一致で選出されました。


中央執行委員長あいさつ

 強さと優しさを兼ね備えた団結で 中央執行委員長 中嶋 祥子

 沖縄でまたも米兵による暴行事件が起こりました。アメリカと財界べったりの野田政権はもう御免です。そして都知事選挙も始まります。公共一般のたたかいに直結しますから、しっかりと選ばなくてはなりません。
 私は職業訓練学校の非常勤講師として働いて三十九年になります。「どんな趣味を持っていますか」と生徒に聞くと、以前はギターや映画を見るのが趣味ですと応えてくれたのですが、先日ある生徒が「先生、僕たちには、趣味なんてやっている時間もお金もないんです」と言われ、ショックを受けました。組合に相談に来る労働者は、生活が最優先で、先に削るのは文化になってしまう。私は若者にこんな苦労を押し付けている、今の世の中に怒りを感じました。公共一般では、映画や演劇などの文化活動にも補助金を出そう、支部の行事も援助しようと運営しています。たたかいは団結あってこそ、組合員同士の心を通わせることに役立てて下さい。
 首相官邸を取りまく十数万もの人々の波が、全国に飛び火して広がっていることに、勇気がわいてきます。公共一般も強く大きくなることが今一番大事なことです。五千人一万人と仲間が増えれば、もっと沢山の要求が叶えられます。強さと優しさを兼ね備えた団結で、要求実現へみんなで力を合わせましょう。



 運動方針の提案

 今こそ飛躍のたたかいを

 東日本大震災以降、国民の意識が大きく変わり、「もうだまってはいられない」と政治に物申す流れが広がっています。
 首相官邸前で再稼働反対の抗議行動が毎週行われ、「あきらめない」の意思表示をし続けています。沖縄県でオスプレイの配備に反対する県民集会が開かれ、公共一般や各支部・分会も積極的にこれらの運動に参加してきました。かつてない運動の広がりに、確かな手応えを感じています。
 二〇一三年度は様々な選挙がたたかわれる年になります。強行される国民無視の政治と、それに反対する国民の声が、これほどぶつかりあっているときはありません。
 私たち公共一般はこのチャンスを見逃さず、労働者の要求と、とりわけ非正規労働者の要求を真正面から受け止めたたたかいを通して、一歩でも政治を前に進めていこうではありませんか。
 公務員バッシングや、正規と非正規の格差を跳ね返し、自治体労働者・公務公共サービス労働者としての誇りを胸に、蓄積されたたたかいの経験と強い団結力を活かして、大いに組織を前進させようではありませんか。    【本部書記長】

 
 ◇26名の代議員が発言◇ 職場・職域の熱い議論をたたかわせて (一部抜粋)


◆現場の実情と道理にかなった制度を   東京都消費生活相談員ユニオン

 「次年度の労働条件や雇用期間の更新回数を制限した要綱の改正は、義務的団交事項にあたるので、団体交渉に誠実に応じなければならない」とした労働委員会の救済命令に、東京都は、東京地裁に中労委の命令の行政取消訴訟を提訴。
 そして今年の九月に総務局は、専務的非常勤職員はすべて公募をすると決定。相談員の二五人がその対象になり、不安な毎日です。私たち相談員ユニオンは、シンポジウムを三回開催し、住民サービスを向上させる為には任期のない専門職任用制度が必要と提案をしてきました。また今年、七月と八月に松原内閣府特命担当大臣と消費者庁長官が消費生活相談員の専門性に配慮した任用をするよう、雇止めの見直しについて、東京都にも依頼文を出しています。今こそ東京都は、私たちの要望を聞き、誠実に団体交渉に応じて、現場の実情と道理にかなった制度に改善するべきです。


◆何としても組合員を増やす  大田支部

 非常勤保育士に、夏休や病気休暇、産休・育児休など多くの成果を勝ち取りました。最大の要求である五年雇止めの問題についても、六年目非常勤の公募参加を勝ち取り成果を上げました。しかし今年度、引き続き六年目を迎えられたのは、全体でわずか四名。組合員二名も不合格となり、地元の労連と区労協、保育ユニオンで当局へ抗議。引き続き交渉を続けています。なんとしても組合員を増やしていきたいです。


◆一日も早く元の職場に戻りたい  江戸川動物園分会

 動物園のある職員の他職員に対する言動や勤務態度の酷さが、年々エスカレートしている問題がありました。ところが、園の事務局長は、実態を訴えた職員に対して、「この動物園には必要ないので、異動するか辞めるかしてもらいたい」と公言しました。危険を感じ、公共一般の労働組合を結成、団体交渉を求めました。しかし、財団の活性化を口実に異動命令を出し、組合三役はバラバラの職場になりました。
 そもそも、動物飼育職に異動は合理的ではなく、労働組合を嫌悪し、それをつぶそうとしたものです。一日も早く、もとの職場に戻りたいです。


◆市民とともに運動をつくる  多摩支部

 学校給食の民間委託問題で、支部は直営給食を守るための市民組織「多摩の給食を考える会」に結集し、市民ビラの全戸配布や、要請署名は二四〇〇筆分を集め、市議会全会派への要請も取り組んでいます。
 市民は民間委託になることを知らず、熱心に話を聞いてくれます。給食センターで働いている非常勤の調理員全員が解雇になります。正規よりも非常勤が多く、センターの中心である非常勤を当局の都合のみで一方的に解雇するなど、自治体が行うべきことではありません。


◆合同決起集会成功と区議会への取り組み   墨田支部

 一〇月二七日に区職労との合同決起集会をおこない、区長宛要請署名を一三五四筆分を提出し交渉を行いました。また、区議会議長宛の陳情署名の取り組みでは、署名二〇五八筆分を議会事務局に提出。議会でも、自民、公明、民主等各会派議員から、臨時非常勤職員の処遇は改善されるべきとの答弁がだされ、今後の運動に繋がる成果がありました。臨時職員の時給一〇円アップ、国保徴収員に念願の携帯電話の貸与が実現。また、これまで組織できなかった三セク職場の事業団の正規職員も組合加入しました。


◆河合塾の横暴を許さない  大学非常勤講師分会

 河合塾ユニオンでは、九州河合塾組合員とともに雇止めとたたかっています。河合塾は個別データを濫用し、講師を解雇してきます。本社がある愛知県労働委員会でも不当労働行為救済申立を行いました。支援する会を立ち上げ、引き続きたたかいます。


◆正規の協力に感動一緒に守っていきたい  東久留米支部

 一時金のたたかいは大変だったが無事に勝ち取りました。賃金が一〇年ぐらいそのままで、時給一〇〇〇円を要求。全職種二〇円アップの要求。組合員が署名を各園にまわし、ほとんどの保育士からの署名。正規が署名をしてくれたことに感動しました。
 組合員も非組合員も団交に参加し、応援の声も聞こえ、組合を位置づけてきて良かったと実感しました。正・非正規の話し合いも六年目、一緒になって保育園を守っていきたいです。民営化が進み、六園あったがさらに二園民営化予定。私たちの雇用も不安定化するので安定と均等待遇を目指して、頑張っていきたいです。


◆図書館労働者の制度政策を考える  図書館ユニオン

七〇人加入。月一回の会議を行い、メーリングリストで報告。学校図書館職場で組織化が進み、杉並区では委託先のパワハラ、品川区では持ち帰り残業があり、委託先企業と団体交渉して改善を勝ちとりました。自治体の非常勤職員にアンケート、二三区全区から回答をもらいました。当局は職種に関する理解が乏しい。ユニオンの目玉として図書館見学を行っています。組織拡大、図書館労働者のモデル賃金、制度政策を考えています。


◆非常勤と常勤の仕事に垣根なし  目黒支部

 二重加盟。臨海学校などで利用される千葉県興津自然学園の非常勤職員の雇止め問題。興津まで向かい、三人の当事者に聞き取りをしたところ、納得がいかないと組合加入。「非常勤と常勤の仕事には垣根がない。委託で業務見直しをするなら現場の声を聞いて欲しい」と闘うことに。目黒区では、非常勤職員六年雇止め、一年クーリング期間を撤廃させているので、これに続きたいです。


◆結成二〇年の歴史を背負いたたかう  板橋支部

 板橋は結成二〇周年。結成当時の保育補助員は「影武者になれ」など言われ、その怒りが組合結成に結びつき、そこから、団体交渉で当局へものが言えるように成長してきました。
 子の看護休暇五日間、介護休暇五日間が有給へ。「介護のための休暇が有給になってよかった」との声があります。
 中央労働安全委員会に非常勤労働者を入れ、非常勤の立場で職場改善の報告を行いました。国保徴収員には携帯支給、名刺配布も勝ち取りました。福利厚生で中小企業振興公社への加入と、入会金を当局負担。組合掲示板の実現。学校補助の擬似的臨時補助の非常勤化。一時金闘争も闘い抜きました。


◆介護労働の実態を変えたい  介護・福祉ユニオン

 今年四月に介護保険制度の改悪があり、相談が増えました。サニーライフ国分寺で夜間業務を行う労働者が出勤停止となり、団体交渉をしました。出勤停止の原因は、利用者への虐待を行政に通報したことへの報復。
 一人夜勤の不安から辞める人が増えているため、夜勤に関するアンケートを行い七〇名以上が回答。東京都と東京労働局に要請を行いました。千葉福祉園での見学を企画。なかなか組合員が集まりにくいが、ひとりの実態から介護労働政策全体の実態を変えたいです。


  〔まとめ〕 本部書記長


 組織拡大五〇〇〇人の目標に「なかなか難しい」という声が聞かれます。八王子のように一人から拡がるケースや、江戸川動物園のように複数で加入してくるケースがあります。公共一般は、年間三〇〇人〜四〇〇人加入が実績。脱退を抑制できていない要因が大きいです。 もし「五年雇止め問題で三〇〇人の雇用があぶない」と打ち出されたら、私たちは機敏に動き、ピンチをチャンスにして組合加入を訴え、ともに闘っていきましょう。
 例年以上に支部や分会がアイデアを出して活動を活発化しています。とくに墨田・板橋・江東などの活動から、「人が増えていく中で成果が上がり、成果が上がる中に人が増えていく」成果がわかります。
 正規と非正規の労働実態に差がない時代になり、均等待遇を求めることは当然です。正当な要求は、声を上げて改善していきましょう。声をあげられない人達もいる中で、人間らしく働ける場を作っていこうと、職場の仲間、地域住民、国民の皆さんとも共闘していきましょう。