444号
2013年2月26日

主な記事のインデックス

 消費生活相談員ユニオン
 更新限度の雇い止め許さず全員雇用継続!

 〈中央支部団体交渉〉 正規との不当な連動賃下げ阻止
 新宿路パト・セシオン杉並 委託先の雇用継承で、各区との協議が大詰め
 非正規公共評全国交流集会に全国から170人東京からは21人が参加
  多摩市給食委託問題
  東洋文庫ミュージアムに行きました


 
消費生活相談員ユニオン
 
更新限度の雇い止め許さず全員雇用継続!


公募選考で希望者全員採用内定

 二〇〇八年に東京都が一方的に導入した専務的非常勤職員の五年更新限度により、専務的非常勤の最初の公募試験が行われました。雇用不安を改善したいと立ち上がった消費生活相談員ユニオンはこの五年間、一貫して五年雇い止め撤廃を求めてたたかってきました。今回の公募では、組合に加入する相談員全員が来年度の雇用継続を勝ちとることができました。


組合の活動と粘り強いたたかいの力で

 五年雇い止めの問題をめぐって団交拒否をしてきた都に対して、都労委、中労委、東京地裁すべてが「次年度の労働条件も義務的団交事項に該当する」と判断しました。また、組合の粘り強いたたかいにより、生文局から「特別な理由があると都知事が認めた場合の規定に基づき、『公募によらない再度の任用を考える職』として位置づけたい」という回答をひきだしました。
 しかし、総務局は「都知事が特別の理由と認める職はない」と生文局の姿勢をつぶしました。組合は、生文局とセンターに対して「総務局との判断が異なったからといって、これまでの公約を覆すことは許されない」と組合員の雇用保障を強く求めてたたかいました。
 その結果、今回全員雇用継続を勝ち取りました。


五年更新限度完全撤廃に向けて

 しかし、一方的に不利益変更された五年更新限度を完全撤廃するまでは根本的解決にはなりません。 都庁で働く全ての専務的非常勤は雇用不安をかかえながら働くことになります。

たたかいはこれから
 「全員雇用はたたかいの成果です。しかし、たたかいはこれからです。」と相談員分会の組合員は決意も新たに団結を固めています。 【伊藤】


 相談員ユニオンOGよりお祝いメッセージ

 皆様全員の採用の内定、心からお喜び申し上げます。長い五年間でしたが、(略)「相談員の雇用を守る」というユニオンを結成した当初の目的を達することが出来、安堵と喜びでいっぱいです。思うように組合活動が広がらない現実に立ち往生しながらも、皆様が愚直なまで一致団結して雇い止め撤廃に対しての取り組みを進めてこられたのは、顧問弁護団の諸先生をはじめ、組合皆様のお力添えの賜物と本当に感謝しています。(略)


 
〈中央支部団体交渉〉
  正規との不当な連動賃下げ阻止

 二月六日、中央支部の団交において、図書館サービス専門員に対する月額二百円の賃下げを阻止しました。三年前大幅賃上げを勝ち取ってから、当局は二年連続で不当に正規との連動賃下げを行ってきました。組合は、これまでの交渉の中で「連動賃下げは人勧制度とは何の法的根拠もない」「昇給もせず賃下げだけするな」など、数々の矛盾を追及してきました。前回交渉で「賃下げ提案するなら、昇給の仕組みについても当局は提案するべきだ」として妥結条件の再検討を求めました。
 前回の交渉を受けて当局は「(引下げ額が)少額であり、賃金は据え置きとしたい。今回の回答は組合との協議の経過と思ってよい」と回答、二年越しの交渉の成果が実りました。
 次年度の賃金のあり方についても、新年度から引き続き交渉を継続していくことになりました。参加した組合員から「いい回答ばかりだった。交渉に参加してくれた皆さんありがとう」「二年連続賃下げされてきたが、止められてよかった」と安堵と喜びが広がりました。
慶弔休暇を正規と同水準へ・育児の部分休業制度を新設
 休暇制度についても、均等待遇へ向けて前進しました。慶弔休暇は正規職員と同等になりました。また、育児の部分休業(無給)が新設され、三歳までの子を育児している職員に対し、毎日二時間まで休業が認められました。特別休暇については、一日六時間を超える人という制約があるため適用されない非常勤職員もいます。より多くの職員が利用できるようさらに拡充を求めていきます。
         【松園】



 新宿路パト・セシオン杉並

 委託先の雇用継承で、各区との協議が大詰め

 委託先での組織化が進む中、毎年、業務委託先での雇用継承が切実な問題となっています。特に委託契約が単年度契約の職場は毎年業者が入れ替わる可能性がある異常な実態におかれています。今年も、そのような職場について発注元の自治体へ雇用継承させるよう協議を行っています。


路パト業務からブラック企業を排除せよ・分会再生へ足掛かり(新宿区路上喫煙パトロール分会)

 昨年二月、新宿区路上喫煙禁止パトロール業務委託が委託替えになりその際、新業者が意図的に組合員全員を排除しました。業者は闇ブローカーと一体になって不正行為を続けるために、組合員が邪魔だったからです。この問題で、業者は団交拒否。区も責任ある対応が無かったことから、一月二十二日業者と区の双方を相手に東京都労働委員会へ救済申し立てを行いました。別途、二月七日新宿区と協議を行い、今後の組合員の雇用問題について区の考えを求めました。
 区は、次年度からの落札業者に対し、これまでの経過を話し悪質業者と接触しないようにさせていくと説明しました。しかし、今回の区からの説明でも排除された組合員が確実に職場復帰を果たさせる内容にはなっていません。組合は、これまでのベテラン労働者を積極的に採用するよう区からも業者に対し働き掛けを行うよう主張しました。入札の期日も近づいており、予断を許さない状況ではありますが、この一年間の組合からの追及により、区に一定の「工夫」をさせたことは、一歩前進です。次年度には皆が復帰できるようもう一踏ん張りです。都労委は三月二十六日(火)十時からです。応援傍聴をよろしくお願いします。


「業者には今のサービス水準を落とさないよう働きかける」(セシオン杉並)

 セシオン杉並では三年前の委託替えの際、落札業者が今まで働いてきた人を解雇しようとしたことから、分会を結成し解雇撤回を勝ち取りました。
 年度末に三年満期の入札が控えていることから、二月六日に杉並区と協議を行いました。委託替えによる雇用問題について区は「これまでも、業者には『サービスの水準を落とさないように。』と、実質、遠回しの言い方だが今いる人を雇うよう働きかけは行ってきた」「今までも『ある程度の人』はそのまま職場で働いている状況かなと感じている」と答えました。組合は「これまでも自然に雇用継承されてきたわけではない。発注元の区が遠慮しては、雇用に問題が発生した場合、トラブルになる。未然にできるところについては、やっていただきたい」として、区が関与して雇用継承を働きかけるよう求めました。

 各自治体支部では、徐々に回答も出始めてきていますが、委託先はこれからが正念場です。入札結果次第で争議になりかねない場合もあります。最善を尽くしつつ、次なる行動の準備に予断を許しません。皆で良い春が迎えられるよう、本部各分会共々奮闘していきます。  【松崎】

        

 

 
非正規公共評全国交流集会に全国から170人東京からは21人が参加

 第21回自治体非正規・公共関係労働者全国交流集会が2月2日〜3日の日程で群馬県内で開かれ、約170人の仲間が全国から集まりました。東京の公共一般からは21人が参加しました。初日は、自治労連本部の基調報告とともに、『非正規をなくす方法』の著者の中村和雄弁護士が、労働契約法の一部改正問題などを柱に記念講演を行いました。
 2日目は、雇い止めとのたたかいや非正規職員の賃金・権利の向上、民間委託問題、仲間づくりなど6つのテーマにわかれて分科会が行われました。

非正規の思いは全国同じ   多摩支部長

 初参加の私は、全国からの参加者のパワーに圧倒されてしまいましたが、非正規労働者の思い抱える問題は同じなんだと強く感じました。食後の保育園勤務の方々との交流は、あ然とさせられる事が多く、「この不満を何処へどう訴えたらいいのか!」「子どもたちの為に日々正規と共に働いているのに!」と、怒りと誇りを感じました。

 

 
 多摩市給食委託問題


 委託先への雇用継承と全員雇用確保へ大きな前進

 一月二十三日、給食委託問題で二回目の雇用問題の団体交渉が行われました。 公共一般からは、当局が使用者として現場の不安を解消し、今後に安心して働けるよう責任を持つべきだと厳しく追及しました。
総務部長は、昨年十一月に行われた団交で「全員の雇用確保と現在の雇用条件の継承は『極力』努力」の確認にもとづいてその姿勢は変わらないこと、現行の労働条件については極力確保すると答えていました。今回「受託業者に転籍を希望される人について、本人の希望に沿った対応で最大限努力をする」と述べ、あらためて非常勤調理員の雇用確保のため最大限の努力することを表明しました。

多摩市公契約条例「受託業者は雇用継承の義務」を確認

 業者選定基準はプロポーザル方式で審査基準としては大きな四つの評価項目で行い、当初、業者がある程度決まった段階で、という説明を行っていた当局に対し、民間へ希望する人は全員採用の確認を公契約条例の項目も示しながら求めました。審査会においても、雇用問題についてはっきりとした態度・姿勢をもって臨み、それを守らない業者は選ばない姿勢を貫くよう強く求めました。
 これに対し、総務部長は「この委託は公契約条例の対象であり、雇用の継続と、労働三権を大切にしている企業が当然、審査の基準になる」と委託後の安定雇用についても言明しました。また、雇用問題は一人残らず希望に沿った解決がされるまで続くことも確認しました。

中途採用臨時職員の非常勤化を実現

 当局の都合で非常勤とすべきところ、年度途中を理由に採用された臨時職員は、業者に雇われる際に、非常勤と処遇の面で不利になる可能性があります。そこで、現場の不安を解消するために今の時点で、臨時職員の非常勤化は欠かせないという組合の厳しい追及に、総務部長判断として「同じスタートラインに立たせる」と表明し、四月までの非常勤化を確約させました。    【伊藤】

 
 東洋文庫ミュージアムに行きました


二月八日、図書館ユニオン主催で図書館見学ツアーを開催しました。図書館協議会でのふとした話から始まって、六回目になり、組織化を目的として、この交流企画に取り組んでいます。
 今回、見学したのは、駒込駅からほど近い東洋文庫です。アジア全域の歴史・文化に関する学術研究センターということで、専門図書館とミュージアム、両方の機能があり、図書資料の他にも、巨大石碑のレプリカや浮世絵など様々な資料が展示されています。改めて一人でじっくり見て回りたくなるような施設でした。
 委託先や非常勤含め、組合未加入者の方も三名参加しました。未加入者の方々に組合を知ってもらい、加入につながるようなプログラムをユニオン組合員とも引き続き考えていきたいと思います。皆さんもぜひご参加ください。 【松崎】

=当日の参加者から=

 二〇一一年にオープンした館内はとてもきれいで、カフェやミュージアムショップなどもあり、おしゃれでゆっくりできる場所でした。一番の見どころは、モリソン書庫です。三層にそびえ立っている書架に、ヘッドライトの光に照らされた本の存在感は見る者を圧倒していました。
岩崎弥太郎の息子、久彌がこのコレクションを買い取り、現在でも資料として利用できることは奇跡的な気がします。
 他にも企画展や、世界中の言葉で書かれた「東方見聞録」コレクションなどの珍しい資料は、見る価値がありました。百年先にも資料を残せるようにと配慮された展示は、図書館としての保存の大切さも同時に考えさせられました。