450号
2013年5月28日

主な記事のインデックス

 臨職要求を団交拒否はしたものの 撤回

 ピジョン争議解決に努力せよ
 首都圏職業訓練ユニオンが正式発足に
 猪瀬都知事が非常勤の処遇改善を明言
 仲間がいたから「報復訴訟」にも屈せず闘いぬけた
 東京都議選アピール
 2013 夏・学習の旅 ご案内


東京都団交拒否事件

臨職要求を団交拒否はしたものの 撤回
   ― 中野区の労務政策の歪み丸出し ―

中野区は「臨時職員の一日の通勤費を上限額二千円支給していたが今後七百円までとする」と表明。これは春闘共闘が一月に自治体キャラバン行動で中野区へ要請した際に突然の発言でした。当該組合になんの事前協議もせず、このような場で逆提案するなど他区にない異常なやり方です。さらに当局はこれを四月に強行してしまいました。公共一般は直ちに抗議し撤回を求めましたが、人事課は「公共一般は労組法上の組合であり、今後は地公法に基づいて臨職問題の交渉は応じない」と、これまで築いてきた交渉関係を破棄する前代未聞の拒否通告をしてきました。 

現業職は労組法  

 しかし問題にしている臨職の多くは、保育園の用務職などで、労組法が適用された現業職員です。こんな当たり前の常識もわきまえずに、スキあらば団交拒否しようという人事当局側の魂胆は丸見えです。組合は抗議とともに拒否根拠の釈明を求めました。
 中野区は明らかに回答不能に陥ったようで、返答を引き伸ばした挙句に五月二九日になって人事課長が「現業は労組法ですから、通告したことは撤回します」と電話による回答がありました。

労務政策の根本に問題

 中野区側が突然団交拒否してきたことは単に初歩的な理解不足だったからとして済ませる問題ではありません。根底には、非正規労働者の権利を軽視する、公共一般労組を嫌悪するという、人事当局の労務政策の根本に問題があることを、はしなくも露呈させたといえます。
今後ともまだまだ予断が許せない問題がいくつもあります。任期付き短時間職員の交渉も拒否してくるのかどうか、臨時の保育士は交渉しないのか、などこれまで応じてきた労使関係を破壊するのかこれまでの関係を維持するのか、いずれも重大なことです。これが他区へ波及するようなことがあってはなりません。引き続き組合員の拡大と団結を強化しながら団交権を守ろうと、中野支部は、活動をさらに強化しています。




 ピジョン争議解決に努力せよ

        ― 中野区へ抗議を要請 ―

 五月二九日争議総行動の一環として、中野区役所前で抗議行動の後に申し入れを行いました。
区労連議長などの要請に対して、保育担当主幹は、解決すべきことだとの考えを表明しました。


 首都圏職業訓練ユニオンが正式発足に

    訓練生、OB、研究者、支援者など広範な結集をめざす

 5月25日、労働会館において職業訓練ユニオンが発足しました。すでに結成二〇年を超えた都立技術専門校講師分会に加えて、かつて正規職員として訓練校で働いた人、訓練校出身者、職安行政の関係者など幅広く結集した組織が生まれました。
 これによって、非常勤講師の要求実現闘争だけではなくて、職業訓練の内容充実や、職業訓練が社会的に関わる様々な問題までも幅広く視野に入れた運動をすすめる恒常的な母体が作られたことになります。そのために、ユニオンでは、非常勤講師の一般組合員の他に協力組合員(ユニオンメンバー)の制度を設けることになりました。
年会費も1000円として、幅広くユニオンへ結集していただくことにしています。ユニオン結成大会では、これまで国や自治体が訓練行政の後退をし続けてきたことに対して、拡充を求める広範な労働者・国民への働きかけをつよめて、要求実現をめざす方針を確認しました。
 この日の結成大会でも、さっそく数人が加入をしてくれました。

 


猪瀬都知事が非常勤の処遇改善を明言

   = 詳細な説明を求め申し入れ =


 5月25日、猪瀬都知事が記者会見で「非常勤・非正規職員の報酬額などを見直して処遇改善に取り組んでいきたい」「そういう方向性をきちんとすることが都知事として大事だと思って指示をした」ことを明らかにし、「詳しくは総務局に聞いてください」と述べました。
 知事直々の処遇改善発言から間もない5月8日に、都は団交拒否事件の高裁判決に対し、最高裁へ上告したことに、「デタラメだ」と怒りがおきました。
依然として都は、判決を履行していないなかでの、今回の処遇改善発言について、公共一般に対して何の説明も総務局からないために、組合は、知事発言の詳細内容の解明を求める「団交準備のための事前折衝の申し入れ」を総務局に送付しました。
東京自治労連からもすでに、発言内容の詳細を明らかにするよう要請が出されています。
 知事が非正規の処遇改善発言をしたことは評価すべきことです。しかし、今後に向けた検討の説明や交渉もないままに一方的に賃金、労働条件を決めるやり方は容認できません。
労使の事前交渉、合意の基に処遇を決めていくという、大原則を守らせていくという点でも、知事発言の内容解明と確約を求めていきます。

最高裁署名に協力ください

 東京都が最高裁へ上告したことを受けて、上告棄却・上告受理申立ての不受理を求める団体署名活動を開始しました。(詳細は通達57号参照)各支部分会の役員氏名を署名の上、本部まで送付してください。
 最高裁前での宣伝、書記官要請も予定していますので、引き続きのご支援をよろしくお願いします。


 

LC社事件裁判

仲間がいたから「報復訴訟」にも屈せず闘いぬけた



 賃金未払い争議を闘っていたLC社(情報通信業界)との裁判闘争が勝利和解しました。
5月7日は、証人尋問があったのですが、早期解決を求めて裁判所に和解協議を開いてもらいました。
和解自体が難しいかと考えていましたが、予想以上に会社もこの闘いに疲弊しており、本人の納得いく水準で和解が成立しました。
この闘いでは、争議途中に会社から「交通費を多く請求していたので逆に返還しろ」と訴訟され、組合員は二重の闘いで苦しんでいました。交通費裁判は、昨年11月14日に「請求無効」と組合員の勝利判決となりました。

勇気を与えることができたなら

 原告組合員は「この三年間ずっと会社と闘い続け毎日緊張している状態の日々でした。会社から被告にされ、二つの裁判を同時に行い、憎しみ・恨みなど自分の中に湧いてくる汚い感情と、悲しい・辛いという悲観的な感情と常に向き合い、自分の強さと弱さの闘いでもありました。時に泣き言や弱音を吐く私を、応援してくれる組合員の皆さんにいつも励まされてきました。」「少額でも悪質な会社に立ち向かう事が出来るという事が、同じように苦しむ人達に伝わり、勇気を与えられる事ができたら、もうこんな嬉しい事はありません。そして、悪質な経営者たちを少しでも減らす事ができる事を願うばかりです。」と、重みあるコメントです。
 長い時間がかかりましたが、最後まで闘いぬいた立派な闘いでした。ご支援本当にありがとうございました。首都圏青年ユニオンは、今後も企業の逆ギレを許さず、闘い続けていきます。

 

〈東京公務公共一般労働組合中央執行委員会〉


東京都議選アピール

 今回6月14日に告示される都議選(6月23日投票)は、石原慎太郎氏からバトンを引き継いだ猪瀬直樹知事になってはじめて行われる選挙です。猪瀬知事は、石原前知事が策定した「2020年の東京」の具体化として、「アクションプログラム2013」を1月に出しました。大型幹線道路や臨海開発などの巨大開発には多額の税金を注ぎ込みながら、認可保育所の増設や特養ホームの増設などには背を向けています。
また、東京都は正規から非正規への置き換えをすすめ、「官製ワーキングプア」を助長させています。都の専務的非常勤には育児休暇制度がないなど、23区の非常勤職員と比べても均等待遇の原則が守られていません。
 そんな中、猪瀬知事は5月2日の記者会見の際に、都の非常勤職員の給与が正規と比べて低いことを問題視し、仕事ぶりに応じて引き上げる考えを示しました。私たちは、このチャンスを逃さず、今度の東京都議選では、私たちの仕事と暮らしを応援してくれる政党と候補者をのばし、猪瀬知事に子育てや福祉の充実とともに、非常勤職員の処遇改善を実現させる働きかけが重要になってきています。
 各支部・分会で都政について、よく学び話し合う機会を何より大切にし、一人ひとりの投票行動の自由を保障しながら、旺盛に政治・選挙活動に取り組むことを呼びかけるものです。



 

百聞は一見にしかず 2013 夏・学習の旅

        8月3日〜4日ご案内

 一九二六年(昭和二年)一〇五日の長きに亘ってストライキを打った浜松日本楽器争議の学習と、浜岡原発の見学を組み合わせた旅行をご案内します。
 ピアノと言えば誰でも「ヤマハ」を思い浮かべることでしょう。一八八八年(明治二一年)山葉寅楠によって山葉風琴製作所が浜松に創立され、一八九七年(明治三〇年)日本楽器製造株式会社へと発展してゆきまた。一九二五年(昭和元年)、浜松市の鈴木織機(株)の職工、島津寿平が中心になって浜松で労働組合づくりが始められました。この時期全国で労働者は過酷な労働と搾取に苦しめられ、働く権利に目覚め、大きなストライキが続出します。日本楽器製造の労働者も全く同じ状況にあり、「仕事場を衛生的にせよ」「長すぎる正月休みを働かせよ」など一二項目の要求を持って闘いに立ち上がりました。結成されたばかりの「浜松合同労組」の支援を受け、この争議は浜松中を震撼させました。日本三大争議の一つとして多くを学ぶことができるでしょう。
 昨年夏の旅行で私たちは福島第一原発一〇`地点まで入り、大震災と津波に続く原発事故の恐ろしさを直に感じてきました。
 浜岡原発はいま最も危険な原発と心配されています。現地には原子炉の実物大の模型が展示されています。百聞は一見にしかず、模型ではありますが迫力があります。その原子炉内部に入って、福島第一原発で起こったあの事故と重ね合わせ、専門家に案内をお願いいたしました。
六月二日、六万人の脱原発集会と国会を包囲した人々。原発に頼らないエネルギーは可能です。私たちの力を一つに脱原発の願いを実らせましょう。
今回もさすが公共一般、たくさんの+αを盛り込んだ素敵な旅へお誘いします。皆様のご参加をお待ちしています。