470号
2014年4月8日

主な記事のインデックス

 −民間委託の影を追う−1 墨東病院清掃分会

 委託労働者がんばる
公共一般基礎教育DVD完成
団結・お花見in大塚公園
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シリーズ・なくせ官製ワーキングプア
民間委託の影を追う 1

激安入札で委託労働者にしわよせ
都立墨東病院清掃職場に新分会


 都立墨東病院(墨田区)の清掃業務の委託で、今年度異常な低値で落札した業者が、コスト削減による労働者への時間短縮や異動を提案。職員は公共一般に加入し、ガッチリと職場の連帯を築きつつあります。


業者交代、病院当局 要請で雇用守る

 墨東病院の清掃業務を今年度受託したビルメンテ会社の新東美装は、競争入札にダンピング攻勢をかけて、他社の平均入札価格が1億5110万円なのに対して、同社は7100万円でした(下表)。
 現場では労働者へのしわよせを心配した清掃員が公共一般へ相談に来ました。
さっそく組合は、病院当局に会い、現場労働者の継続雇用と労働条件維持を要請しました。
担当係長は「新業者に問い合わせ、雇用や労働条件は現状維持と確認した」と返答。
希望者全員が今年度も雇用継続される見通しとなりました。3月末のことです。

さっそく賃金切り下げか

 しかし会社は4月初旬、「赤字だから」と休憩時間の延長(日給減)や交通費削減を提示。「不満者はやめてもらう」と労働者を恫喝しました。

組合発足、団交で対抗

 この事態に対して公共一般は、説明会を開催。半数以上の従業員が参加し、勤務条件の一方的変更やパワハラ・セクハラの実態の怒りが出され、「頼れるのは公共一般だ」と次々組合に加入。『墨東病院清掃分会』が20人で発足しました。4月11日に会社と団交し、「労働条件変更は組合と協議確認を得て行なう」と確約させました。現在は 人で過半数を突破しました。

「ダンピング」を放任の都に重大責任

問題の責任は、コスト削減一辺倒で「最低入札価格制限なし」とする、安全サービスを軽視した都の入札制度そのものにあります。入札最低価格制限を設けないことが、ダンピングを招きます。そして、最賃すれすれ社保未加入など遵守(コンプライアンス)違反を誘発します。

過去にも激安で問題が

 12年度に今年度並みの安値で落札した別業者は、業務時間を短縮したり、給料遅配を招きました。
今回も同じ危険におかれています。

改善には公契約条例や総合評価方式導入を

 区や市では公契約条例や総合評価方式など、価格以外の基準を含めて選定する方式が広がり、労賃単価の水準を確保する方向にあります。この流れを無視する都当局の異常な姿勢が、委託先労働者へのしわよせと、ひいては病院利用者である都民の安全・安心への不安を呼び起こしています。  【中野】





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委託労働者がんばる


 「雇止め」「賃下げ」…自治体から切り離され、民間委託した職場で、使用者が一方的に労働条件を切り下げる無法が横行しています。各地でたたかう支部・分会の現場をレポート。 


北区
「うちはブラック企業」委託替え企業が一方的賃下げ

 北区の複合施設「北区元気ぷらざ」(元気ぷらざ)の指定管理者が14年度の入札で、フクシエンタープライズ(フクシ)に替わり、職員の勤務条件が大幅に切り下げられています。

 元気ぷらざで非常勤の事務職員として働く長島亮子さん(仮名)は、公共一般に労働相談に訪れ、「フクシから時給を150円も切り下げられ、『嫌ならやめていい』と言われました」と話しました。
また、フクシは変形労働時間制を導入。長島さんはこれまで、8時から16時の固定勤務で、超勤の際は残業代が出ていました。しかし変形労働時間制によって、早朝から深夜まで働く日や短時間勤務の日もあるなど、不規則な勤務条件になりました。

職員から不満噴出

 長島さんは元気ぷらざの設立からは15年間働いてきたベテラン職員。仕事を続ける中で、時給も上げてきました。
 しかしフクシは、「前回よりも落札価格下がった」ことを理由に、非常勤職員全体に一方的な賃下げを強行。
フクシの職員は非常勤への説明会で「うちはブラック企業ですよ」と勤務条件の変更を飲ませようと脅しをかけました。多くの非常勤職員が不満を持ちながらも、渋々雇用契約書を交わしました。
 また、フクシの雇用契約書には賃金額も明示されておらず、代表者の判も押されていません。長島さんが渡された、4月のシフト表をみると、フクシの正規職員の休みは2日だけと、労基法違反の実態が。
 長島さんは、「みんな同じような不満を持っています。組合を紹介してみます」と、職場の組織化の準備を進めています。 【稲葉】 


杉並支部
委託先の安定雇用に向けて、今年も前進

 杉並区井草地域区民センターは2013年度から入札が総合評価方式に変わり、その結果、引き続き昭和建物が受託することとなり、雇用継続を守らせました。
 区民センターは、2011年度に昭和建物管理株式会社が受託した際、組合員2人が不採用にされ、都労委で区と昭和建物を相手に職場復帰を勝ち取りました。【松崎】


新宿支部
不法業者排除し雇用継続

 新宿区路上喫煙パトロール分会は2月19日の都労委で「今後、区は組合からの情報提供に基づき調査を行い、その結果を示す」旨の調書を区と交わして終結しました。
 新宿区路上喫煙パトロール業務は2月に入札が行われ、引き続きニッセイファシリティが受託することになりました。組合は、区から業者に対し不法行為を行わないよう働きかけ、区を動かしました。
 12年度の新宿区路上喫煙パトロールの受託業者のクリーン工房に対しては、引き続き組合員を振るい落とした責任を不当労働行為として東京都労働委員会で争っています。【松崎】


八王子支部
委託・請負で傷害保険支給

 2月14日の大雪の日、八王子学校施設開放員分会のSさんは、学校の雪かき仕事の後、帰宅の雪道で転倒して負傷。個人請負で労災はないものの、前年度に組合が市との交渉で勝ち取った傷害保険(市負担)の適用の第1号となり、通院補償金が支給されました。 【中野】



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公共一般 基礎教育DVD完成


 組合員用の基礎教育DVDできました。支部や分会などで教材を活用し、組合員一人ひとりが成長し、組合活動を活発化させていきましょう。DVDでは新入組合員が「労働組合でできること」「労働組合のたのしさ」を伝えられる内容を心がけました。DVDは必要数を本部と支部に配置できるようにします。またDVD以外にもテキスト教材も作成しています。随時改訂していきますので、楽しみにしていてください。【武田】


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団結・お花見in大塚公園


 公共一般の団結お花見が4月6日、大塚公園にて催され、50人ほどが集まりました。
ぐずついた天候の中、途中で本部事務所に場所を変えましたが、自己紹介やうたごえなどで交流を深めました。



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