475号
2014年7月22日

主な記事のインデックス

 「日本を戦争する国にする」集団的自衛権容認を許すな

 支部交流集会 「5000人へむけて」組織拡大の「知恵」交流
 ニコン争議 わたしの主張
 職業訓練ユニオンリーフレットが完成
全14校をキャラバン宣伝中
 若者憲法集会声をあげよう!私たちの命と事由のために
  文レク企画 旧安田邸見学会
 連載 「カナリアは歌い続ける 14」
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「日本を戦争する国にする」

集団的自衛権容認を許すな



 「憲法9条を壊すな!」「日本を戦争する国にするな!」首相官邸前に連日のように響く国民の怒りの声。
地域の駅頭などでも幅広く取り組まれています。
安倍内閣が「集団的自衛権」の容認を7月1日に閣議決定して以降も、撤回を求める声は広がっています。


平和憲法(9条)と民主主義の否定
 日本以外の国が攻撃されても自衛隊を軍事行動に出すという「集団的自衛権」。戦後日本の国是「戦争放棄を誓った憲法9条」からは到底許されず、歴代自民党政府や内閣法制局も9条の下では認められないとしてきました。それを国会の議決も無しに内閣の解釈だけで変更したのです。この憲法・民主主義無視のやり方には、改憲派からも批判が。

「限定的」のごまかし危険明らかに
 安倍首相「限定的」「日本国民を守るため」など宣伝しましたが、政府の例示した日本国民を乗せた米軍艦船を自衛隊が語るとの例は、米軍が「米軍艦船は日本国民を乗せない」と表明し、ありえない想定とわかり、ごまかしは明らかです。
 閣議決定後、安倍首相は「中東の原油の海上輸送路での機雷掃海も有りうる」など「日本国民への急迫の危険」の枠を越えて範囲を広げ出しています。

関連法にも反対を
 秋の国会で、関連法の改訂が必要ですが、これへの反対を、閣議決定の撤回と共に訴えて行きましょう。


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支部活動交流集会
「5000人へむけて」 組織拡大の「知恵」交流



 5000人の公共一般の実現に向けて仲間を迎える知恵と経験を交流する公共一般支部活動交流集会が6月29日、ラパスホールで開かれ、42人が参加しました。
 集会は、中嶋祥子委員長が開会のあいさつをし、松崎書記長が基調報告。続けて、要求実現のための実戦的な経験を学ぼうと、公共一般のオルグから「雇止め撤回」や「空白期間撤廃」、「パワハラ克服」、「委託化のたたかい」の4つのテーマで報告しました。支部からは世田谷支部の田原徹書記長が、外郭団体でおきた雇止めを撤回し、使用者とたたかいながら職場内で11人を組合に迎えた経験を紹介しました。
 午後は、職種別ユニオンや組合活動などをテーマにした分科会が開かれ、仲間を迎えた経験や組織づくりの悩みなどが交流されました。
 最後に5000人の公共一般を実現しようと、参加者全員による団結がんばろうコールで締めくくりました。



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 ニコン争議
わたしの主張

元ニコン契約社員

 ニコン相模原製作所に2008年から派遣労働者として勤務していた元ニコン契約社員の組合員さんは「減産」を理由に雇い止めされました。
雇い止め撤回と未払い残業代・損害賠償金の支払いを求めて東京地裁に提訴しました。


 2008年2月からニコン同族子会社NSS(ニコンスタッフサービス)の専ら派遣として働きました。その後2013年9月にニコン本社直接雇用の契約社員(半年契約更新)として採用されましたが1回の更新も無く2014年3月末日をもって実質的な整理解雇を受けました。この措置は私だけでなく 人以上の同じ現場の非正規社員が受けて全員解雇されました。
 そもそも会社側が怪しい動きをしたのは労働契約法5年無期限転換権の法改正の直後でした。当時派遣元のNSSの営業の人に無期限転換権の話をしたら、どうも具合いの悪そうな反応で絶対にそうはさせたくない意図が見え透いていました。この無期限権でさえ労働者側には恩恵が少ないのに、経営陣は端から法の趣旨に反した決定をしました。結局、法改正前から懸念していた首切りによるコストカットが横行しました。
 先日、職安で同じくクビにされた当時の同僚の女性と再会しました。彼女の失業給付はいい条件で受けられ不満はあまりなさそうでした。話をすると仮に闘争に勝利しても、復職したら報復を受けるから意味が無いと考えているようです。なぜ不利益を被る方が遠慮する考えになるのか、理由は色々あるでしょうがこれは間違っています。また、私たちがしていた精密レンズ製造の仕事に対する誇りの欠如も多くの非正規の人に見受けられました。非正規は正規と同等の仕事をしても常に卑下している。これは間違いです。
 そもそも解雇は減産が理由と会社は主張しますがライバル社に全く太刀打ち出来ない状況を作り上げた経営責任は一切問われていません。非正規なら 世紀のように不況時の犠牲転嫁を堂々と行うニコンを許す事はできません。私たちをクビにするなら役員報償をゼロするべきです。なんとしても復職を勝ち取り横行する恣意的な待遇を格差是正させたいのです。



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職業訓練ユニオンリーフレットが完成
全14校をキャラバン宣伝中



 能力開発センターで働く、非常勤講師の方、専務的非常勤職員の方、訓練生の皆様へ、このリーフレットをどうぞご利用ください。
 職業訓練の教科書が2002年に有料化となり、普通課程は 年4月から有料化されました。
当時の都立高校と同額の年間 万5200円です。
その後、都立高校は無料となりましたが、職業訓練普通課程の有料化はそのままで、更なる値上げも出されています。
「職業訓練無料の原則」が世界の常識になっている今、私たちは無料に戻すよう要求し続けています。
そのようなニュースも折りこんで、このリーフレットを都内 校全ての能力開発センター校の校門前で、通勤・通学の皆様に配布する計画を立てました。
お近くの方、是非ご協力ください。


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 若者憲法集会−声をあげよう!
私たちの命と自由のために



 全国から1000人余りが集まった「若者憲法集会」が6月22日に都内で開かれました。
全体会では憲法9条の意義を学び、8つの分科会に分かれて安倍政権がねらう「戦争できる国」づくりの問題について学習・交流。
企画後には渋谷の街をデモしました。
 私は分科会「憲法でつくろう『健康で文化的な生活』」の講師として、憲法が保障する労働者の権利についてお話しました。
「探してもまともな仕事がない、働いてもまともに食べていくことができない」現在の社会状況は、憲法が生かされているとは言い難いです。
それは、主権者である我々が自分たちの足元で権利の行使をはじめていないことともつながっています。
 労働組合の活動に様々な制約がある諸外国とは違い、日本の憲法では労働三権などで認められているのであって、実際的な権利行使をはじめようと呼びかけました。


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 文レク企画
旧安田邸見学会



 文化レクリエーション企画・旧安田邸見学会が6月7日、強い雨の中ではありましたが、22人の参加で開かれました。
公共一般は昨年の大会で文化予算を大幅に増やしたことで、今回の見学会も交通費、入園料等が支給されました。
職業訓練ユニオンとしての初めての取り組みでしたが、組合員である古民家研究家の金田先生の、建物と技術への深い愛着と内容豊かな解説が、私たちを魅了しました。
 旧安田邸は文京区千駄木にある敷地450坪、建築面積140坪の近代和風建築です。
大正8年に建てられ、関東大震災も第二次世界大戦にも被害を免れ、今日までその姿を伝えています。
 柱や壁、床や畳、唐紙、欄間、床の間など、その一つひとつに当時の職人の技が活き活きと伝わってきました。
雨天の為庭園は見学できませんでしたが、どの部屋からも瑞々しい青葉と枯山水の石組みが眺められ、職業訓練ユニオンならではの素晴らしい見学会となりました。 


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 カナリアは歌い続ける 14

作 八重樫 節子
挿絵 小林 武雄


「教会(プラハ)」


 以前の私はドイツ歌曲に比重を置いてきたが、今回北とぴあでの8年ぶりのリサイタルは、7割を日本歌曲、残りをR・シュトラウスの歌曲にした。
「リサイタル」という言葉を辞書で引くと、独奏会、独唱会と出るので、単に1人でやる会と解釈してオペラ・アリアばかり歌う人もいるが、本来はやはり歌曲を中心に組むのが筋である。
曲の長さにもよるが1回に20曲前後を歌うことになる。
当然のことながら同じ雰囲気の曲ばかり並べるわけにはいかない。
シリアスな内容、明るい曲、コケティッシュな雰囲気と多面的なプログラムを組み、それを歌いわける技術も必要となる。
そして、リサイタルで成功する人を「リサイタリスト」と呼ぶ。
 現在の声楽界において、歌曲だけしか演奏しないという人は極めて少数派で、オペラ歌手を志しながら、歌曲も歌う人がほとんどである。
オペラを歌うにはまず立派な声が求められるので、音楽大学声楽科に入学すると、何よりも発声重視の教育がなされる。
 生まれながらに表現力や歌唱力、音楽性を持った人は良いが、あまり芸術面は教わらずに大学を卒業する。発声というものは声楽のすべての基本で、極めて重要であることは間違いないがあくまで「実学」であり、人を感動させるのはその先の感性・音楽性である。
しかし音楽家の中で最もこれを軽んじているのが、悲しいかな声楽界なのである。
ピアニストの指がどんなに速く動いても、それだけで評価されることはなく「サーカスみたいだ!」と揶揄されるのがおちである。
その他の楽器奏者も然り。
それなのに声楽界では実学がすべてと思い込む人は多く、そういう人に芸術面の重要性を訴えても全く受け付けない。
 ベルカント唱法という言葉を耳にしたことがあると思う。
イタリアで研究された美しい声を作る方法で、豊かな声量と長い息使いにより、低い声から高い声まで均一のなめらかな歌い方を目指す。
新国立劇場にかつて何度も登場したアルベルト・クピードというテノールはベルカント唱法を極めた歌手だったが、王様の役をやった時、元気な時も死ぬ時も全く変わらない美しい声であった。
それを喝采する人も多いが、つまらないと思う人も少なからずいる。初めて稽古場でクピードの声を聴いた時はうっとりしたが、すぐに飽きた。三大テノールとして世の中を熱狂させた故ルチアーノ・パヴァロッティもそういうタイプの歌手だったが、プラシド・ドミンゴは役者にしてもつとまる演技派で音楽表現も巧みなので、私はドミンゴのファンである。木下牧子さんという今最も売れっ子の作曲家がこう嘆いた。
自分の曲を芸大の学生に歌ってもらい「そこはささやくように!」と指示したら「今、この子の声を作っている最中なんだから、ささやくなんてとんでもない!」と指導教官に叱責されたという。
別の作曲家は「母は悲しき」を「ハハハ悲しき」と歌ったやはり芸大生の話をした。
日本の音楽の最高学府にしてこうなのである。
 かつて裁判の証言で「フィギュアスケートで言えば技術点にあたるものより芸術点の方が得意だ!」と言おうとして弁護団に止められたが、スケートはスポーツだから技術点が重要だろうが、感性のない音楽ほどつまらないものはないと、私は思っている。


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