事務局雑感



 ユースフォーラム第4期の皆さん、一年間ご苦労様でした。「五條のええとこみつけ隊」で掉尾を飾られたのは、お見事でした。
 思えば、第4期は、一つのターニングポイントになりました。メロディーフェアを誕生させた時期。整然とした規律を重んじながら、市職員幹部を対象に報告会を実施した時期。そして、ザックバランに語り合いながら、3年というサイクルで人材育成と提言団体の色彩を調和させようとした今回。紆余曲折を経ながらも、県内のまちづくりグループでは、(他市町村の関係筋から)最右翼の団体という評価をいただくまでになりました。これ偏に、フォーラムメンバー自身のご努力と関係各位のご理解とご協力の賜物だと思います。
 少年少女が”銀河鉄道スリーナイン”に夢と冒険とロマンの心を抱くように、この「フォーラム・エクスプレス」の前途にも幾多の障害がある代わり、「ユース・ドリーム」が一杯詰まっているとの思いで事務局を担当させていただきました。
 しかし、現実的には、夢と希望があふれるとき、落胆と失望のときが交錯しながら、フォーラム活動を展開されていたことは、良く存じ上げているつもりです。人というものは、結果や表面に目を奪われがちで、なかなか過程での苦労や”思いの汗”に心を向けてはくれません。だから、「無報酬でここまでやっているのに」という気持ちをもたれたときもあったかもしれません。焦燥感もあったことでしょう。しかし、逆に言えば、それだからこそ価値のある団体であり、活動であると思います。
 人間誰でも、趣味や仕事のためだったら、心も体も動きます。自分が選択した人生の中で邂逅した出会いだったなら、打算や利害も関係無しで動くこともあるでしょう。それが、ある意味で漠然とした、”まちづくり”というテーマに貴重な時間を使うということになれば、余程の文化的志向性か人間関係がなければ出来ないことだと思います。
 メンバーと事務局。メンバーと行政。悠久の歴史と麗しき山河に囲まれた、この五條市の輝かしき未来について、大いに語り合えるときの到来と、皆さんの更なるご活躍を、末尾ですが、心よりお祈りいたします。


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