Q002 新しい会計基準を導入したのに退職給付債務が減りました。なぜですか。

制度によっては新しい基準の導入によって債務が減少するケースもあります。
具体例としては以下のようなものがあります。

○定年退職金は企業年金で準備し、中途退職金は退職金で支払準備していた場合
退職金準備資金を2重に準備している格好になっていたため、実際の退職確率を見込んで計算する新基準のほうが債務が減ることがあります。

○ポイント制退職金を導入している場合
ポイント制の場合は債務の測定方法として「現時点で獲得しているポイント」を基準に債務を評価し、更に割り引き計算を行うので、今すぐやめると評価していた従来の基準よりも債務が減ることがあります。