シリンクス音楽フォーラム 21
Music Spot in Kansai 1

ベルギー フランドル交流センター 大阪
(ベルギー フランドル博物館)


〒543 大阪市天王寺区上本町8−2−6 大阪国際交流センター3階
TEL(06)773-8850  FAX(06)773-8855
開館 月〜金曜日 11:30AM〜5:00PM


 近鉄または地下鉄の上本町駅から徒歩10分程度のところに大阪市立の大阪国際交流センターがあります。ここは会議室や図書室などを備えた国際交流のための施設ですが、3階の一角がベルギー・フランドル政府による文化交流施設「ベルギー フランドル交流センター 大阪」です。

 ビルの中の小さなオフィスという感じのドアをあけて入ると、まず受け付けのカウンターと図書室(というより図書スペース)があります。書棚にはベルギー・フランドルに関する資料があるのは当然ですが、音楽関係の書物がずいぶんたくさん並んでいます。ニュー・グローヴ音楽辞典(日本語版も!)、MGGといった主要な音楽辞典もそろっていますし、LPも相当あります。これは以前におられた音楽愛好家の館長の影響力のたまもののようです。

 図書スペースの奥が多目的スペースです。パイプ椅子で120席配置できるとのことですが、スタインウェイのグランドピアノ(O−180型)、そして、チェンバロ、ベイヤード・カリヨンなどの楽器が無造作に置かれています。更に驚いたことに、奥の小部屋のようなところにはパイプオルガンが設置されているのです。

 ここではコンサートが行われたり、また、美術展、写真展、講演会などの催しが行われ博物館としての機能も果たしています。また、ここを拠点にした混声合唱団と女声合唱団が活動していたり、チェンバロやベイヤード・カリヨンのレッスン、ネーデルランド語の講座、そしてベルギービールの試飲会が開かれるなど様々な事業が行われています。

 他にも、このスペースを利用して一般の市民や専門家が参加できる音楽関係の事業が行われており、それぞれ案内のチラシが用意されていますが、ここではその要点をご紹介しておきましょう。

 ○博物館コンサート  一般市民が企画したコンサート(ヨーロッパのクラシック音楽を中心としたもの)で博物館が適当と認めたもの(博物館の後援事業)。(楽器演奏者は専門教育を受けた人に限る。)
   ・利用可能日 火、水、金曜日(4:15〜9:00pm)(1月、8月、祝祭日を除く)
   ・経費  55,000円および楽器使用料

 ○ピアノ発表会    博物館の後援事業として実施。
   ・利用可能日 原則第1、第3日曜日(11:00am〜6:00pm)
   ・経費  78,000円

 ○パイプオルガンの使用  専門的にパイプオルガンを学んできた人の練習用(入会金、使用料が必要)