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パラオについてキャッシュは必要食事ダイビングリゾートにて最終日に


今年も1月のスキー休みはダイビングに行くことにしました。
あれこれ悩んだ結果、モルディヴはアリ環礁のマチャフシが取れたのですが、彼の日程が厳しいということで、
急遽、パラオのカープアイランドに決定しました。

パラオは初めてです。
大物ガンガン、流れはビュンビュンと聞いていましたが、ランチはどこかの無人島で
上半身ウエットを脱いだ状態で、まるで猿山のサルのようにお弁当を食べるのだ、しかもそのほとんどが日本人で、
本島に滞在して、毎日ボートで1時間走って潜るというスタイルだ、とも聞かされていたので、
なんだか日本人っぽくって、リゾート性に欠けるなぁ、と今まで、特に憧れもしなかったのですが、
こんな短い日程(4泊5日)だと、無理してモルディヴ行くのも同じ事、と、決意したのでした。
これも何かの縁なのだわ、と。

さぁ、行くと決まると、がぜん忙しい。なぜって、ほとんど手元に資料がない!
インターネットの情報もモルディヴに比べて皆無といっていいありさま。知りたいことが、手にはいらない。
なぜ?あんなにポピュラーなのに。とにかく、八方手をつくして、調べ上げ、

いざ出発。

パラオはその魚影の濃さに定評があることはもちろんですが、それゆえ、ながれの早いことでも、有名。
あんまりそのことばかりがクローズアップされるので、心配になる程。
お正月の痛ましい事故は記憶に新しいですものね。SOSグッズとでもいいましょうか、必携!アイテムなるものも、
今まで、気にかけたことも無い物ばかり。とりあえず、一人に一つずつ、持っていなければ現地で買うように、
などと脅し文句に負けて、フロートを用意して行きました。
しかし、持っているか、と尋ねられることもありませんでした。

流れは、コイのぼり状態と聞いていたのですが、
これは、100%ポイントに留まって、フィッシュウォッチング、というダイビングスタイルによるもので、
ドリフトしている時は、さほど、流れは感じません。間違っても、逆行することなどないので。
ですが、やはり、ドロップオフの岩にしがみついているときは、なるほどコイのぼり状態です。
カレントフックなるものも、ここで、初めて目にしました。あれは、あれこそ、必携です(必携アイテム1)
ただ、先端が金具のフックより、カウボウイが使うように先端を融通の効くロープの輪にしたものの方が
エコロジカルでしかも安全確実だと思います。2〜3mのロープとBCに取り付けるフックさえあれば、簡単に作れます。
これは、写真を撮る方なら流れのあるなしにかかわらず体を固定しておけ、しかも両手が自由に使えるので、大変優れものです。
後、ビギナーの方へ、流れが早いし、しっかり着底しなければ、とウエイトを1kg増やそうか、などと、思いがちですが
――そんな事を考えるのは私だけでしょうか――、私の場合、
今回はフロートを付けていたから(フロートにも若干重りが付いています)ということもあり、たったの1kgのせいで、
ドリフトの際、ついて行けなくなる程、下半身が重く、フィンキック疲労?を起こしました。
適正ウエイトで着底できないなんて事はないので、普段どおりに潜りましょう。

これも大切な事、
私たちは普段、キャッシュといえば往復の国内の交通費、空港税分の日本円と、チップ分の現地通貨しか持ちません。
欧米では、クレジットカードが当たり前。モルディヴでも、
初日にフロントの金庫に貴重品(パスポート・キャッシュ・カード)を預けっぱなし、チェックアウト迄、
すべてサインで済まし、カードで精算でしたが、アメリカのようで、どっぷりアジアなのか、パラオでは、
ほとんど全てキャッシュだと思って下さい。PPRなどのような高級リゾートはおそらくカードが使えると思いますが
コロール滞在、及び、カープIs.滞在の方はよーく計算して、US$キャッシュ――TCでもダメ!!――
を持って行きましょう。空港税$20、ダイビング許可証フィ$15ももちろんキャッシュ。

許可証はダイビングショップで支払い、発行してもらえるので、リゾートがカードOKなら、問題は無いでしょう。
リゾートに関しては、旅行社で確認できるので、ここでは、それ以外について思い当たることをならべます。
まず、コロール島最大のショッピングセンター(といっても小さい)WCTCではカード、日本円が使えます。
しかし私たちがお勧めしたいのは、もう少し西側にあるパラオショップです。
なかなか素敵なおみやげものが見つかるとおもいます。もちろん、キャッシュ。

さて、食事事情。
コロール滞在だと、毎朝・夕食をどこかで取るか、スーパーで調達するかしないといけませんが、
お湯が沸かせるなら、カップラーメンなどが作れますが、おいしそうな、パンやおにぎりといったものはなく、
飲み物もビールかコーラがいい所でしょう。
こっそり、日本からパンや、おかしなど、持っていくことをお勧めします。
むこうで、カップラーメン買うくらいなら持っていった方がマシ。
あと、飲物もスーパーで買う方が安い、とありますが、カープのコテージには、冷蔵庫などありません。
もし、冷やして欲しかったら、ダイビングボートに持込み、昼食の飲物用クーラーにいれてもらいましょう
(但し、1.5Lペットボトルなんていうのは無理です)。
カープ滞在の人もその日の夕食と翌朝食は忘れずGETする事!と書いてありますが、
機内食がダメと言う人でなければ夕食がでる(CM953コロール20:40着の場合)ので、それほど困らないし、
機内食のパンをもちこめば、朝食もいらないでしょう。まぁ、食べ盛りの方にはあてはまりませんが...。
WCTCならもう少しマシな物があったかもしれません。

昼食は、リゾートにより若干違いはあるでしょうが、日本食のお弁当スタイルです。
PPRでは、あつあつの玉子丼などがあり、雨で強烈に寒い日は恨めしかったです。
それと、どんなに寒い日でも、キンキンに冷えたジュースか水です。
500mlのミネラルは味も良く、助かりました。
“PPRの玉子丼”と“寒い日”については、ダイビングの項でお話しましょう。

カープの朝夕食。
ブッフェスタイル、と言えば聞こえはいいですが、大皿に乗った料理を好きなだけ、という物です。
ブッフェじゃん、と言われるかもしれませんが、あえて、私は、ブッフェとは、いわず、大皿料理といいましょう。
味は、いいです。豚・鶏は近くに飼育小屋があるらしく(探検に行ってください)自給自足らしいのですが、
牛肉もあれば野菜も豊富で、和洋中の味付けで飽きません。
決して、豪華ではありませんが、家庭料理といった感じです。
冷たい水か麦茶(朝はジュース)に味噌汁かスープ、白ごはんやチャーハン、ピラフと様変わりします。
豆腐やワカメやタクアンまであって、反って、外国で思いっきりもてなされているかのようでもあります。
コックさんは多分二人ほどいて、内、男性の方は、ルームメークもしてくれます。
ガイドもレストラン(ダイブハウスと呼ぶ)の掃除やら色々兼業で仕事をしていて、なかなか大変そうです。

さて、先に持物の所で少し触れた、ダイビングですが、
まずは、私たちの行った1月の気候について。12月頃はいつも風が強いらしく、
1〜3月はそれも止み、ベストのはずが、97年と同じく1月いっぱい強風で(97年はこれに雨も加わった)
2月中旬〜4月がベストの様。だから、先程も書いた様に、雨が降ると無茶苦茶寒い!
昼間、ボートの上でも死にそうなくらい寒い!
絶対に、パーカー(雨避け、風避けできるもの)必携!(必携アイテム2)
しかし、ひとたび日が照ればそこここに書いてあるとおり、日焼けには充分注意しましょうということで、
日焼け止めも必携!(アイテム3)そして、いつも素足でビーチを歩いている私と同じあなたは、
ビーチサンダル必携(アイテム3+)。とにかく、モルディヴとは違う!!のだ。
そしてもう一つ、ドロップオフがほぼ垂直なパラオでは、
ケーブはもちろん、普通の壁を見るだけでも水中ライトはこれまた必携(アイテム4)

ダイビングスタイルについては、
ドリフト・コイのぼり・45分・5m3分停止・エアがたっぷりあってもバディで浮上。という所でしょうか。
着いた夜はコロール泊なので、翌朝ダイビングの用意をして、荷物も分けて、7:30のピックアップに運ばれ、
港のショップでダイビング許可証を発行してもらう。
許可証、ログブック、パスポートを預け、約1時間でカープアイランドへ到着。
この間、荷物はボートの底に入れ、必ず、ふかふかクッションの上に座ること。
なぜなら、これでもかといわんばかりにかっ飛ばすから。水着でよかった!と思うはず。
いったん降りてチェックインを済ませ、コテージのナンバーを聞いて、荷物にタグを付け、貴重品を預け、
再びボートに他のゲスト達と乗込む。ボートはゲストの数により8人くらいずつで数隻出るのではないでしょうか。
私たちはたまたま同じような日程の人同志で、ガイドも同じだったので、色々なポイントに行ってくれました。
ポイント迄は10〜20分。コロール滞在の人はあの朝のかっ飛びボートで毎日行き来するのかと思うだけでも、
まずカープにして良かった、と自分の選択を誉めてあげたくなる。
昼食ポイントは上陸できるビーチが限られているらしく、
私たちは3日間共、同じ場所で錨を下ろし、ボート上で取りました。
お弁当と飲物を頭に乗せて、ビーチへ行くこともできます。
ここで、たくさんのショップのボートと隣り合わせになります。
PPRのガイドもゲストも若いのノリで、茶髪にピアスに女子大生といった感じでした。
お弁当もウォーマーに入っているようで、アツアツのサービスでした。高いだけのことはある。

休憩・昼食・スノーケル・昼寝などした後、2本目。
その日帰るゲストも「勧めはしませんが、止めもしません。」というスタイルなので、
半数くらいの人が潜っていました。そんな時は、少し早めに島に帰ってくれる様です。
2時ごろカープに到着。帰る人は3時ごろコロール行きのボートが出るので水着のままボートに乗っちゃいましょう。
どうせ、あのかっ飛ばしボートの上では多少濡れますし。
最終日のナイトダイビングやロングポイントへは5人以上集まればしてくれるみたいです。
この、追加の費用や、割増し料金、また、ツアー代に含まれていない最終日のダイビング代
(通常2ダイブ昼食付き$115、ロング+$35等)なども全て、キャッシュですので、
これらを予定している人はもちろん、そうでない人も、
キャッシュが無くてせっかくのコンディションの海に潜れなかったなんてことのないように
たっぷり現金を持っていきましょう。最終日潜らないなら、昼食だけ注文する形となります。$7.5。

器材洗い場も干す所も広く、水もたっぷり出ます。ただ、地下水を汲み上げているらしく、
真水と言ってもかなり塩分はあります。シャワーも同じです。節水はどこでも同じです。

3時ごろからもう極楽リゾートです。
モルディブと違って、あまりスノーケルもできそうにないし、ということで、ダイブハウスでログ書きしたり、
読書をしたり、寝そべったり...。でもそれは、ヨーロピアンにまかせましょう。
我々日本人は短い時間を有効に、ここは裏庭のような茂みからすぐのところにあるジャングル探検に出かけるのです。

裏の茂みとバカにしてはいけません。私はナメていました。
「山へ行くとダニを持って帰るからそのまま寝ないようにね。」って、もっと早く言ってよ!
そういうわけなので、すぐさま洗えるような服装と、ダイビングブーツといういでたちで、水中ライトを持ち、
できるだけカメラはコンパクトなものにして
(私はといえばワンピースにスニーカー、一眼レフカメラとライトを携え顔の汗を拭うことすらできず、
しかもそのカメラですら鍾乳洞内は写せなかった!!)、まずは鍾乳洞へ行きましょう。
大小二つほどあるらしく、どちらも少し、両手を使って這い登らねばなりません。
洞窟の中は暗く、風が入らないので、蒸し暑く、こうもり達もいます。ひとつしか行けなかったのが残念。
早めにガイドの松田さんにお願いして、ダイビングから帰ったら、すぐ行きましょう。
もうひとつの名所はストーンマネーの遺跡です。
後は、近くで汐が引いた時に潮干狩りをして、その日の夕食のお味噌汁に入れてもらったりできるようです。楽しそうでしょ?
カープで飼っている?犬達もみーんなついてきます。その後は、ダニを落としているのか、大好きな水遊びです。
下にはおこぜやウニなんかがいるから、素足で海に入るな、というのは、犬には関係ないのでしょうか?

最終日は12時チェックアウト、
ダイビングをするなら、その前に済ませます。
器材も着替えも、精算も全て、コロールにあるショップでできるので、問題は無いでしょう。
3時ごろのコロール行きの例のかっ飛びボートに乗るわけですが、今度は急ぐ理由もないので、
ゆっくり70アイランズの中を通ってくれます。なかなか良い眺めです。
途中ナチュラルケーブという、その名のとおり自然に削られてできた逆U字型の岩の前で、
ボートを止め、記念写真まで撮ってくれました。
島はなんだか素朴だけれど、こういうサービススピリッツや、オフはTシャツにジーンズとナイキで、
ストリートバスケットなんてやっていたり、ゲストに気軽に話掛けてきたりする人懐っこさは、アメリカだなぁ、
と感じさせます。チップの習慣はありませんが。

港に着いたら精算します。
そのあと、好きな所まで送っていってくれます。この後空港迄のピックアップは20:00ごろなので、
ダイビングをした人はカープレストランで乾くまで過ごすのもよし、とりあえず詰め込んで(荷物は空港迄、持っていってくれる)、
街まで送ってもらうもよし。別れ際、別の所で、拾って欲しければきちんと伝えておきましょう。
20:00に拾われ、空港でのチェックインのお世話までしてくれます。
この後着くゲストを待つのでしょう。荷物を預けたら、コーヒーショップで一休み。

短かったなぁと思い返しながらグアムで6時間トランジットを過ごすため、真夜中なので熟睡していたら、
なんだか、うるさくて眼が覚めた。
関西国際空港行きのゲートの前はサイパン・グアム帰りのツアー客であふれていた。
どういうことか、そう!これらは皆、関西人。
うるさーい!!!黙れ!黙れ!黙れ!3秒黙ると死んでしまうかのようにしゃべる、しゃべる。
おじさんもおばさんもお腹の中から、声を出す。
茶髪ロンゲのお兄さんと私たち、向かいのからっぽのゲートへ避難する。そこへ、ディレートのアナウンス。
おじさん・おばさんたちは当然聞いていない。どうやらゲートが変わったことだけは解った様子。
出発予定は2時間遅れ。知っていたら騒がないわけがない。それでも動かない乗客に乗務員が直接アナウンス。
「当機は機体を変更しますので、(14番7:10発から)10番ゲートへ8:30発の予定となります。」
おっ、1時間遅れで済んだみたいね。などとは誰も思わない。
「えー!なんでぇ?どこにぃ?おくれるのぉ?何時ぃ?」の大合唱。自分もこの人種なのかと思うとうんざりする。
これほど関空行きの飛行機がいやだ、と思ったことなどない。
これより早い成田行きに飛び乗ろうかと思ったほど。関西人、もう少し時間と場所をわきまえましょうよ。


Copyright by Mie 1998



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