福岡正信

NHK「二十一世紀の日本人へ」から。

(自然農園を開いたきっかけを問われて) 強いて話せば、やっぱり思想が一変したという……あることに気がついた時から、もう自分の生き方は自然農法やって百姓になって生きていくだけだと。 食って寝て生きておればいいという結論が出てしまったんですね。 方法も……何もしない。 人間の知恵を否定し、物に価値があるんじゃないと。 人間が生産しているんじゃないんだと。 自然が作っているんだ。 草一本人間が作っているんじゃない。 人間の知恵と力とは全く役に立っていないのだということに、25才の春に気づいた。

「便利な」というのはどういうことですか。 便利なという言葉はそれを必要とする条件を作った時に便利なのであって、ここにおってメシ食って寝て果物食っておるんだったら何も、車は要らないでしょう。 金儲けをしよう、他所に行きたいという時に必要なものだ。 便利なというのはね、逆に言うと不便なことをこしらえてるということなんだ。 不便だから便利なものを求める。 本当は人間に不便なということは何もなかった。

えらいっ。


書籍

ビデオ

「ビデオ・ドキュメンタリー 福岡正信インドへ行く」添付のコピーから。

【解説】
福岡正信(85)さんはこの60年間、人類の農業の在り方が地球の生き物たちを殺し、生態系を破壊し続けてきたと主張して来ました。そして耕さず苗を使わず除草も水も肥料も農薬もやらない新しい考え方の自然農法を実践し提唱してきました。近年は多くの国を訪問して独自の文明批評を展開しながら自然農法の種を蒔き続けています。
福岡さんは農業の改革と共に、私達の生き方や価値観を考え直す提言をしてきました。自然が損なわれてゆき、様々な問題が顕われて来ている今、私達はその提言にどう応える事が出来るのでしょうか。
1997年10月、福岡さんはガンジー派の国際セミナーに招かれてインドに行きました。この年はインド独立の父ガンジーを記念する式典にも招かれて自然農法の講演をしました。国際セミナーの開かれたワルダでは、周辺の多くの農民に招かれて実地指導とワークショップを行いました。10年前から自然農法を続けているダハヌには、素晴しい自然農園がありました。
福岡さんの話す英単語の意味
デザート=砂漠 インセクト=虫(害虫) ファテライザー=肥料 バイラス=ヴィールス菌 メディシン=農薬 ファンガス=カビ レリジョン=宗教 サイエンス=科学 フィロソフィー=哲学
*周辺の雑音などが被ってしまい、福岡さんの話が聞きとりにくいと感じる箇所があるかも知れません。どうか悪しからず、ご了承下さい。

【チラシ】
ビデオ・ドキュメンタリー 福岡正信 インドへ行く
生き物たちの惑星「地球で生きるために」
自然農法・福岡正信 粘土団子が地球を救う。
農法監修福岡正信/粘土団子指導本間裕子/演出今泉光司/制作サルボン(非営利映像制作)
NTSC VHS/BTC STEREO 日本語版・59分 英語版・61分
テープご希望の方は、葉書に住所・お名前・電話番号を書いて送って下さい。日本語・英語版共1本3800円の協力をお願いしています。(送料270円)
111-0041 台東区元浅草4-8-5 サルボン宛

福岡正信さん(大正2年生)はこの60年間、人類の農業の在り方が地球の生き物たちを殺し、自然を破壊し続けてきたと主張して来ました。そして耕さず苗を使わず除草も水も肥料も農薬もやらない新しい考え方の自然農法を実践し提唱してきました。
福岡さんはこれまでに7冊の本を執筆しています。初作の「わら一本の革命」は世界10カ国以上で翻訳出版され、多くの国を訪問しては自然農法の種を蒔き続けています。1988年にはその功績に対してインドのデーシコッタム賞(最高栄誉賞)とフィリピンのマグサイサイ賞、1997年には第一回のアース・カウンシル賞が贈られました。
福岡さんは農業の改革とともに、私たちの生き方や価値観を考え直す提言をしてきました。自然が損なわれて、様々な問題が顕われて来ている今、私たちはその提言に、どう応える事が出来るのでしょうか。
この作品は1997年に福岡さんがインドを訪れた時に同行させていただき撮影したものを、多くの方の協力を得て自主制作したものです。作品には福岡さんと本間裕子さんの協力を得て、種蒔きの方法・粘土団子の作り方解説を入れました。
多くの方に観ていただくことを祈っています。
今泉光司
*サルボンでは、フィリピン・バギオ市周辺の山岳地帯で、この作品の上映活動を行っています。

【資料】
ビデオ・ドキュメンタリー 福岡正信 インドへ行く
生き物たちの惑星 地球で生きるために
自然農法・福岡正信 粘土団子が地球を救う。
BTC VHS STEREO 59分 日本語版 1998年
福岡正信 本間裕子 牧野財士 森岡尚子 池ノ谷由里子
協力 Acharyakul国際セミナー Kisan Mehta R.T.Doshi Harshad J.Kamdar 矢島三枝子 (株)ティエラ
音楽 from GOOMVU(Philippines) 作曲 Arnel Banasan produce 反町真理子 Vob Aves
制作協力 ESTEA
演出 今泉光司
制作 SALBONG(非営利映像制作)
111-0041 東京都台東区元浅草4-8-5 TEL 03-3843-0877
福岡正信
1913年 愛媛県生
1933年 岐阜高等農林学校農業部卒業
1934年 横浜税関食物検査課勤務
1937年 帰農。一時自然農法を始める
1939年 高知県農業試験場勤務
1947年 帰農。以来自然農法一筋
1988年 デーシコッタム賞 インド、ラモン・マグサイサイ賞状 フィリピン
1997年 アース・カウンシル賞
著作7冊「わら一本の革命」「自然を生きる」他 春秋社
*この作品は英語吹替版を作成してあります。ご希望の方は、葉書でお申し込み下さい。サルボンでは、フィリピン・バギオ市周辺の山岳地帯で、この作品の上映活動を行っています。


おまけ

以下は「喫煙日記」中の「福岡」検索結果。

0206.html 31: 甲田先生の主張を読んでいると、福岡正信・広瀬隆・魚柄仁之助などマトモな考え方をする人たちのことが次々と頭をよぎる。
0303.html 27: ここ数日ずっと川口由一と福岡正信の本を再読していて、気分が「自然」に向いているところ。
0320.html 23: 福岡さんの名は載っていなかったが(載っていたのは浜美枝と知らないエッセイストの名前--麻生圭子--だけ)、見てみることに。
0320.html 28:

  • 福岡さん登場!88歳。淡々とわらの偉大さを語る。
    0320.html 32:
  • やはりトリは福岡さん。福岡さんの手になる珍妙な書画でおしまい。
    0327.html 41: 趙治勲「地と模様を超えるもの」、宮崎市定「自跋集」、甲田光雄「少食健康法」、福岡正信「無II」、書名を忘れたが稲作りの本。
    0721.html 36:
  • ということで、蔵書の再読。僕はやはり福岡さんや広瀬隆が好きだし、処世という意味では仁ちゃんに帰ってくる。
    0725.html 58: 福岡正信「わら一本の革命」「無III 自然農法」を買う。
    0731.html 78:
  • 福岡正信「自然に還る」買いました。
    0802.html 43: 福岡正信氏の著書ばっかり読んでいる。
    0810.html 53: 野菜栽培を永田式でやるか福岡式でやるか悩みつつ毎夜おふたりの著書を読んでいるのだが、たとえ小さくとも小世界を形成する畑ならともかく、人工的なプランター環境で福岡式は無理かという気がしてきた。プランターの土を徐々に瓦礫や川砂に切り替えているが、確かに虫など
    0814.html 29: きょうは福岡さんの「自然に還る」と川口さんの「妙なる畑に立ちて」を見つけ、購入。
    0922.html 50: きのう「NHKばかり見ている」と書いたのが頭に残っていてテレビ欄を眺めていたら、なんと福岡正信氏の出る番組がある。
    0924.html 58: 福岡さんのビデオ、また見る(二十一世紀の日本人へ)。
    0927.html 97: また福岡さんのビデオを見たり。
    0928.html 68: 福岡さんのビデオを注文したり。
    1004.html 19: 去年の今ごろしきりに福岡さんのビデオを見ていることを知り、昨夜久しぶりに見た。
    1004.html 59: 帰宅したら、福岡さんのビデオ「ビデオ・ドキュメンタリー 福岡正信 インドへ行く 生き物たちの惑星 地球で生きるために 自然農法・福岡正信 粘土団子が地球を救う」が届いていた。
    1005.html 45: また福岡さんのビデオを見たり。
    1008.html 49: 福岡さんのビデオの代金を振り込んでから大学へ。
    1205.html 40: (たぶん、老子とか福岡正信とか広瀬隆とかに答えはあると思うんだけど。ちがうかな?)