『李賀詩集』復原の試み
底本は宣城本。
対校に用いるのは蜀本。
異動箇所について、画像から読み取れる補刻・「剜改」状況を記す。
- 李憑箜篌引……底本は補刻ゆえ蜀本に従うが、再考の余地あり。
- 02 空白/空山
- 06 露泣/泣露
- 09 錬石/練石
- 殘絲曲……底本は補刻ゆえ蜀本に従うが、再考の余地あり。
- 還自會稽歌(并序)……底本は補刻ゆえ蜀本に従うが、再考の余地あり。
- 出城寄權璩楊敬之
- 示弟
- 竹
- 同沈駙馬賦得御溝水
- 始爲奉禮憶昌谷山居
- 03 ◎長槍/長鎗……底本は木へんの部分を補刻しているように見える。〔原田校〕宋蜀本などが「長鎗」とし、それがよい。米の名で、東南アジアの米のように細長い。
- 七夕
- 過華清宮
- 04 ○紫錢/紫泉……文字からは判定できず。「紫錢」は紫色に焼けた苔。4179「巫山高」に「曉風飛雨生苔錢」あり。「紫泉」だと紫色の泉(色がおかしいような気がする)。また第8句の「泉上有芹牙」と「泉」が重複。「紫錢」のほうがよさそうだ。
- 08 ◎牙/芽……宋蜀本の「芽」は字形に違和感。
- 送沈亞之歌(并序)
- 11 ◎歸江/歸家……宋蜀本の「家」は補刻か(ここには、「家」字が入るだけのスペースが本来ない)。意味の上でも「江に歸る」で呉興の才人沈亞之が呉江に帰ることを言い、違和感なし。
- 詠懷(二首)
- 〃
- 追和柳惲
- 春坊正字劔子歌
- 貴公子夜闌曲
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© Yasuhiro NOHARA