一昨日の晩、布団に入ると足が暖かいものに触れた。 予想していなかったので、びっくりした。 毎晩足が冷えて辛がっている私のために、泥がめが湯たんぽを入れてくれていたらしい。 でも、こっそりそんなことをされたら、驚いて心臓が縮んでしまう。
蹴りを入れておいた。
でも、本当はとてもありがたい。 冷えを感じず、すぐに眠れた。 嬉しいことに、昨日も湯たんぽを入れてくれた。
泥がめは、「こういうことは『いつも心に太陽を』の気持があったらいくらでもできるもんや」と言う。 まあ、そうなのかもしれない。 私も見習って昨夜は食器を洗ってあげた。
で、昨夜。 何かの拍子に(たぶんテレビを見ていて)泥がめが「僕との出会いはかけがえのない出会いやったか」と聞いてきた。 もし私が「そうだ」と答えて泥がめが違う答えを言ってきたら癪なので、先に「シカくんはどうなん?」と聞いてみた(最近泥がめのことをシカくんと呼んでいる。雰囲気が鹿みたいだから)。
「うーん、うーん」と真剣に考えている。 嘘も方便っていう言葉、知らんのか。 あげく、「それなりにかけがえのない出会いやったかな」などと答える。 それなりにぃーっ? どついたろか。
私も「そんなら私もそれなりにや」と(当然)言い返したら、「それは、いつも心に太陽を抱く人の取るべき態度とちゃうで。競う心がまじってるがな」と諭された。 そう言えば、私には「あんたがこうなら私もこう」と張り合うところがある。 修行が足りぬと反省。
ときに無償・無限のやさしさを見せてくれる泥がめを見習おう。
きのうは泥がめと服部緑地に行った。 運良くというか、運悪くというか、また植木市に遭遇してしまった。 「緑地、行こ」と誘った時はそれほど乗り気でなかったのに、植木市ののぼりを発見したとたんそわそわし始めている。
案の定、喜々としてあした葉の苗なんて買っていたが、「本当は探していた木があったんや。おっちゃんに聞いたけど、そんなん山になんぼでもあるから市では売らんって言ってたわ」とのこと。 何の木か知りたかったので「なに?」と聞くと、「双葉より芳し、っちゅうやつや」とまた訳の分らないことを言う。
なかなか答えようとしなかったが、問い詰めると、ぐずぐず言った末、ようやく「せんだんや」と教えてくれた。 でも、「せんだん」って何?
夕食は、支度をする前に泥がめが「青汁のしぼりかす+小麦粉+水+蜂蜜の薄焼き」を作り、それを食べたらお腹がふくれてしまった。 晩ごはんはパスすることに。 で、食べおえるとすぐ、泥がめが食器を洗いだした。
負けてはならじと古新聞の整理を始めたら、「あーよかった。率先スイハンしたおかげで感化の作用が出たわ」などとまたまた訳の分らないことを言う。 「ごはんなんか炊いてへんやん。食器洗ってるんやん」と突っ込むと、「スイハンってごはん炊くこととちゃうで」だって。
もおー。 スイハンって何よ? せんだんって何なのよ? ちゃんとした日本語、しゃべってよ。
昨夜仕事から帰ると、泥がめが「おっ、カーテン、きれいになってるなあ」などと言う。 確かに、フックが足りなくてブラーンとなっていた所が直っている。 「そうやなあ」と同意すると、今度は「おっ、ホームごたつのコードがなくなっているなあ」と言う。 確かに、邪魔だったコードがなくなっている。 「ほんまやなあ」とあっさり答えておく。
昼間のうちにいろいろとやってくれるのはいいけど、なんか感謝を強要されているようで不快。 私だってちゃんとやっている。 いいところを見せようと、取り込みっぱなしになっている洗濯物をたたみ始めた。
小物ハンガーについている洗濯バサミがしばらく前から取れ始めていたのだが、また新たに1つ取れた。 「もうこのハンガーあかんなあ」と言うと、「先週生協に注文しといた」だって。 いやになっちゃう。
腰の調子が悪い。 少し椅子に座っていると痛みが出てきて、我慢できないほど。 毎晩のように、旦那様にマッサージしてもらっている。
それなのに仕事がたまり気味で、連日の残業。 今日も休日出勤。 死ぬ。
昨日は元与太呂。
帰り道、泥がめが「今日は授業もあったし、食器洗うの、面倒やった。もうあんまりやりたないと思いながらやった」と言う。 「置いておいたら私がやるのに」と言うと、「置いといたらどんどんたまって、ケロタンが洗うのも大変やし」といじらしい。
疲れの見える横顔を眺めながら、今度から私が洗ってあげようと心に決めた。
けど、わたし、沖縄に遊びに行くんだった。 あはは。
このあいだ、泥がめが「新しいあだな考えたんやけど」と嬉しそうな顔をして言ってきた。 つまらないことを考えている時の顔だ。 聞くのも億劫だったけど、相手にしないといじけるから、「なに?」と聞いた。
「あだなって、『ちゃん』とか『くん』とかついていたほうが可愛いやろ?」
「うん」(それで?)
「ケロタンは『たん』やしな」
「うん」(わかってる)
「それでな、『くん』がついてるやつ考えたんや」
「うん」(はよ言え)
「『暴君』っていうねん」
どついたろか。
一昨日の晩、自分のお腹の鳴る音で目が覚めた。 びっくりした。 あんなに大きな音がするとは。 「今の何?」とごまかそうとしたけど失敗。 「あんたのお腹の音や」としっかり指摘された。
昨夜。 6時間にわたる飲み食いのあと、泥がめが喜々として帰ってきた。 で、機嫌よく眠ったのはいいんだけど、深夜、突然私の頭に蹴りを入れてきた。 驚いて飛び起きると、いつもの体勢とは直角に寝ている。 起きてるあいだにできないことを寝ているうちに果たそうとしているのかしらん。
腹が立ったから起こして聞いてみると、暑くて寝苦しかったとのこと。 実は泥がめの配慮で、私に涼しいようにと私の布団を網戸側に並べている。 そのため、私のほうによく風が通る。 風を求めてぐるぐる回っているうちに、私の頭を蹴ったらしい。 せっかくの配慮がアダになったような感じ。 ……でも、驚いた。
最近、家に帰るたび、どこかがピカピカになっている。 マメな亭主をもつとラッキー(そう言えば、今日はカレー粉でカレーを作ったらしい。これもラッキー)。
掃除に熱中しているのはイエローハットの社長の本に感動したためらしいが、私にも読め読めと言うのがちょっと鬱陶しい。 私は本など読まない。 読書は人間を不幸にする(と思う)。 旦那様が読んでいる日記の人たちはみんな読書家みたいだけど、立花さん以外、
で、放っておくと、こっそり私の通勤カバンの中に本が入れてあったりする。 何考えてるんだか。
今月は、旦那様をおいて月末に4日ほど沖縄旅行に行く予定。 久しぶりのダイビング。 旦那様には悪いけど、わくわく。
えらいことですよ。 衣替えもせず冬服から何から鴨居にひっかけたりタンスに乗せたり適当に放っておいたら、部屋中私の衣類だらけになってしまった。 ちゃんと整理しないと旦那様に何か言われる。
ん?まてよ。 旦那様の本も枕元に山積みになっている。 整理が下手なのはお互い様。 これなら反撃もできるし、言われたってだいじょうぶ。
う、このごろ旦那様は古本屋でちょっとずつ本を処分しているらしい。 下手に反撃すると「じゃ、本処分するから服も処分して」って言うかも。
いけませんよ、それは。
旦那様はシンプルライフなんて勝手なことを言ってるけど、服は女の命。
捨てるなんて、考えただけでもパニック。
どうしよう、どうしよう、どうしよう、どうしよう。
テレビを見ていると、泥ガメがお茶をいれてくれた。 いれてくれたのはいいが、ほんの数滴分しかない。 「あほか」と思っていると、「これが本当のおいしいお茶のいれ方なんや」と自信満々に言う。
最初は濃くてウエーッとなりそうだったが、確かに後味がさわやかでおいしい。 「お茶っていうもんはな、……」といろいろ講釈してくれた。 何でもよく知ってる人だ。 感心。
就寝前、泥ガメが買っていた日経ヘルスのダイエット記事をパラパラ読む。 ページをめくっていると、「これが煎茶道」と特集記事。 あの講釈は丸々受け売りだと分かった。 わかりやすいやっちゃなあ。
なんか、歩く人が主人公の小説を読み聞かせたいらしく、深夜、横で音読を始める。 眠いのに邪魔。
「永遠の仔」ついに読了。 いろいろと考えさせられる小説だった。 ◎。 悲しい気分が残ったのは残念だけど、これだけの物語だと仕方ないのかもしれない。
腹立たしいのは、まだ読んでない先のストーリーを教えようとする泥ガメ。 あれこれ要らんことを言うので本気で腹が立つ。
(えー、本人からクレームがついたので書き直し)
先週、旦那様が「ちょっとリクエストしていいかなあ。久しぶりにカレーが食べたいんやけど」と言っていたが、私だって忙しい。 (愛しているから作ってあげたいのはやまやまだけど)無視。
きょう帰ったら、カレーの香り。 がまんできずに自分で作ったらしい。 (私自身すごく食べたかった。でも、このところ忙しく、あきらめかけていた。とてもうれしい。旦那様に感謝。……ということで、) へっへっへ。 私も食べた。
なんか、旦那様はまた変なものに凝って、ブラックジンガーとかいう炒り玄米粉を喜々として飲んでいる。 熱湯にとき、お茶のようにして飲むのだが、とくのが面倒くさい。 私はいつも旦那様がつくるのを見計らって横取り(もちろん感謝しながら横取っています。いつもありがとう)。
水道代は私の担当なのに、また旦那様に払いに行かせてしまった。 ある程度の現金をいつも持っておかないのは悪い癖。 きのうの与太呂も旦那様に出させたまま。
あとで返すとは言え、お金のことはその場その場ですませられるよう心がけよう。 そう言えば、私の経済状態についての報告も長い間していない。
私は旦那様のようなケチくさい人間ではないが、ルーズなところがある。 反省。
なかなか「本当の私を探す旅」に私が出てこないと不満に思っていたら、25日にやっと出てきた。 「感動的でない」とあやまっているけど、私は感動した。 オフィスで読んでいて、ちょっと泣いてしまった。 ありがとう、旦那様。
……と、感動を胸に会社から帰り、夜、化粧を落としていると、トイレから出てきた旦那様が「なんか、便器、きれいになってるなー」と(自分で掃除したくせに)イヤミなことを言う。 せっかく感動しているのにあほな亭主だ。 許してあげようかとも思ったが、つけあがるといけないから殴っておいた。
きのうは旦那様が崇拝しているヒクソン=グレーシーの試合。 ヒクソン先生はやっぱり強い。 でも、船木もいさぎよくって私は好感をもった。
会社の後輩の結婚式。 二次会に行く。
帰宅すると、生協のチラシ(次回注文用)に何か所か印がついている。 豆腐・玄米……イ、イビキストッパー? 殴ったろか。
昨日は、ほんの一瞬の停電(落雷のためだったらしい)だったのに、会社のサーバーやスクールのマシンが落ちてしまい、大変だった。
で、仕事が終わって駅まで帰ると、まだ雨がふっている。 電話をして旦那様に傘をもってきてもらった。 そういえば、いつだったか雨降りの時、連絡も入れてないのに傘を持って迎えに来てくれたことがあったなあ。
最近、ニュースは若者が起こす犯罪のことばっかり。 殺人、恐喝、バスジャック……。 きのうは女の子2人が女性の耳をハサミで切り取った事件をやっていた。 こわい。 それより許せない。
旦那様に「もし私が殺されたら、犯人殺してな」と頼んだら、「よっしゃ、心配せんでええ。絶対殺したる」と気軽に引き受けてくれた。 頼もしいぞ、旦那様。
ズボンのポケットは自分で繕ったみたいだ。 ちゃんと当て布もしてきれいにかがっている。 感心したり呆れたり。
「ズボンのポケット、穴あいてん。置いといたら繕ってもらえるのかなー?やっぱり自分で繕わんとあかんのかなー?」と旦那様が嫌味な口調で言う。 カチンときたので「私がやるより自分でやったほうが上手いのとちがう?」と私も嫌味を言ってやった。 旦那様の後ろ姿がしょんぼりしている。 ちょっと悪かったかなあ。
レンタルビデオで「ペリカン文書」を見る。 デンゼル=ワシントンが目下のマイブーム。
先日、立花さんとかおりさんがお見えになるというので、部屋を掃除し、切り花と鉢植えの花を飾った。
切り花はしおれたから捨てたけど、鉢植えの方は大き目の植木鉢に植え替えなくてはと思っていた。
なんと、気がついたら、いつのまにかちゃんと白いきれいな鉢に移し替えられている。 まめだなあ、うちの旦那様は。
きょうも旦那様は「与太呂行こ」と誘ってくれた。 自分で買ったジンとトニックウォーターを夕方搬入していたらしい。 「マスターも飲んでええで」と、ごきげんで飲んでいた。 きょうも私は2000円だけ。 あとは旦那様が出して下さった。
旦那様が元与太呂に連れていってくれた。 サーモンのお造りと地鶏の香草焼きがおいしかった。
旦那様はチューハイを2杯飲んだあとズブロッカ。 私も一口飲ませてもらったけど、ウエーッっていう感じ。 どうしてあんな強いお酒がおいしいのか不思議。
6500円の勘定なのに、「2000円でいいよ」と言ってくれた。 可処分所得は私と変わらないはずなのに、いつも多めに負担してくれる。 職場でちょっといやなことがあったけど、解消したみたい。
旦那様は塾。
私がテレビドラマに夢中になっていたら、帰るなりどんどん食事の用意をしはじめた。 豆腐を並べたり味噌汁を暖めたりするだけの、大した仕事ではないけれど、手際の良さにはいつもびっくり。
結婚当初はかっこよく「同行者」と呼んでいたのに、いつのまにか「ケロタン」なんて変なあだなをつけて喜んでいる。 日記を読むたびに不満。 「本当の私を探す旅」に私が全然出てこないのもおかしい(殴ったろか)。 私がどれだけ支えてあげているか、気がつかないのだろうか。
日頃「喫煙日記」でおなじみの「同行者」です。表の世界の野原さんの実態を暴くべく登場!!
今日は私が会社の懇親会で遅くなるため「晩ごはんは作れないからね」と言っていたら、まんまと「私より若い」女の子(それも2人)と飲んでいらしたらしい(しかも与太呂!!)。ご満悦の表情で帰るところをわたくしと出くわしたわけですが、なんかニヤニヤ・・・こまったもんです。