【2003年 近畿大学医学部予想】

             フェニックスゼミ講師陣

【数学】
 近大医学部の数学は、入試の標準レベルで難問はないが、60分の時間の割に計算量が多く、計算に工夫を要する問題が出される。2001年度から出題傾向が変わり、本年度もその傾向を継承すると思われる。そして近畿大の特徴の1つとしてグラフや図形に関連した問題が多いことが挙げられる。「三角比(正弦定理・余弦定理・図形への応用)」、「群数列・漸化式」、「軌跡と領域」、「微分の極値・接線」からの出題が予想される。この数年扱われていない「順列・組合せ」「確率」は要注意の分野であろう。

【化学】
近畿の化学は、計算をからめた理論中心の構成である。これまでの流れから今年度狙われそうな分野としては、|化学結合と物質の沸点・融点分子の極性、}電気化学(特に燃料電池)、~気体の発生とその実験装置、熱化学と活性化エネルギー、$溶液の化学平衡あたりではないかと思う。一方、有機の内容ではフェノール・サリチル酸あるいは油脂にからめた問題であろう。また、構造式や化学反応式を書く練習は、当然であるが、その際の触媒、加熱の必要の有無などの細かい部分をよくチェックしておくこと。

【生物】
 基本的な問題が多いが、その場で思考させる比較的高度な問題も出題される傾向がある。知識だけを問うのではなくその人間の頭の柔軟さ、思考力を評価する狙いがあると考えられる。総合大学の医学部ということを反映し、出題に大きな偏りはなく幅広い分野から出題される。医学に絡む問題だけでなく、植物、生態系、進化、分類などからも出題される可能性が高く手を抜いた勉強は命取りである。ただし医学部色を出すためか、ほとんどの年に人体に関する(器官や発生)問題が出題されるのも特徴かもしれない。また、「鍵」となる問題は、長文(100字前後)で答えさせる問題となろう。しっかりとした対策が必要である。コツは、1文は短く簡潔に書くこと、キーワードを意識して書くこと、問題文中にある言葉を利用すること。

【英語】
 ここ数年、全問マーク式で、大問数・問題傾向ともに大きな変化はない。ただ、文法や語法に関する問題の形式が、2002年度には、誤りを含む下線部を選択させるものに変わっており注意を要する。この種の問題は、それぞれのポイントは一見平易なようだが、2行から3行程度のセンテンスの中で見抜くとなると、かなり正確な文法・構文・語法の力を必要とするので慣れていない者は問題集などで早急に習熟しておく必要がある。また、本番の際には主語と動詞の確定、主語に対する正しい動詞の形、動詞の語法、時制、または名詞の単数複数などの基本的な点を必ず確認してみよう。そうすることで、見落としていた誤りを見つけられることが多い。
 その他の点ではほぼ例年通りで標準的な問題だが、全体としてやや難化しているように思われる。頻出問題を中心に、常に語彙・文法・構文の確認を怠らず、また幅広いテーマの長文にあたり、正確に文脈を読み取る訓練をしていないと、合格にはほど遠いであろう。
 長文問題では、下線部の語と同じ意味・用法を選択させる問題が出題されることが多いので、that, would, as などの頻出の用法問題を確認しておくのはもちろんのこと、単語集などで気になる多義語などをチェックしておくと役に立つかもしれない。

【NEWS】
 今後、順天堂大学、兵庫医大、東京医大、関西医大、大阪医大、近畿大学医学部(後期)の予想を行なう予定です。
インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にしてください。


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