【2003年 医大入試の総括と来年の展望】
                       フェニックスゼミ

 本日の近畿大学後期試験で2003年度のシーズンは終了となる。本年度の医大入試を振り返って顕著な特徴をいくつかあげて見たい。家に帰って一服して来年への糧にして欲しい。まず、2002年度推薦入試にさかのぼって帝京の医学部が入試科目を英、数必須としたため、藤田の推薦入試が難化した。
帝京は、昨年マスコミに叩かれたため、早急にイメージを回復する必要がある。そのためには「帝京も難しくなった!」というイメージチェンジが最も効果を発揮するという理由かもしれない。次に藤田が「2浪まで」という浪人制限を出して来たことは「浪人生不利」ということを宣言しているようなものである。国公立の理科3科目の動きも考慮すれば、どうしても早く合格しなければならないという状況になる。同時にますます私立に参入する国公立受験生も多くなるだろう。とにかく早く合格することである。
さて、近畿大学後期であるが、埼玉医科大学の2次試験が翌日ということもあって近畿受験出願はしたが、当日キャンセルをした生徒がかなりいたのではないか?と思われる。そのことによって近畿後期だけに絞った生徒が多少有利になったのではないか?なぜなら受験生心理として1次に合格すれば、その大学しか見えなくなる気持ちになるからである。ましてや2000人の激戦を勝ち抜いた上での1次合格だからである。
 2003年度は、関西地区においては兵庫医大が最大の激戦であった。東京医大と杏林のバッティングであったので数学。をやっておれば杏林を選択すべきである。医学部受験は受験科目が減ればそれだけ倍率も当然上がることは常識なのである。次に昨年岩手は「穴」であると報告したところ、今年200人も増加した。つまり、現役生も最初から「医学部であれば全国どこにでも行く」という動きに変化したことの証明でもある。
 受験生にとってライバルの動き、考えを事前に察知して「情報武装」することは重要なことである。センター試験が今年、難化したといっても「取る生徒は取っている」のである。やはり医学部受験に勝つことは、「ぶれない実力」が必要と言わざるをえない。今年の受験選択肢に東邦、北里、杏林そして英語が得意であれば東海という選択肢があれば良かったと思う。毎年、医学部受験には日程バッティングによる「すきま」が生じると言われる。その「すきま」にうまくすべり込むことが今後、ますます重要になってくると思われる。社会は、今「手に職を」という時代に変わりつつある。医学部受験も大きな目でみればそうである。日本の企業が大型倒産、リストラをするということが珍しくない今日、今までなかった層がどんどん医大入試に流れ込んで来ている。再受験生、社会人、今まで早稲田、慶応を目指していた文系の生徒等、あらたな層
が次々と参戦してきている。来年も激戦には変わりないだろう。

来年まであと10ケ月である。1月のばたばたした時期を除けば9ケ月、推薦入試までわずか7ケ月である。1年間浪人と考えてはならない。7ケ月浪人という認識の方が正確なのである。

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