【2004年度 藤田保健衛生大学医学部予想】

                      フェニックスゼミ講師陣
【数学】
 この2年間は大問5題で、第1問は小問集合である。全問空欄を完成する形式である。数学氈E数学はすべての分野から出題され、数学。は微分と積分が中心である。「順列・組合せ」「確率」と「三角比・三角関数」はほぼ毎年の出題で、本年度も出されるであろう。三角比は図形との関係で出されるのではないか。「指数・対数関数」はそろそろ出される頃になっているのではないか。要注意である。「回転体の体積、曲線の長さ、速度と道のり」の公式は再度確認しておこう。例えば、次の問題で、アプローチ、解法、解答の流れが思い浮かぶようになっていたい。「正五角形の星形の図形の線分の長さやsin36゜の値」「サイコロ3個を5回投げるとき、3個の目の和の最大値が10である確率」「サイクロイドで、θが0〜2πのときの曲線の長さと面積、軸の周りに回転した体積」などをチェックしてみよう

【化学】
藤田の化学は有機が過半数を占める出題であり、他は小問の集合である。今
年度出題されそうな分野として
理論:グラフにからむ問題、要注意は蒸気圧曲線、あるいは中和滴定におけ
   るPH曲線などは注意しておくべきではないだろうか?
無機:金属イオンに関する総合問題、今年度は典型元素(亜鉛、スズ、鉛等)
   に注意すべきであろう。
有機:エチレン、あるいはアセチレンの付加反応にからめた脂肪族の総合問
   題。特にヨードホルム反応のシステムには要注意!高分子では油脂の
   けん化、セッケンの性質が狙われるのではないだろうか?また、アミ
   ノ酸やタンパク質が示す3種の反応(ニンヒドリン、ビウレット、キ
   サントプロテイン)の違いをよく見直しておくこと。

【生物】
神経や筋肉、恒常性、免疫などの人体に関わる問題や、遺伝および分子遺伝の出題が非常に多い傾向がある。これらの分野は基本的な用語から計算問題まで深く学習をすすめておく必要がある。特に遺伝の出題は合否をわけるポイントになるので、遺伝子の相互作用や伴性遺伝、集団遺伝など確実に解答できるように仕上げて試験に臨みたい。また狂牛病やゲノムプロジェクトなどの時事問題の出題も近年みられる。図表などのコラムにも目をとおして、そのような問題が出題された際に有利に解き進められるようにしておきたい。ES細胞と再生医療や遺伝子治療、遺伝子工学などの話題には一度はふれておくのがよいだろう。

【英語】
 2002年、2003年と長文読解2題に会話文1題の大問3題構成が続いており、また、ここ何年かずっと長文主体の同じような傾向が続いているので、2004年も2003年と同じような長文読解を柱とした総合問題形式の設問傾向でくることが予想される。難易度はごく標準的で、平素から基本的な文法・語法・語彙・構文にこつこつと取り組み、長文読解問題にも幅広く意欲的に取り組んでいる受験生であれば、それほど苦労するレベルではない。ただ、2002年の長文2題における内容一致問題はどちらも選択肢が日本語であったのに対し、2003年では大問1の内容真偽において選択肢が英文に変わっており、油断は禁物。80分と時間の制約もあり、あまりタカをくくっていると慌てることになる。また2003年の会話問題は2002年と違い「不適当なもの」を選択させる形式に変わっていて、これは言うまでもないことだろうが、時間を気にするあまり問題もよく読まないで慌てて答えに飛びつくことなど絶対にないように!長文中から様々な設問が出されるこのような藤田タイプの試験に対して、直前の対策として効果が上がりそうな事柄を絞るのは非常に難しいが、和訳や整序英作は絶対に取りたいので、時間の許す限り基本的な単語、文法、構文のチェックをしておくこと。単語に関しては、難単語はいらない。単語集などで難度が中ぐらいの単語で、曖昧なものをしっかり確認しておきたい。

【NEWS】
今後、順天堂大学、兵庫医大、東京医大、関西医大、大阪医大、近畿大学医学部(後期)の予想を行なう予定です。インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にしてください。 

     
     医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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