【2004年度 兵庫医科大学予想】

                      フェニックスゼミ講師陣
【数学】
 兵医の出題傾向は大きく変わってきた。「微積、ベクトル、確率」というパターンがくずれ、第1問が小問8問で量的には全体の約半分である。2〜3年かけて変わってきたので、本年度もさらに変わる可能性がある。小問中心の問題構成になるかも知れない。2004年度の予想は次の通り。伝統的に出題されている「ベクトル」「確率」「微積(接線・極値・囲まれた面積)」は当然出題されるであろう。ほぼ継続的に出題されている「数列・漸化式」の可能性が大きく、群数列に注意。新しい傾向として3年連続の「整数問題」「対数」も要注意である。整数方程式がねらわれるのではないだろうか。以上の分野の典型的な標準問題の解法をチェックしておきたい。

【化学】
 兵医の化学は、計算題の割合が大きい。従って無機の出題が少ない特徴があるの
 で理論、有機分野に絞って予想してみる。
理論:1)電気化学、特に前年度流行した燃料電池がまだ出題されていないのが気
     になる。
   2)溶解度、再結晶にからむ計算。溶解度積を使った問題が狙われる可能性
     があるだろう。
   3)固体の結晶(結合の種類による融点の違い、水和性等)
有機:1)元素分析の実験装置マ実験結果より分子式を決定マ物質の性質より構造
     決定と流れる問題
   2)アミノ酸、タンパク質の性質。特にアミノ酸の種々のイオンの形は注意
     すべきであろう。
   3)油脂の構造とその性質、けん化、セッケンと合成洗剤
     そして最後に計算問題を解く際に有効数字に注意すること!

【生物】
 出題範囲はヒトの体に関するものが中心であり、本年も当然神経や筋肉、恒常性などの分野をよく見直して受験に臨む必要があるだろう。しかし一方で、多くの年で生態系や個体群、動物の行動などの分野から一題出題されているし、2003年度には総合問題の出題もあった。そのため、どの分野の学習もまんべんなく進めておく必要がある。苦手分野を残したままにしていては、その分野からの出題が致命傷になりかねない。また過去にかなりの思考力を要求する問題がいくつか出題されている。もし本年度も出題されれば点差のつくことになるだろうが、問題文中に存在するヒントを読みとって少しでも解答をしたいところである。

【英語】
 やはり特筆すべきは、ここ数年すべてマークシート式でまったく同じ出題形式であったものが、一部ではあれ記述問題が加わったということである。具体的に言うと、2002年には全問マーク式の大問6題であったものが、2003年には、それまでの大問5の「和文対照英文の完成」が削除され、その代わりに和訳問題を主とする短い英文の読解問題が2題加えられた。この変化が何を意味するのか、2004年には記述傾向をさらに強めてくるのか、予想するのは非常に難しいことだが、さらに変更があるにしても一部にとどまり、出題形式の全面的な変更は考えにくいので、やはり兵医を攻めるには、過去問で徹底的に対策を練る、これしかないであろう。直前の対策としては、落としてはいけない問題に穴がないかをチェックすることであろう。例えば大問1の綴りの問題。大問4の長文空所補充の前置詞の使い方(この問題は、ほとんど例年、前置詞の用法に限られているが、ごく時折そうでない年度もあるので要注意なのだが)。大問5の長文中の語のアクセント問題。これらのものは短期集中で対処できるので、必ず少しでも穴を塞いでおくこと。
 また、多くの兵医受験者の悩みの種の大問5の段落整序であるが、ぜひとも段落整序問題集などを一冊やり込み、コツというものをつかんでおきたい。ポイントは、エッセイ・物語風のものであれば、動詞の時制や時の副詞句などに気を配りながら、時間の流れに目をつけ選択肢を絞り込むこと。評論風のものであれば、段落の内容を考えながら、まずアからつながるもの、そして最後につながるものを推量しながら、途中でつながる一対を探し出せれば、ほぼ絞り込めるはずだ。エッセイ・物語風のもの、評論風のものいずれにおいても、冠詞の有無、指示語、代名詞などに最大に気を配るのはもちろんのことである。ただし、あまり時間をかけすぎないこと。考え出すときりがない。必ずタイムリミットを設けて臨むこと。

【NEWS】

今後、東京医大、関西医大、大阪医大、近畿大学医学部(後期)の予想を行なう予定です。インターネットホームページにも事前に掲載していきますので最後の参考にしてください
      

医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

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