【2005年 医大入試の総括と来年の展望】
                          フェニックス.ゼミ  

 近畿大学後期受験生の皆さん!本当にお疲れさまでした。最後の激戦まで闘い抜いた闘志に敬意を表します。本年度は、過去最高の947名でした。合格者数は10名で、数字だけを追いかければ約95倍というとんでもない倍率になります。ただし、昨年並の補欠合格が44名出ると計算すれば実質倍率は22倍となります。更に出願のみして欠席する生徒(さらに試験の途中であきらめて帰宅する受験生もいる)や国立合格者や他の大学の繰り上げ合格を得た生徒が近畿後期合格を蹴ると仮定してもかなり高い倍率になることは間違いないでしょう。2004年度が82%、2003年度が約85%、2002年度が約87%というラインを考慮すれば、90%ラインをクリアしないと危険ではないか?と思われます。まさに点を取るという世界ではなく、「どれだけミスをしないか」という世界の方が正しいでしょう。最後まで1000人近くが可能性を求めてトライして来たということは、言い換えれば一般入試からテンションを下げずに来た生徒がこれだけの数いた!ということです。まさに最後の最後まで激戦でした。

本年度の私立医大入試を振り返るとまず、川崎の二次が金沢、岩手とバッティングし、幸運にも合格した生徒がいたと思います。川崎の二次の影響で岩手に合格できた生徒は本当に幸運だったことでしょう。次に愛知医大が非常に難化したという印象を受けます。日程的に他とのバッティングがなかったという
理由もありますが、来年度受験する生徒に1つアドバイスしたいと思います。

今年の愛知は全国模擬試験の受験希望者数が常に母集団最大数であった兵庫医大を超えていたという「前兆」がすでにあったということです。模擬試験の結果が返却された時に、全国で何人愛知希望者がいたかをチェックするのです。昨年の夏頃から急速に愛知希望者が増加していった現象が全国模擬試験の母集団の数字にすでに現れていたと思います。次に、今年は東京会場を利用した西日本の生徒が多かったと思われます。東邦から近畿東京会場、兵庫医大東京会場、それから栃木の独協へ移動して帝京と東海の東京会場、そしてそのまま東京に滞在して福岡、久留米の東京会場を利用した生徒が最も多かったでしょう。特に大学のキャンパスは駅から時間のかかる所にある所が多いため、交通に便利な東京会場を選択した方が疲れずにリラックスできるという利点があるのです。これは多数受験する場合の「知恵」として来年覚えておくべきことでしょう。栃木に移動して東京で再度闘いに挑んだ時期が最も体力的にも精神的にもきつかったのではないでしょうか。

また帝京を受験した生徒が数学。をやっていなくてもそのまま東海を受験してくる。理科1科目なので理科の得意な生徒が挑戦してくるからです。基本的に東海は生物の問題がやりにくいため、ほとんど化学で勝負を賭けてくるのが普通でしょう。私立医学部受験というのは最後は数学で決まるのです。過去の蓄積も問われ、更に点数を安定させにくい。また、数学が苦手な生徒は計算力で化学にも影響を与える。これほど激戦になると、医学部受験は、現役生が推薦入試で合格するのが最も早道だと思えてならない。順天堂のように早く合格しないと明らかに不利になるようなシステムを採用している大学では浪人生がどうやって逆転するのか? ただでさえ「差」が開きにくい試験で勝つためには早く点数を安定させ、各大学のクセを徹底的に分析し、「穴」のない状態を早くつくりあげるしかないだろう。

「医学部にすべり止めはない」と言われる。しかし、万全の状態を整えた上で「少しのスキ間」が見つかりそうであればそこを狙うことも重要な作戦であろう。やはり、医学部受験すなわち「ハイレベルのどんぐりの背比べ」が最も適した詞である。高校時代の調査書を完璧にして推薦で合格することが最も楽に合格できる試験なのかもしれない。今受験を終えた受験生にそんなことを言っても仕方がないから「自分に納得するまでやるしかない!」とも最後に付け加えたい。本当に最後までお疲れさまでした。

【NEWS】

2006年度入試に向けて体験授業開始!(要予約)

火曜:生物 

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金曜:数学 

日曜:英語
   

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医歯学部受験予備校フェニックスゼミ

受験生の皆さん、お疲れさまでした!

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